あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

井岡一翔はデラホヤー路線から亀田路線に堕落するのか?

2014年05月11日 | ボクシング
そもそも井岡一翔が憧れるデラホーヤだって、
姑息なマッチメークで勝率UPとタイトル獲得を繰り返した選手です。

金メダリストの肩書きを得てプロ転向、
見た目の良さとハンドスピードに華のあるボクシングでスター路線は
約束され、キャリア序盤は格下やピーク過ぎた強豪に勝って駆け上がった。
この辺までは実に上手い育成。スターを育てる常套手段だから文句は無いですが

まず初奪冠がセコかった。
当時は新興のマイナー団体だったWBOのJライト級王者のブレダルから。
別にブレダルをコケにする気もないが、「スーパースター候補」が最初に奪取する相手じゃないだろう・・・と。

そして当時の同階級でトップに居たヘナロ・エルナンデス、アズマー・ネルソン等と対戦せず、さっさとライト級に転向。

元フェザー級で、これまたピーク過ぎてたホルヘ・パエスとの決定戦で楽に2階級制覇。

そして、ライト級に上げたヘナロを鼻骨骨折に追い込んでストップ勝ち。
この辺ではデラホーヤ自身の身体にも筋金が入った感じで、防衛戦は
充実した戦いは見せたが、WBC王者ミゲル・アンヘル・ゴンサレス、
WBA王者オルズベック・ナザロフとの対戦はスルーして転級。

J・ウェルター級ではJCチャべスを降したが、偉大な王者もピークを
過ぎていたし、
ミゲル・アンヘル・ゴンザレスを高速リードでコントロールした試合も
自身の出来は素晴らしかったが、そもそもゴンザレスのベスト階級にて
両者ピークの対戦チャンスがあった筈なのに「なぜSライトで?この時期に?」という疑問も残った。

そしてウェルターへ転級。
これまたピークを過ぎたP・ウィテカに勝って王座奪取。
ここでJウェルター時代に戦わなかったコースチャ・ズーに対戦を持ちかけるもズーがIBF王座陥落して試合は消滅。
WBA王者アイク・クォーティに統一戦を持ちかけ、ブランクあったクォーティーとダウン応酬の好試合を演じたが、手打ち連打で倒し切れなかったのは残念だった。

さすがにウェルターの実力者フェリックス・トリニダードとS・モズリーには敗戦し、壁にブチあたった。
ホセ・ルイス・ロペス(クォーティーとダウンの応酬を演じたメキシコの万能強打者)との対戦もなかったな・・・。

それでもデビュー当時ブチ上げた「7階級制覇」に固執したデラホーヤ。
Sウェルターのハビエル・カスティリェホ(スペイン)とF・バルガス、ヨリ・ボーイ・カンパスに勝利し、ミドル級へ参戦。
※カスティリィエホは普通に世界王者の実力者だったが、バルガスや
 カンパスはトリニダードに倒された後・・・。

しかし、そのミドル級はドン・キング主催のトーナメント実施中。

結局トップに立っていたのはバーナード・ホプキンス。
一方のデラ・ホーヤは、WBO王者シュトウムとの接戦を制して5階級目GET。

際どい採点だった事と、「ミドルのトップと戦わずして5階級制覇とは何事ぞ」という声もあり、当時39才と言うホプキンスの年齢に期待を寄せてか
いよいよ4団体統一戦に挑んだが、予想以上に“ボクシングで”劣った上にボディブローで倒される。

正直ここまで来たら「敗れたとはいえ、よくぞホプキンスと戦った」
「倒されたラウンドでホプキンスが見せた『殺人者のような目』から逃げなかっただけでも凄い」と見直したが

相手にキャッチウェイトを言い含め、自身はS・ウェルター級+1ポンドで計量し、ホプキンスには156ポンドまで絞る契約のハンディキャップ戦(ミドル級の上限は160ポンド)だったと聞いて落胆・・・。

まぁ、もともとデラホーヤを好きじゃなかった私ですが、
それでも彼は名のある選手とは戦ってるし、チャべスやミゲランヘル戦で見せた高速リードには目を見張ったし

「それくらいは見習おうよ」という視線で井岡一翔を見てきたが。
デラホーヤのキャリアで例えればヘナロ・エルナンデス戦以前に躓いた感じ。

何処へ行くのか井岡一翔。
いよいよTBSと一蓮托生で亀田化か?

