ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

里山散歩

2013-01-11 13:57:14 | Weblog
朝、布団を干していたら、昨日よりはちょっと暖かい。

急に、目の前の南山に散歩に行きたくなった。

支度して、歩いていたら、山から下りて来るふうさんに会った。

「ちょっと大根などを」
「私も、ちょっと野菜を」 と立ち話して別れる。

カエデの広場に入り、桜の広場を通ってクヌギ林から畑に下りた。

途中、カブトムシの寝床をのぞく。沢山、眠っているかしら。



里山は、ひっそりと眠っているようだった。今日は、鳥の声も聞こえない。聞こえるのは枯れ葉を踏む私の乾いた足音。











そして、聞こえるのは、南山を崩している重機の音。



思い出して、タマノカンアオイがどうしたかなと見に行った。





降り積もった落ち葉をそっとのけてみたら、元気にしていた。少しだけ移植したのに、随分と範囲を広げていた。この、タマノカンアオイが生殖していた場所は、もう入れないほどの藪に覆われている。

始めは、そこも下草刈りをしていたのだけど、“おとうさん”の山ではないと分かって止めた所。ああして、こうしてと少し夢を見たけど、夢で終わってしまった。いつか、手入れをしたいな…。

虫さんと分け合うような小松菜と、まるっきり虫食いのないうまい菜を少し収穫。殺虫剤をまけば小松菜も虫食いにはならないのだろうが、自然に任せているので笑ってしまう程の状態だ。



山つつじの挿し木も、枯れ葉に埋もれて冬眠中。



帰りは当然のように一の森に行った。

今日も、富士山も南アルプスも綺麗に見える。



道の脇の生い茂った篠笹を刈って窓を開いた所に、笹で垣根が作ってあった。確かに、そこは崖になっていて危なかった。南ちゃんの誰かが、何時の間にか作ってくれたのね。感謝。



ゆっくりと山道を巡り家に帰る。直ぐそばに素敵な里山がある事を嬉しく思う。





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初活動 “南ちゃんの会”

2013-01-07 19:24:55 | 南ちゃんと南山
昨日は、今年初めての南ちゃんの会の活動日。

一の森で、皆で、今年一年の無事と仲良く活動出来る事を感謝して、富士山に向けてお祈りをした。

















その後、畑に戻り、小屋のペンキ塗りをした。ホコリや汚れを取り、防腐剤を塗る。







私は、ペンキ塗りには手は足りているので、堆肥用の落ち葉集めをした。





その後、交代してペンキ塗りをしたが、面白かった。

お昼になったので、大根やブロッコリー、サトイモを分けて、新年会開場に移る。

そのまま、直で行く人、家に寄ってから行く人と別れる。私は、南山に近いので、家に寄り、野菜を置いて着替えてから自転車で向かった。

去年後半から参加するようになった高校生も一緒。おじさんやおばさんばかりなのに、楽しそうにニコニコと話しに入ってくれる。

皆、お腹がすいているので、あれもこれもと注文した。喉が渇いているので、乾杯と同時に、その飲みっぷりに笑ってしまう。

南ちゃんの会も5年目に入る。下草刈りなんて3回でダメになるよ、と言われたが、アッというまに4年が過ぎた。

NPO法人まで取って、ナショナルトラストをまねて、資金を集めて山を少し買って、一の森が出来た。私達の活動が地元の農家の人達に認められたのが嬉しい。

稲城の里山では、いろんな団体・グループが活動している。でも、高齢化して活動が難しくなったグループや、人数が多くなりすぎて意見が合わず空中分解したグループ。長く同じ人達で活動していて閉鎖的になり、新しい人達が入りづらくなり先細りになっているグループ、休止しているグループ…。

私達も、そんな事を参考にしながら、未来に向けて頑張って行こうと思う。

南ちゃんの会は、今、活発に活動していて勢いがあり、他のグループに一緒にやろうと声をかけられる。

でも、私達の基本は、里山の再生と保全と管理。それを楽しむ事が一番の目的。だから、それ以外に、あまり手を広げないようにしている。でも、その想いを持っている人達には、私達は両手を広げて歓迎している。

