あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ステージでメロトロンを使ったS・サラス(2)

2015年12月21日 | 洋楽
生まれて初めてメロトロンの生音を聴いて感慨に耽る私でしたが。

Sサラスさん、その後は再びハードなファンク・ロック連発。
客席から「ジミヘン演れー」てな声も飛んだが、己の筋を通し
ステージは一旦終了。

しかし、ここからが凄かった。
アンコールの声援と拍手で再登場したカラーコードは怒涛の
演奏を連発。ダブルアンコールに続き、トリプルアンコールにも
応えたのだ!



終いにゃサラスも「本気かオマエラ?」みたいな呆れ顔。
観客は「演ってくれれば儲けもの」と少し悪ノリだった気が・・・。

予定調和じゃないコンサート。
サラスは遂に自身がロックやるキッカケになったKISSの「デトロイト・
ロックシティ」までやって、会場は大盛り上がり。

凄まじいアンコールとして、いまも記憶のトップに残っています。
※もう一つは2010年のバッド・カンパニー追加公演最終日。
 ダブルアンコールで、フリーの「ビー・マイ・フレンド」を
 演ってくれて、P・ロジャースの熱唱に感動の嵐・・・で
 御座いました。

この時は「次世代のヒーローはSサラスだ!」みたいな雰囲気だった
のですが、まさかレーベルと揉めて活動が停滞するとはねぇ・・・。

後のインタビューでもアイランド・レーベルをボロカス言ってたし
私なんてフリーやトラフィック、Sトゥースを世に出した素晴らしい
レーベルだと思ってたから少しショック受けちゃいまいましたよ。
※80年代になって雰囲気変わったのかなぁ・・・。

Sサラスの、そんな凄まじいライブの合間のメロトロン。
これまた実に印象的でしたよ・・・。

今だったら「VOWWOWのメロトロンって」とネットで検索するが
当時はそんなモノなし。

「VOWWOWでメロトロン使用するプレイヤー」とか調べる術もなく
そのまま過ぎてしまいました。

今回ネットで調べたら「日本のメロトロン奏者」としてVOWWOWの
厚見玲衣さんの名前が挙がっていましたよ。

Sサラスのステージで披露されたのは、厚見さんのメロトロン
だったんですね。


※現物は充分に見れてないので画像はイメージです

他には
「厚見玲衣はVOWWOW時代に黒い筐体のノヴァトロン400を導入」
なんて興味深い記述もありました。

海外で評価されたバンドですもんね。
厚見さんはサラスに帯同し、米国にも渡られたとか・・・。

今度、「VOWWOW メロトロンが使われた曲」で検索して盤を
探さなきゃなぁ。

ああ、探求の旅はまだまだ続く。
手を広げすぎて、ただの「つまみ食い」状態ですよ。
「つまみ食い倶楽部」ですよ。

ステージでメロトロンを使ったS・サラス(1)

2015年12月21日 | 洋楽
スティーヴィー・サラス。現在51才。
米カリフォルニア州サンディエゴ出身の歌うギタリスト。
ネイティヴ・アメリカンやメキシカンの血を引いている。

ギタリストとして身を立てようと家を出たが鳴かず飛ばず。
家賃も払えずスタジオに寝泊まりしていた22歳の時、
ジョージ・クリントンに声を掛けられ、ファンカデリック
ファミリーのアルバムでギターをプレイして世に出た。

1989年、アイランド・レコードとソロ契約して、アルバム
『Stevie Salas Colorcode』(1990年)を発表。
本格的に活動を開始する。



ファンキーでパワフルなミクスチャー・ロックは話題となり、
サラスのハードなギターワーク(豪快なカッティング)と
合わせ、人気を博した。
※バスドラの跳ねも最高でした。

今も日本で根強い人気を持つが、レコード会社との間に
トラブルが起きて契約が終了。
好調が長続きせず、バンドメンバーやマネージャーも
なかなか一定せず、活動も途絶えがちに。

アルバム『Back From The Living』でファンキー・ロック
復活となり、人気も再燃したんですけどねぇ・・・



その一方
ブーツィー・コリンズ、バディ・マイルスと「ハードウェア」を
結成し、アルバム『サード・アイ』(1992年)を発表。
1995年にはバーナード・ファウラーと「ニッケルバッグ」を組み
アルバムを発表しているが、なぜか米国では脇役扱い。

日本では玄人好みのミュージシャンになっちゃったかなぁ。
フジロック出演はともかく、2000年代のソロ来日は少し客席が
寂しかったそうです。私もその時は行かなかったし。

デビュー時はジミ・ヘンドリクスの再来と言われたんですがねぇ。
※ただし、本人はジミヘンは殆ど聴いたこと無いとか言っていた。

私が見に行ったのは90年代の新宿リキッドルーム。
開演前、観客も「どんなヤツが出てくるんだろう」と期待でムンムン
していた。

そこに出てきたスティーヴィー・サラス・カラーコードは、
ドッカーンとファンキー・ロックを炸裂させてくれた。

ギター・ストロークとカッティング、ベースとバスドラの跳ね。
ファンキーでグルーブがあって、熱量豊かなロック。

「こいつらナニ食ってんだ!」という迫力。
代表曲「ハーダー・ゼイ・カム」(ジミー・クリフの曲とは別)
などに挟んで、「スローな曲もやるよ」てなサラスのMC。



「メロトロンを使う」「VOWWOWのメンバーから借りたんだ」
・・・そんなコメントの後、一瞬の静寂。

ステージ奥に鎮座ましましていたメロトロンからアナログな
ストリングス音が聴こえてきた。
少しノイズがあって、まるでツェッペリンの「レイン・ソング」を
思い起こすサウンドだった。