名ばかり三冠か?(そもそも今回だって、そんな予想されてたしなぁ)
もっと手頃な王者を連れてくるのか?

今はっきり言える事は、
ローマン・ゴンザレス戦は限りなく「無くなった」って事でしょうね。

大してショックでも無いです。
その辺は、もともと殆ど期待してなかったから・・・。

伊福部関連イベント情報

2014年05月11日 | 邦楽
【オーケストラ・ニッポニカ第25回演奏会】 
~伊福部昭生誕100年記念~
2014年5月11日(日) 紀尾井ホール

指揮 阿部加奈子/Vn.高木和弘
「シンフォニア・タプカーラ」
 A.チェレプニン「交響曲第1番ホ長調作品42(1927)」日本初演
 池野成「RAPSODIA CONCERTANTE(1983)」舞台初演

ああ、今日だ・・・。
紀尾井ホールは四谷駅近く。ホテルニューオータニ前。

演奏曲は、伊福部土着曲「シンフォニア・タカプーラ」!
そして、ゴジラで伊福部先生のアシスタントを務めた池野成さんの曲。
さらに、独学の人だった伊福部先生に作曲を指導したチェレプニンの交響曲!!

そもそも若手作曲家発掘のため「チェレプニン賞」を設立し、
その日本部門に応募した伊福部が1位を獲得した事から始まった両者の縁。

来日したチェレプニンが、まだ北海道在住の若き伊福部を横浜に呼び寄せ
レッスン料も取らずに作曲法を指導、滞在経費も全て持ってくれた事は、
伊福部青年を感激させたという。
(その恩に報いる意味で「土俗的三連画」をチェレプニンに献呈)
「ナショナルである事こそがインターナショナルである」という指導は、元々それを持っていた伊福部音楽の大いなる後押しになったとか。

※Youtubeで昔の伊福部特集番組を見て勉強しました!

さすがに自分の趣味ばっかり熱中してると家族から見放されるんで、今日は諦めよう・・・。


【札幌コンサートホールKitara】
2014年5月30日(土)19時~/5月31日 14時~ 
札幌交響楽団第569回定期演奏会
~伊福部昭生誕100年記念~

指揮 関 健/札幌交響楽団/vn.加藤知子
「日本狂詩曲」
「ヴァイオリン協奏曲第2番」
「土俗的三連画」
「シンフォニア・タプカーラ」

これまた代表曲オンパレード!札幌の人が羨ましい。


【ミュージックファイルフェスタ Vol.2】
阿佐ヶ谷ロフトA 2014年6月28(土)
昼の部
OPEN 12:00 / START 13:00
前売¥2,100 / 当日¥2,400(共に飲食代別)
前売はe+にて5/13(火)10:00~発売!
【出演】

高島幹雄(CDプロデュース&ディレクター)
小林 淳(文筆家/伊福部昭関連CDの解説執筆など)
井上 誠(ミュージシャン/伊福部昭関連CDの構成担当など)
不破了三(音楽ライター/子門真人コンピレーションCDシリーズ企画制作に参加、選曲、解説執筆など)
高野二郎※トークと歌(クラシカル・クロスオーヴァー歌手/映画『電人ザボーガー』、『電エース』、『武蔵忍法 伝 忍者烈風』などの主題歌を担当)

サントラやコンピレーションCDシリーズ「ミュージックファイルシリーズ」の制作秘話を中心に、サントラを聴く楽しみ、主題歌、挿入歌などを歌う楽しみを感じるイベント。


【第4回伊福部昭音楽祭生誕百周年記念】
~ゴジラ生誕60周年とともに~
日時
2014年7月13日 (日) 開場 16:00 開演 17:00
会場:東京オペラシティコンサートホール
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:和田薫 ゲスト:宝田明(!)
チケット
S/¥8,000、A/¥7,000、B/¥5,000
※未就学児童は入場不可
チケット発売日 2014年5月17日(土)
チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットでも発売
【曲目】
第1部
「日本狂詩曲」(1935)〈校訂版初演〉
「シンフォニア・タプカーラ」(1954/1979)
第2部
「ゴジラ」(1954)全曲

