art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

間違えて・・ シャルム~♪

2009-05-12 09:42:37 | vin ~わいん~
ホテルの料飲部に勤務を始めた長男は、
連続勤務の時はホテルの簡易宿泊(?)で泊まってくるので家に帰らない。
帰ろうとすると終電となり、
家に着くのは夜中の1時半だから無理もない。

元々、夜のバイトに精を出し、
おまけに放浪癖のある子なので
家族が起きている間に姿を見ることが少なく
寝静まった頃帰ったりするので、
あまり変わらないかも・・・

ただ、こちらの意識として、
彼が実質帰らないことが多いので、
なんだかますます他人行儀になり、
帰ってくると、「いらっしゃいませ」って感じ。
下宿人のようですらある。

さて一昨日は息子は休み、
でも、休みの日もどこかに出かけている。
夜遅く帰って来て、
・・・わたしはいつも晩ごはんをちゃんと食べてるか心配するのだけど、
軽~くワインとチーズでも、と言う。
チーズは食べちゃったので、
晩ごはんの残りで、すばやくバンバンジーを作り、
さて、ワインは?

仕事柄、ワインや料理の勉強も必要なので、
息子のいるときは少しいいものを開けよう!ついでにこっちも飲めるし・・・
な~んて虫のいいことを考えている。

セラーには結構いいものが収まっている。
どれがいいかなぁ~?
息子に次々と聞くのだけど、
ジュヴレ・シャンベルタン(ポール・ボキューズ 2004)がいいと言う。

そうね~~、このくらい開けようね!
息子が抜栓。

そこでオットが、
「これって、シャルムだよ!!」
???
えっ、ジュヴレ・シャンベルタンじゃなかったっけ??

オット「ポール・ボキューズはシャルムだよ。」

果たして・・・

「シャンベルタン」の頭には「ジュヴレ」とほとんど条件反射のようになっているわたし。
よ~~~くエチケットを見ると、「シャルム」ではないですか!!

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沖縄の酒屋で、
ピュリニー・モンラッシェを
同じドメーヌの単なるブルゴーニュとして売ってくれたおばちゃんを笑えないゾ
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東京大丸でいつぞやのお正月の福袋、
3本1万円の中の1本。
このシャルム・シャンベルタンは単体でおそらく1万円はするものなので
超お買い得!!って張り切って2セット買ったうちの残りでしたのでした。。

すっかり忘れとったゾ・・・。

まあ抜いたものは飲みましょう!

グラスに注ぐと本当にいい香り。
ピノ・ノワールらしい芳醇さとすっきり感を併せ持つすばらしい香りです。

息子に「何の香り?」って聞かれたけれど、
これがたいへん、、 むずかしいよぉ~~
「いちごのようなベリー系かな?」って答えたけれど
外れちゃいないだろうけど、もっと奥深いよね~
香りって本当にむずかしい。

ひとくち、ふたくち目は少し酸が強く、
(セラーから出してすぐなので温度も冷たすぎた。)
でも、少し置いておけば花開くことは間違いない。
2004年ヴィンテージはこの前後と比べて弱い年だけど、
シャルムともなればあまり差もないのではないかな。

グラス1杯だけだったけれど、
だんだんと酸はきつくなくなり、その上に甘さも加わり
香りはますます熟成感あふれるものとなり、
本当においしかった!
息子よ、ありがとう!!
おかげでこんなおいしいワインが飲めたよ。

息子と一緒においしいワインを飲みながら、
これまでわたしが勉強(?)してきたこと、
 ・・・なんせ興味があったのでいろいろな本を読んだり、
   ヤフーのワインのインターネット検定も受けて1,2,3級を取ったりした・・・
すぐそばに置いてあったワインの本を見ながらワイン談義ができたのもうれしかったな!

ワインも料理も、もっともっと勉強して
できるならば、メートル・ドテル目指して頑張るんだよ!

こうして息子とワインの話ができるなんて
思ってもいなかった。
もひとつありがとう。

母の日のサプライズプレゼントでありました。