農家の人に畑仕事を手伝ってと言われれば、手の空いている人がボランティアで手伝いに行っている。学生やボーイスカウトの人達の体験活動も受け入れている。

時々参加している若い男性が、都心のある区役所に勤めているという事なので、その区の小学生達の自然体験や山遊びに招待出来ないかな、なんて思っている。

今、カエデの広場から桜の広場までは小道が作ってある。そこからカブトムシの寝床の脇を通って、下草刈りが終了したコナラの林へ。その林から、アイリスの丘までの小道を作り、アイリスの丘から、私達の一の森までの小道を作ろうか、と話している。

アイリスの丘と一の森までの間には、前には、なんとなくけもの道があったが、今は藪になっていて歩けなくなっている。この間、仲間と分け入っていったら、全然違う所に出た。

この、手入れされていない山の地権者には、以前、道を作っていいよ、近道になるでしょと言われている。だから、道を作りたいと思っていたが、やりたい事が一杯あって、そっちに手が回らなかった。

今年は、絶対に道を作りたい。

いろんな事を考えただけでワクワクしてくる。今年も忙しくなりそう。楽しみだ。







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初富士

2013-01-04 14:37:17 | Weblog
お正月が終わった。

夫が亡くなって2度目のお正月。姉が亡くなって3度目のお正月。今年も初もうでには行かなかった。どうしても、そんな気になれないのだ。家でお仏壇に手を合わせていた。

その代わり、息子が帰る時に一緒に都心の夫のお寺に行った。お花を手向けてしばらく夫の思い出を語る。姉も夫も、余りにも早すぎる別れだったと、沢山の想いが残る。

今日、ベランダのお花に水をやっていて、朝の澄み切った青空を見上げたら、「そうだ、富士山を見に行こう」 と思った。

山道の日陰は、霜柱が盛り上がっている。気を付けないと滑って転びそう。



いつもとは反対周りに一の森に向かう。

途中、富士山が見える所で写真を取る。ここに越して来て、初めて、夫と南山を散歩した時に、ここから富士山が見えて感激した事を思い出す。



あの頃の南山は、今の3倍近くの広さだった。山道が四方八方に伸びていて適当に歩いていると、方向音痴の私には現在位置が何処なのか分からなくなった。もう一度、富士山を見たいと思っても、どっちに行ったらいいのか分からない。どうしてもたどり着けない事もたびたびだった。

でも、帰りは、適当に下って行って下に辿り着けば分かる所には出た。「ああ、今日は、ここに下りたのか」 って。

富士山の写真を撮っていたら、一の森方向から、リュックを背負ってちゃんと山歩きの姿をした男性が歩いて来た。

「富士山を見たくて、朝早いけど登って来ました。お昼頃になると雲が出て見れなくなる時があるので」 と私。

その人が 「この先の方の、一の森と書いてある看板の所から、富士山が綺麗に見えますよ。」 とおっしゃる。

私達が管理している所ですとは言わない。

「本当ですか?」
「富士山の右の方に南アルプスが見えますよ。」
「アルプスが見えるんですか?」
「雪を被ってちょっと高いのが塩見岳です」

そっか、あれは塩見岳と言うのか。今度、南ちゃんの仲間に教えてあげよう。

一の森に行ったら、富士山の方向が開けて、本当に素晴らしい眺めだ。



雪を被った南アルプス。あれが塩見岳ね。写真だと、よく分からない。



ベンチ代りの木に座り、しばらく景色を堪能する。



山好きだった姉は、あの塩見岳にも登ったのだろうか。もし、生きてここにいて、あの山々を見たらどんなに感動しただろう。

帰りに、畑に向かう。

途中、犬のおじさんに会う。「富士山が綺麗ですよ」 としばらく立ち話をする。

畑で大根を取り、桜の広場を回って帰る事にした。

ほとんどが落葉樹なので、林の中は太陽が一杯で明るい。足元は降り積もった落ち葉でくるぶしまで埋まる。







手入れをされて、見渡す限り木漏れ日でキラキラ輝く落ち葉に、豊かな自然を思う。山々が豊かであれば、海も豊かな幸を私達に与えてくれるという。

この、落ち葉が土に還り降った雨を浄化して清浄な地下水になって湧き出て、あるいは川になって山の滋養を海へと運ぶ。

林の中を歩いていると、ゆったりとした時が身体の中を流れて行く。

今年も、この素晴らしい里山に入れる事を感謝して、仲間と手入れして行きたいと思う。





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