主催:伊福部昭音楽祭実行委員会
協賛:東宝株式会社
制作:東宝ミュージック株式会社
制作協力:東京フィルハーモニー交響楽団

~これは売り切れ必至。早めに手配した方が良さそう。
初夏から忙しい伊福部生誕100年期イベントで御座います。

「Since You've Been Gone」あれこれ

2014年05月10日 | 洋楽
先日行った「ラス・バラード」のライヴ
やっぱり一番盛り上がったのは「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」だった。

もともとはラスのソロアルバム第二弾(1976年)「ウィニング」収録の同曲を
リッチー・ブラックモア(元ディープ・パープル)のレインボーが取り上げて
グループ最高のヒットとさせたのはHRファンには有名な話。



元はピアノがリフを刻んでいた同曲をギターロックに仕上げたのは
さすがリッチーという印象で、ある意味前作でのエキゾチック路線に停滞感を
覚えていた私からすると、「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」が収録されたアルバム=「ダウン・トゥ・アース」は起死回生のハードロック作だった。



ロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)こそ去ったが、
タイプの違うハイトーン型のグラハム・ボネットが参加し、
キーボードも実力者ドン・エイリーが加入、そしてドラムがコージー・パウエル、
ベースがロジャー・グローバーと、メンバーは強力な布陣。

「オールナイト・ロング」や「ロスト・イン・ハリウッド」のようなギターリフ炸裂の
ハードロック曲あり、「アイ・オブ・ザ・ワールド」のような大作風の楽曲あり
・・・で、捨て曲なしの愛聴盤となったのでした。



当時押し寄せたパンク・ムーブメントにも
「オレには、ダウン・トゥ・アースがあるからイイんだ!」と居直ったもんです。

「シンス...」や「オールナイト...」は当時ブームになり始めた音楽ビデオ番組で
ヘビー・ローテーション状態だったし

特に「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」は「キャッチーな楽曲カバーしてさぁ!」
とか「リッチーって、そんなにアメリカで売れたいのか?」とか言ってたものの、
やっぱり好きなバンドの露出が増えるのは嬉しかったですよ・・・。

「ダウン・トゥ...」自体がバランス良いアルバムだったから、そこに入った「シンス...」も良いアクセントになってた思いますわ。今にして思うと。

~とはいえ、1995年に私が観に行ったレインボーの来日公演で「シンス...」演奏してる筈なんだけど、ほとんど記憶に無いんだよな。
パープル曲「BURN」のサビを絶叫しながら拳を突き上げた記憶しかない・・・(苦笑)



だってヴォーカル含めて、若手ミュージシャンで急造した感アリアリの
メンバーだったんだもん。
レインボーを支えた経歴ある人物いなかったんだもん。本当にリッチーだけのバンドだったんだもん。
(まぁ、今にして思えば「それでも行って良かった」と思うんですけどね)

~で、Youtubeには
なんと、ラスさんヴァージョンの「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」映像あり!
ピアノ連打で始まる御馴染みのリフ、サビで叩かれる変則ドラム、バックのシンセ・・・。
いや~堪りませんねぇ。



先日のラス・バラード来日公演では、
なんとラスさんがレインボーのヴァージョンに歩み寄ったような演奏と歌唱を
聴かせてくれ、なかなかビックリさせられたもんです。

まぁ、レインボーはもう無いし、ラスさんがそっち版で歌うのも“あり”かなぁ
・・・なんて思ったものですが。

今回、Youtubeをチェックしてたら色々出てきましたよ。

そもそもレインボーで「シンス...」を歌ったグラハム・ボネットさんが
いらっしゃった!!

レインボー脱退後はマイケル・シェンカーとグループを結成、
その後は自身のバンド「アルカトラス」で活動を続けたボネットさん
(昨年も再結成して来日なさっている)
しっかり「シンス・ユー・ビー・ゴーン」を歌ってらっしゃいますよ!



