あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

12/8 キング・クリムゾン来日公演に行ってきた(5)

2015年12月09日 | 英国ロック
メタル・クリムゾンのメドレーが終わり
※正直曲の切れ目は分かりませんでした

聴き覚えのある、低くうねるリフが始まった。
「One More Red Nightmare」だ!

ヴォーカリストは、ジョン・ウェットンのような
マニッシュな声じゃないからウェットン期の歌は
聴いてて微妙なのだが
それでもシャウトして健闘!



同曲の中盤では定番のサックス・ソロ。
原曲に負けずとメルさん吹きまくる!

レビンもベースを持ち替えてウェットン・テイストを
再現している。

ドラムは規律を叩きこまれ過ぎのせいか、ウネリが
足りない気がするが、それでも充分な演奏だ。

最新LIVE盤に収録されている、
「Banshee Legs Bell Hassle」に続き
再び怒涛の中期クリムゾン・ソング!

「The Letters」でグループ史上最も泥臭く黒っぽい
展開を見せて、独白のようなヴォーカルで終わったかと
思ったら、シンバルが聴き覚えあるリズムを刻む。

クリムゾン・シャッフルだ!
「Sailor's Tale(船乗りの歌)」だ!

アルバム「アイランズ」に収録されたインスト曲。
これまたギターが当時のまんまの音!



フリップは椅子に座ったままだが、全盛期からして
そうだし。
その姿勢で強烈なロングトーンを炸裂させてるし。

メル・コリンズはサックスを吹きまくるし。
そしてメロトロン・サウンドが広がるし。

一旦ブレイクした後、掻き鳴らされる弦の音も
完璧なフリップ節。

再度怒涛のクリムゾン・シャッフルが押し寄せ、
「ああ、この曲がオレにドラマーを諦めさせたんだ」と
思い出が蘇る。
※基本を覚える前に難しいことやろうとしたからねぇ

ニクイけど好きで好きで仕方ない曲。
曲は余韻を残しながら終わるのだが、それに充分浸ってから
拍手と歓声を送るファンは正しい!

続いては「Easy Money」!
これまた印象的なリフ、歌メロ、曲展開!
アルバム「太陽と戦慄」収録のキラーチューンは
原曲通り「笑い袋」のSEで終わりを迎えた。

それに続いて一瞬聴こえたメロトロン。

「おや?」と思っていたら、再度会場内に本意気で流れ始めた。
「Starless」だ。

名曲連発だよ・・・。

(続く)

12/8 キング・クリムゾン来日公演に行ってきた(4)

2015年12月09日 | 英国ロック
「スキッツォイドマン」エンディングと共に場内大歓声。
歓喜の拍手が続く。

その中でドラムの乱打が始まる。そこから
またしても「ドギャ――ン」と3曲目が始まる。

これが・・・「エピタフ」だ!

ギターの音色が、1stアルバムそのまんまだ。
ヴォーカルも善戦している。
中央ドラムのメンバーが鍵盤に移動してメロトロンの
サウンドを響かせる。(もっと大音量でも良かった!)

S・ハウさんならアコギとエレクトリック・ギターを
持ち替えて弾き分けるんだろうが
※アコギによるアルペジオも「エピタフ」のキモですから!

フリップはジャッコ(Vo.)のエレクトリックギターに
アルペジオを任せている。
フリップさんは、椅子に座って特徴的なロングトーンに
集中というトコロか。

でも、このロングトーンの音が素晴らしくて、そこに
重なるメロトロンの音が余りにドラマチックで・・・

泣きそうになるワタクシ。



そして、フルート・ソロ・・・・かと思ったら、メルさん
サックスで弾いてるよ。

ああ、そうか。
メルさんはサックスの名手だもんな。
アルティエ・メスティエリの客演時も素晴らしい音色の
サックス弾いてたもんな。

ちょっぴりの違和感はあったが、感動のまま「エピタフ」は
エンディングを迎えた。

続いて
Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind I)
Meltdown
Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)
Level Five
Hell Hounds of Krim
~と、近年のクリムゾン・ソングが続く。

メタル・クリムゾンとも言われる硬質なサウンド。
「ディシプリン」以降の修練・規律をテーマとした楽曲群。

音の奔流のなか、おもむろにフルートを持ち出すメル・コリンズ。

持ってんじゃん!
フルートも吹くんじゃん!