それまでのハードなノリにも感激したが、サラスとメロトロンの
相反するようなイメージが一つに溶ける瞬間も堪らないモノが
ありましたよ・・・。

(続く)

メロトロンあれこれ

2015年12月21日 | 邦楽
プログレに欠かせない楽器といえば、メロトロン。

私がプログレにのめり込むキッカケになったのは
NHK-FMでクリムゾンの「エピタフ」を聴いて、滅茶苦茶
感動したからなんですが、今回のクリムゾン公演でも
シンセにプリセットされた音とはいえ、メロトロンの
サウンドを聴かせてくれて、大いに私を感激させてくれた
ものです。



そもそもメロトロンとは、
あらかじめ録音された磁気テープを音源とする鍵盤楽器で。
米国チェンバリン社の技術を元に、英国ストリートリー
エレクトロニクス社が開発。1963年に最初の製品メロトロン
マークIが発売されたのだが。

フルート音やストリングス音を登録したサウンドを多重録音
すれば、狭いスタジオでオーケストラ的な音が録れるという
メリットあり。

けっこう価格も高いし、取り扱いも難しいという事だが
ビートルズやムーディー・ブルースが使い、クリムゾンが
デビュー盤で大々的に壮大な多重録音サウンドを披露し、
ファンや業界にショックを与えて以降は、あらゆるバンドが
使用したものです。

※ブルースロック・バンドのフリーまで使ってましたよ。



私なんて「プログレ」の定義に
「メロトロンを使ってるかどうか」なんて思ってるくらい
なんですから。

※あとはチャーチオルガン的なサウンドの導入。
だから私の中ではFREEもTHE WHOもある意味でプログレ。

生でプログレ的なメロトロン・サウンドを聴いたのは何度か
ありますが、いずれも今回のクリムゾンのようにシンセに
登録されたモノで。
Sハケットが「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイ」演った時など
感動はしたけど「やっぱり生メロトロン音を増幅させたモノとは
違うんだよなぁ」などと、微妙な気持ちになったりしたのです。

しかし、ステージで弾かれるメロトロンを全く見たこと無い
かと言えば、実は1度だけあるのです。

90年代にデビューして、ミクスチャー・ハードロックの
代名詞のような存在だったスティービー・サラス。

彼のライヴで見る(聴く)事が出来たんだよね。
あれには驚いたなぁ・・・。

CD「Romanesco! ロマネスコの世界」を注文した

2015年12月21日 | 邦楽
amazonで商品を注文するとき

「この商品を買った人がこの後に買っているのは?」
・・・という項がありますよね。

「金属恵比須 ハリガネムシ」を購入した時に
表示されてきたのが

「Romanesco! ロマネスコの世界」で。



ジャケ画像を見て
「なんだ?ヨーロピアン・プログレか?」なんて
思いつつ、気になったのでクリックして商品情報を
確認してみたら、興味深い記述があったんですねぇ。

◆アーティストについて
「2013年にプログレッシヴ・ロックバンド金属恵比須に
 キーボーディストとして加入したマルチプレイヤー、
 宮嶋健一(vo, b, key)と、シンガソングライター・
 櫻井ススム(vo, g)を中心として2013年に結成。
 レッド・ツェッペリン、ビートルズ、ピンク・フロイド、
 イエス、ディープ・パープルなど、1960~1970年代の
 英国アートロックに強く影響された曲想にモダンな
 日本語の歌唱を組み合わせるという独自のスタイルで
 活動を開始。レコーディングでは、実物のメロトロン
 M400S、ハモンドオルガン、1960年代のギター、アンプ、
 エフェクターを当時の技法で駆使し、往年のロック・
 サウンドの再現を心がけている。

◆内容紹介
「架空の1969年にアトランティックからリリースされた
 ファーストアルバム」というコンセプトで2013年に
 レコーディング開始。当時の機材を使用した音への
 拘りもあり、リリースまで『幻のファースト・アルバム』
 と称されていた作品!」

2名を中心としたユニット・・・なんですかね。
楽曲にはドラムやEギターも盛り込まれてるようだから
その強力さにも注目ですな。



「アトランティック」ってのは、やっぱりレーベル名?
英国は「アイランド原盤」で、米国や日本への配給は
「アトランティック盤」で・・・とか?

まぁ、楽しみですわ。
「ハリガネムシ」でのメロトロンが強烈だっただけに
その再現に期待。

グループの公式HPでは「全国ディスクユニオンで配給」と
なってるだけに、そちらで購入したかったけど。
また密林さんに頼ってしまった・・・。

腰の重い私が悪いんですわ。
「さあ、買うか」と思った時は品切れ・・・。

そんなんばっかだもんねぇ。