しかも、イングウェイとやったり、スティーブ・ヴァイとやったり・・・。
長髪メタル(HR)ミュージシャンに囲まれて一人オールバックなのは相変わらずですよ。

まぁ、メタル系のドシッとしたリズムでの「シンス...」には少し違和感ありますけどね。イングウェイにも「オレはあの曲やるの嫌いなんだ」とか言われてたって話だし・・・。

そんなに嫌わなくても・・・。

レインボー以外でもカバーしてるバンドあるんですよ、「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」。
レインボーでボネットの後釜だったジョー・リン・ターナーも歌ってるし、
なんと、クイーンのブライアン・メイ(g)もステージで披露。歌も自分で歌っておいでだ。
しかもドラムはコージー・パウエルだ!(笑)
(これもYoutubeにありましたよ・・・)



そのうえ、日本のハードコア・パンク(スカ)バンド=Hi-STANDARDまでがカバーしている。
まんまハードコアパンクで演って歌ってるんですよ。
まぁ、ハイスタは「サタディナイト」「カリフォルニア・ドリーミング」や
「キッズ・アー・オールライト」もカヴァーしてるというバンドだから
当人たちにはフツーの感覚なんでしょうが。

もう、なんだか分からない・・・。



そんな事を考えてたら、ステージでラスさんが語ってた自虐ネタを思い出した。

「元ディープ・パープルのメンバーが組んだレインボーでさぁ」
「この曲どうだい?って話になってさぁ」
「ドラムに『こんな感じどうよ?』って振ったらさぁ」~みたいな(英語の)MCに
続いて語られたオチが・・・

「Drummer Said 『NO!』、HaHaHa!」

・・・持ちネタですか?

でも、ラスさんの曲は色んな人がカヴァーしてますからね。
ロジャー・ダルトリー、サンタナ、キッス、スリー・ドッグナイトなんて
錚々たるミュージシャンがラスさんの楽曲を認めて「これは売れるぞ」と
取り上げてるんです。←違う!(笑)

著作権ガッポガッポなんだろうなぁ~。
でも元気にステージでロックしてるんだよなぁ。
偉いなぁ。



アージェント時代の「ホールド・ユア・ヘッズ・アップ」こそ
ロッド・アージェントさんが書いた曲だけど、歌はラスさんが歌ってるし
あっちもラスさん作曲の「ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール」を演ってるし・・・で
おあいこの格好。
※しかし、ラスさんとロッド・アージェントさんの仲は
 今どうなんでしょうねぇ・・・?

Toutubeは凄いです。
アージェントの代表作2曲も普通に見れちゃいます。



この頃の映像と比べて、いくぶん衣装等がシンプルになったとは言え、
今回のラス・バラード来日ステージは本人含めて5人。
演奏陣は、BOB HENRIT、STEVE SMITH、CHRIS WINTER、BOB SKEAT。
本人登場前には本国から同伴してきたと思われる機材スタッフもステージに
姿を見せていた。

パールのドラム、マーシャルアンプ、コルグのキーボード(2台)・・・。
小さなハコ(失礼!)では充分な演奏人数と機材です。
厚みのある演奏を聴かせてくれました。
(1~2曲デジタルシンセの薄い音がシンドかったですが・・・)

ジャングル・ビート、シャッフル、ブルース、ストレートなロック。
ラスさん含め、ベース以外は全員60才代後半に見えた今回の来日メンバーだったが
若々しい演奏には感激の一言。ラスさんの見た目も若かった。

2014来日公演のセットリスト
贅沢言えば、美メロ・バラードの傑作「I Don't Believe In Miracles」も
聴きたかったんですが
同曲のサビを「I Don't Believe America~♪」と勘違いして口ずさんでいた私に
そんなコト言う資格はありません。



(ああ、また来日公演レビューになっている・・・)

歌声を外さないよう、しきりに耳を押さえてらしたラスさん
「音階を外さず、しっかりした歌を届けよう」というプロ意識だと感じました。

客席最前列から手紙をくれた女性に「今晩、ホテルにおいでよ」とか声掛けて
「ボクは部屋で寝るから、君は1Fでコーヒー飲んでて!(笑)」みたいな事
言ったりする悪ノリもあったが

ラスさん、日本サイドのスタッフ達にもステージ上から感謝を述べてました。
ナイスガイです。
※ステージ上のケーブル直しやってる最中、次の曲が始まってしまった若い
 女性スタッフは少し気の毒でしたが

私も、彼を呼んでくれたヴィニール・ジャパンさんに感謝です。
今後の御活躍を御祈りいたしております。

井岡一翔にはもう一度外国人トレーナーを付けた方が良いのでは?

