あるBOX(改)

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「この世界の片隅に」大ヒット御礼!舞台挨拶を見に行った(2)

2016年12月11日 | アニメ・特撮
時間前には司会の女性が上映会の説明を開始。
予告編など無く、定刻通りに上映開始。
※「映画泥棒」のスポットはありましたけどね!



私自身2度目の鑑賞。
ジンワリ染みる。タイトルの色彩も淡い。
素通、空の水色に赤いタイトル文字なら、もっと鮮やかに
映るはずだが、そこをぼんやりと見せてしまうだな…。

全てのものが、丁寧に描き出され、塗られている。
背景から人物から動物から…密度が凄い。
ストーリーも含め、情報量が凄い。リピーターが多いはずだ。

そこへきて声優さんも全員が素晴らしい。
最近の「人気声優」という人々も、アニメアニメした口調では
なく、作風に合った素朴な演技を聞かせてくれている。
そこに「のん」ちゃんの自然な声が乗っていくのだ。

個人的には妹・すみを演じた潘めぐみさんの声に耳を奪われた。
幼少時は女児そのものだし、そこから年頃の女性へと登場する
たびに自然に変わっていく声には「プロ」の仕事を感じさせて
貰った。



全員が本当にプロの仕事をされている。
そんな印象。
その根底には片渕監督の過剰な作品愛と仕事愛があり、そして
「のん」という自然な存在が溶け込んでいる。
そんな印象。

そして程よく作品に入り込み、登場人物たちへの愛着を抱いた
ところで、爆撃です。

ほんわかした嫁ぎ先の家族の上空から爆弾が落とされるシーンを
きっかけに、また泣きながら鑑賞する事になったのです。
嗚咽をこらえるから体が震え、それが恥ずかしかった…。
※やっぱウチの家族とは行けませんわ。



エンドロールも情報過多というか…。
「シン・ゴジラ」は人物や団体名、豪華な劇伴で動けなかったが。
「この世界の…」はエピソードの画像情報まであるんだから、
やっぱり一回じゃ無理ですよ。

これもリピート映画だよ。私も、もう1回見なきゃだよ。
エンドロール終了で場内から自然発生的に拍手が。
すすり泣く声も聞かれた…。

明るくなったが、イイ年して両目から涙を溢れさせた私はバツが
悪かったですよ。

そして司会の女性が登場。舞台挨拶の始まりを告げる。
スクリーン左側の扉が解放され、片渕監督と「のん」ちゃんが
拍手を浴びながら入場してきた。

(続く)