今年最後の、南ちゃんの活動日。
午後から用があるので、私は午前中しか作業が出来ない。
集合場所の道具小屋に行くと、仲間が集まり出していた。
この前よりも、多く仲間が集まった。
男性は、一の森の畑の傍の木を切るという。畑が日陰になっているからと。
私達女性陣は、カエデの広場の下草刈りをすることにした。
カエデの広場は、私達、南ちゃんの活動の、第一歩の場所。
あの頃の南山は、足を踏み入れる事の出来ない放置された里山だった。
無謀にも、そこを手入れして心地よい里山にしたいという、6人くらいのおばさん達の頼みを、よく持ち主の農家さんが聞いてくれたと思う。
でも2~3回やれば、止めるだろうと思ったそうだ。
だから、最初は、本当に厳しくて怖かった。
足を踏み入れられないほどの藪に分け入り、地主さんから、カマの持ち方・笹の刈り方などを教わりながら始めた。
活動を初めて、一年に近づいた頃、「一周年記念のパーティーでもしょうか」の話になり、どこでしょうかと話し合っていた。
ある日の活動日に、どんどん笹を刈り、薮を刈りこんでいた時に、フッと、何もない空間に出た。
ポッカリと、薮も笹も生えていない空間に出た。そして周りを大きなヤマザクラの木々が囲んでいた。
その時の感激が忘れられない。大声で皆を呼び集めた。
そして、その広場を「サクラの広場」と名付け、そこでパーティーを開いた。
私達の活動に関わって下さった人達を招待し、食べ物飲み物を運び上げて。結構な人数になったけど。
シンガーソングライターの聖くんに歌も歌ってもらった。
あれから、仲間も入れ替わったり活動場所も増えたり、他のグループ達が南山に活動の場所を広げてくれたり、南山は素敵な里山に変わって来た。
南山を散策する人達が増えたのも嬉しい。
冬の高度が低い太陽は、ピーンと張り詰めた冷気の中、斜めに差し込む木漏れ日で、降り積もったカサカサの落ち葉をキラキラときらめかせる。
濃厚な暑さの夏の活動から、ユックリと緑の衣を脱ぎ落とし、静かに眠りに着いた静寂な冬が、私は一番好きだ。
飛び回る虫も、張り巡らされるクモの巣も無い冬の作業は、気持ちがいい。
今年も、仲間達に何の事故も無く一年間を楽しんだ。
来年は、いろいろな意味で、良い年でありますように。
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