2014年05月10日 | ボクシング
先日のアムナット戦
奇しくもスタミナ浪費を避けながらズルく戦う王者は、晩年のロレンソ・パーラのようだった。

いみじくも「真の高みを目指すために強豪と競わないとボクシングが縮む」という例に出した選手だ。
同じタイトルを長く守る事に飽きてきたのか、減量苦による慢性的なガス欠か・・・とにかく
晩年のパーラはモレルに快勝した頃の勢いも張りも無くなっていった。
※自身の負傷など気の毒な面もありますけどね

井岡戦でのアムナットは、さしずめ張りを無くし始めた頃のパーラって感じか。
それでも居並ぶ挑戦者達がパーラに翻弄され続けたように、井岡も追い切れなかった。

井岡陣営が何と言おうと、日本選手が「あの手の戦術で判定を落とすパターン」は何度もあった。
むしろ世界戦の採点法ではジャブと脚で試合を作った方が優位に立つのが普通になっている。

私なんて、そんな風潮が嫌なのだが、
実際にリングで戦う陣営は現実を受け入れて、その中で勝つ方法を練るしかないワケで。

井岡陣営も、後半のクリンチを警戒してルール会議で厳しく執るよう主張してるし。
結局は序盤にアムナットが放ったパンチが予想以上に速くて切れて強かったので、
以降の攻めに影響を及ぼされてしまった・・・って事でしょう。

さてさて、
サムナット戦で、かなり無策に見えてしまった井岡一翔。
昨年の下位ランカー狩りとともに、「イスマエル・サラスと分かれた」影響も出てるかも知れません。

初の戴冠試合を見た時には「サラスとの相性イイなぁ」と感じ入ったんですけどねぇ。
※サラスは基本の出来たボクサー型を伸ばすのが抜群に上手いと思います。

長谷川穂積も、一時は同じサウスポーの元世界王者フランク・ライルズ氏がトレーナーに付いたけど
これが長続きしなかったのは実に残念だった。
「ムキになって打ち合わない」「打つ手の反対のガードは上げておく」なんて
皆が「そう思う」点を指摘してくれてたし。

結局、長谷川のやる事を認めてしまう山下会長は、マルチネス戦でも長谷川の自由に戦わせて
結果としてTKO負けとなった。
本人の拘りに殉じての結果ですから。もう、そういう結果しか残せなかったと言う事ですから。
それ以上でも以下でもありません。
※「拘り」を褒め称える人もいますがね・・・。

さてさて
井岡一翔はどこへ行くのでしょう?
サラスは村田諒太に付いてるし。

いっそ、メキシコの名トレーナー=ヘスス・リベロ氏を招聘するなんてどうでしょう?

WBC世界フライ級チャンピオンの超技巧派=ミゲール・カント(メキシコ)を
育てたプロフェッサー・リべロ氏。
オスカル・ラリオス(メキシコ)に攻防を叩きこみ、トップ選手に育てた名伯楽。
デラホーヤに間合いと高速ジャブを仕込み、JCチャべスやミゲル・アンヘル・ゴンザレスを
制した伝説のトレーナー。

2012年4月号のボクシングビートにインタビューが載っていたが、
チャべスを「サイドステップも出来ない」としてコキおろし、
「アルセが4階級制覇なんて、ちゃんちゃら可笑しい」と言い放った毒舌家だ。
※でも、チャべスは認めましょうよ。ガニ股だけどサイドに動いてたし・・・

指導法としては、
とにかく細かく、防御にうるさく、ステップ数センチ単位で矯正が入るという事で
ラりオスは円形脱毛症になってノイローゼ気味に、デラホーヤも嫌気がさして(?)
別のトレーナーの元へ走ったほど。

高齢だし、日本選手の指導とか引き受けてくれるか甚だ微妙だが
何といっても一時は井岡あこがれのデラホーヤを教えた名トレーナーです。

「無敗を守りたい」「黒星は喫したくない」なんて重荷も、アムナット戦でスッキリしたでしょう。
ちょうど良い頃合いじゃないですか。
思い切って考えてみても良いと思いますぞ!