なんでトリプルドラムが乱打されて他楽器の音と共に怒涛の塊と
なってる中でフルート投入なの?

ここは他の楽器に負けない為にサックスのシャープな音じゃ
ないの!?

つ~か、フルート隠し持ってるなら何でさっきの「エピタフ」で
使わなかったの!?

(続く)

キング・クリムゾン来日公演に行ってきた(3)

2015年12月09日 | 英国ロック
ほぼ静寂となったステージで
ヴォーカリストが「Peace♪」と歌い出す。

歓声。

セカンドアルバム「ポセイドンのめざめ」から。
同曲は最初と最後に配されているアコースティックな
曲なのだが、この日のオープニングで演奏されたのは
「An End」の方。

初日の2曲目は「Pictures of a City」だったから
それに倣って次は「冷たい街の情景」で来るか
・・・と思っていたら

空気が流れるような、洞窟のような、竪穴を古めかしい
エレベーターが降りていくような
“あの”SEが流れ始めた。

おおおお、来るのか?アレが来るのか?

私が身構えるなか、ドッギャーンと「あの衝撃的な、
破壊的なイントロ」が始まる!



「21世紀の精神異常者」だ――!

あの1stアルバム「宮殿」のOPを飾った怒涛の
ジャズ・ハードロック・ソングだ――!

おいおい!
初日にはアンコールで演奏してた曲じゃないか!

ヴォーカル・エフェクトもバッチリ効いて、予想以上に
凄いじゃないか!

そしてソロパート!
まずはギター・・・の筈が。聴こえてくるのはメル・
コリンズのサックスの音だ!

ロバート・フリップ弾いてねぇ―――!!

ひたすらメルさんのフリーキーなサックスが鳴り響く!
そしてドラム乱打から一気にドラムソロ!
これが・・・・長い!

いやいや、
これ最初の方に持ってくる展開じゃありませんから!

そして全パ―トでユニゾンする「ミラーズ」。
そして定番のリフ。
もう一回エフェクト効かせた歌。

おいおい、とうとうギターソロなしかよ!

ああ、やっぱり無い!フリップなぜ弾かない!

そんな事を考えてるうちに
怒涛のエンディングだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

(続く)

キング・クリムゾン来日公演に行ってきた(2)

2015年12月09日 | 英国ロック
落ち着いて当日(12/8)を振り返ろう。
会場は渋谷Bunkamuraオーチャードホール。
富田勲先生の「イーハトーブ」を聴きに来て以来だ。

事前の注意事項が至る所に貼り出してある。
「会場内での撮影・録音禁止」に関する事だ。

ステージ上にもスタンドが立ててある。
最初はモニターになっててで、禁止事項画面が消えたら
演奏者のUPとか映してくれるかと思ったら開演直前に
引っ込められてガッカリ。

※まぁ、そのままだったら両脇のドラムが隠れるから
気の毒なんですが


※画像は開演前のステージ。なお、これを撮ったのは
ロビーにて。モニター画面を撮ったんですよ!

禁止事項は文面でも肉声でもオンマイクでも繰り返された。
クドイくらいに繰り返された。
「そんなに嫌なのかよ」ってくらい繰り返された。

そんで、いよいよ開演直前。
「トニー・レヴィンが、カメラを構えた以降は、撮影されて
結構です」というアナウンスが流れ、一気に場内は笑い声で
満たされ、拍手も巻き起こった。

あのクドかった「注意に次ぐ注意」は“振り”だったのか?
緊張と緩和か?
なんて笑いが分かってるアナウンス嬢だろうか。

開演前のBGMはフリップ&イーノのような弦楽奏。
客電が落とされ、ステージにメンバーが現れる。

観客からの拍手の中、定位置に着く。
オーケストラの調律のようなSE。

さあ、THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR in JAPAN 2015
二日目の開始です。