高山勝成は判定でIBF王座を防衛

2014年05月09日 | ボクシング
7日、大阪・ボディメーカーコロシアムで行われたダブル世界タイトルマッチ、
もう一試合はIBFミニマム級王者・高山勝成(30才/仲里)が同級10位の小野心(31才/ワタナベ)を
3-0の判定で降し、2度目の防衛に成功した。

小柄なれど、上手さと距離感に定評ある高山が序盤からサウスポーの左ストレートに苦しんだ。

中盤までは小野が独特のリズムと距離から繰り出す左を度々ヒット。
高山が危険なタイミングで被弾する珍しいシーンもあった。

左右のアイカットにも見舞われた高山。リーチで12センチ下回り、上背でも劣った。
それでも、これまでのキャリアでは同様の選手を翻弄してきたが、近づくと頭を下げる小野は
「思っていた以上にやりにくかった」そうな。

高山が一気にペースを引き寄せたのは第10Rだ。
小野がロープに引っ掛かるような体勢になって動きを止めた瞬間、高山は一気のラッシュでダウンを奪った。

米国人レフェリーは試合を止めておらず、ルールの範囲内での攻撃に見えた。
※小野は後に「迂闊だった」とコメント

これで流れを引き寄せた高山は、今度は大きく足を使いながら一転して踏み込み右をヒット。
グラつく小野をロープに詰めて集中打。この辺は上手いし、キャリアを感じさせた。

12Rにも出入りからの接近戦で連打を浴びせると小野はヒザをつき、レフェリーはダウンを宣言。
ここも小野がしがみ付いてて際どかったが、カウントは数えられた。

追撃の正確さこそ欠き、KOはならなかったが、豊富なスタミナも見せ付けた高山。
正直、彼も30才で今回は序盤はリズムに乗れてなかったから終盤疲れるんじゃないか・・・と思ったが
大したものです、充実した練習が窺えます。

12日に31歳になる高山が次に目指すのは、WBOの王座をかけての統一戦だという。
世界4団体で唯一手にしていないベルトだ。
「できれば年内にやりたい」と野望を語る高山。順繰りの奪取には価値は見出せないが、統一戦なら話は別だ。

ぜひ実現して欲しいし、今回の苦戦も分析して今後に生かしてくれる事に期待したいです。

アムナット、井岡を降し初防衛

2014年05月08日 | ボクシング
ボクシングのダブル世界タイトルマッチが、5月7日に大阪・ボディメーカーコロシアムで行われ
それぞれ王者が防衛に成功した。

特にフライ級タイトルマッチは挑戦者の井岡に日本最短の3階級制覇が掛かっていたが、
王者アムナットが予想以上に強さと上手さを見せ、判定で井岡を降して初防衛に成功。
試合前には井岡有利の声もあったが、これを覆して見せた。

【IBF世界フライ級タイトルマッチ12R】
アムナット・ルエンロン(タイ)判定2-1 井岡一翔(井岡ジム)
※113-114、119-108、115-112
※アムナットが初防衛に成功。

元WBA/WBC世界ミニマム級統一王者・元WBA世界ライトフライ級王者・IBF世界フライ級8位で
挑戦者の井岡は初黒星を喫した(14戦1敗)。

両者は6年前アマチュア時代に対戦し、井岡が敗れている事もあり、リベンジマッチでもあったが
五輪出場経験もあり、プロ転向後12戦無敗で世界王座に就いたアムナットは初回から長く速いパンチを
繰り出して「34歳の下り坂選手」と思っていた印象が一転させられた。
記録路線に乗り出した井岡陣営が選んだ狙い目王者・・・と思ってたら
予想以上の地力を持っていたってワケだ。

無敗はダテじゃないし、アマキャリアからして上手いだろうとは思っていたが、アムナットのバネや
スピードには見るべき物があったし
当て勘や相手パンチの見切り、ステップやクリンチワークの上手さ、距離の潰し方、誤魔化し方・・・など等
感じ入る要素が多々あった。

一方の井岡は、両腕のガードを固めて前に出るが手数が伴わないシーンが多く。
ガードの上からでも強いジャブと左フックを打ち込んで来るアムナットを攻めあぐむ。

リーチで9cmも上回るアムナットは速いジャブでリズムを作り、相手が入ってくればアッパーを
突き上げるなど戦略と閃きでも挑戦者を上回った。

8R、さすがに疲れが見え始めたアムナットに井岡は鋭い右ストレートと左ボディブローをヒットして
望みを繋ぐが、アムナットはクリンチを多用し井岡の追撃を寸断。

クリンチが増えたアムナット、10Rにホールディングで減点1を取られるが、井岡も攻め切れない。

アムナットは連打で誤魔化しに掛かる。そしてクリンチ。攻めてからのクリンチではレフェリーも
追加減点出来ず。井岡もボディを攻めたいが手数が続かない。

最終12R、アムナットは「シャッフル」まで駆使。
ジャブを突き、半身で横走り。井岡が近付いてくると軽い連打、そしてクリンチ。

ダウンを奪わないと勝ちの確証が持てないはずの井岡だが、
手を出さずに前に出ては小突かれる悪いパターンに嵌っている。

試合終了のゴングが鳴ると、両陣営がそれぞれ選手を肩車して勝利をアピール。
なんと井岡は自分の両腕にキスするパフォーマンスまで披露。

勝ってる確証も無いのに優位をアピールするトコロは叔父さん譲りだねぇ。
※まぁ、色々と甘やかされて「そう思い込む境地に達した」って事なのか・・・

判定は2-1と分かれ、アムナット歓喜の勝利。
井岡は3階級制覇に失敗。

これで勝ったら「疑惑の判定」と叩かれたろうし、記録重視の方針に変化もあるかもと期待したが、
叔父の弘樹氏は「おかしい、相手は逃げ回っていただけだ」とコメント。
※あ~あ、まだ甘やかせておいでだ。

普通に世界王者の実力を持つ選手に挑み、普通に敗れた・・・そんな印象の試合だった。
終盤のスタミナの不安などあり、物凄く強い王者にも見えない選手に負けた・・・その事実を
身に染みて感じて欲しいですねぇ。

ラス・バラード来日公演の収穫

2014年05月07日 | 英国ロック
Tシャツも欲しかったが、フライヤーと同じ柄で
収納場所も、いよいよ無くなって来てるので断念。
3,100円とかで割安だったんだけどな・・・。



ブ厚いディスコグラフィー本も置いてあったが、英文なので
これまた断念。

1枚1枚デザインの違うポスターは珍しかったが、1枚5000円したので
これまた断念。

けっきょく、缶バッヂ・セット(\1000)を購入したのでした。



しかし、一夜たっても思い出すね。
ラスさんのエンターティナーぶり。

風邪でも引かれたのか、しきりに鼻を拭かれてたのは御愛嬌として
ステージ前に乗り出してのギターソロ、MCでの客いじり
※しきりに女性客にチョッカイ出されてました。
幾つになっても女性が客席にいると嬉しいんですねぇ

ひたすら冗談言ってた印象あり。
若くハンサムなベーシストを「真面目なハナシ、ボクの息子」と紹介し

我々が「え、ホントに?」なんて半信半疑だったりすると
ナイスガイのベーシストは苦笑して「違う違う」と手を胸の前で振ったり・・・。

キーボードのSMITH氏(実質のバンマス)に促され、鍵盤で共演すると
途端にロックンロール・ピアノを弾き始めたり・・・と、
本当にゴキゲンなラスさんです。



Andy's WISHBONE ASHのBOB SKEAT氏は
ギターもキーボードもサックスもコーラスもイケる職人さんだし。
※SMITH氏もコーラスもシンセも自在なお方でした。

ラスさんがメンバー紹介時にウッカリ忘れてしまい「OH!GOD!!」と嘆いたドラマーは
元KINKSにしてThe Roulettes, ARGENT時代からの相棒=BOB HENRITさん。

ただし、本人は涼しい顔で缶のリキュール飲んで「乾杯~」(笑)。

ラスさんに「シャッフルいけるかい?」と言われて「おうよ」と刻み、
そのままロックンロール大会に突入したのは既報の通り。

SKEAT氏のサックス・ソロもウネリ、ラスさんのギターとのコール&レスポンスは
ロックの醍醐味を教わった気さえ致しました。

本当に英国のミュージシャンは幾つもの顔をお持ちだ。
「パワーポップ」「シンガーソングライター」なんて言葉で片付けられない人でした。
かなりのマルチプレイヤーだったし、声も出てたし(特に後半)。

ゴキゲンのラスさんは、何度もピックをパラパラと投げてくれましたが、
こっちの方には回ってきませんでした。



出来たら1stソロ~3枚目くらいの曲を もっと演って欲しかったけど
「現役」の人だから懐メロだけで済ます気がないんでしょうね。

そのガッツは立派です。
正直、お客の数は少なかったですが、「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」の盛り上がりは
凄かったです。
もうレインボーってバンドは存在しないし、リッチー・ブラックモアがバリバリにギターを
弾く事も無いでしょうから、
本家のラスが、レインボー・ヴァージョンで演奏するのも“あり”なのかも知れませんねぇ・・・。

こういうミュージシャンが腕利きの仲間と活動してるってのは嬉しいです。
ラス・バラードさんの益々の御活躍を期待しますよ!

ラス・バラードのライヴに行く

2014年05月06日 | 英国ロック
今日はコンサートのハシゴだ。
これまた何年ぶりだろう。いや生まれて初めてかも。

以前、復習したが
ラス・バラードといえば、
レインボーのヒット曲「アイ・サレンダー」や「シンス・ユー・ビー・ゴーン」の作者として
有名な人です。



まぁ、HR少年だった頃は「なんだよ、ポップな曲やるようになって!」などと思ったもんですが
今にして思うと曲単体は凄くイイんですよね。

「キル・ザ・キング」やってたレインボーが一転して、そういう曲やり始めたから反発あっただけで。
ラス・バラードさんに罪は無い・・・そんな事も考えられるようになりました。
ここ数年で、やっと。



彼自身も立派に歌えて演奏も出来るミュージシャンで、
ソロアルバムも好盤と言われてるし(クイーンのコーラスをシンプルにした感じのアレンジが良い!)
70年代初頭に参加していたバンド「アージェント」でも、元ゾンビーズのロッド・アージェントらと
イイ曲を書いていました。

そんなラス・バラードさんの来日ライヴ。
会場は初台ザ・ドアーズです。

確か数年前、GONGを観に来て以来です。

武蔵小金井からJR中央線・東京行で新宿まで12駅、
新宿から京王新線・高尾山口行に乗って1駅。

しかし、新宿で「京王・新線」探して少し迷った。



初台で降り立って驚く。
新国立劇場なんて建っている。知らんかった。

以前は、もっとゴチャゴチャしてたような・・・。

そして初台ザ・ドア-ズ前。人が並んでいる。



なんか知らないけど18時開場なのに開いてないのだ。
30分過ぎて、やっと開場。
前売りチケットを提示し、ドリンク代500円を支払って会場内へ。



ドリンクを飲み干し、物販のテーブルを覗く。
ポスターやTシャツもあったが
ここは、カンバッヂ・セットを購入。



場内にはラットルズの曲が延々と流れてる。
今日と同じヴィヴィッド・ジャパンで呼んでるからね。
宣伝効果を見越した上か。
でも、ビートルズのパロディといいつつ、曲は面白いねぇ。
ここがコピーバンドとパロディ・バンドの違いですねぇ。



開演は、予定から5分遅れ。
例によってグラサン掛けたラスが登場。いきなり元気。

ギターを抱え、いきなりロック。
いやぁ、ラスさんハイテンションだ!

思った以上にギターを弾き倒すんです。
当初はポップチューン連発と思いきや、(キャッチーなれど)ロックしてました。



ギターソロは、ちょっと引っ掛かったようなフレージングが耳に残る。
ネックを振ってのヴィブラートも多用。
自分の歌とユニゾンさしてギターを奏でるところなんて、ブルースマンみたいだ。

あと現役感出しまくり。
同じアルバムから曲を続けて演奏し、「いつのアルバムか分かるかい?」
客席から返答が届くと「違うよ、もっと最近だよ~」と笑う。
「オレの本当のファンじゃないね?」なんて悪戯っぽい表情も。

「ま、最新アルバムはYouTubeでね!」なんて事も言ってた様な。

そのあと数曲後に、「オリジナルやってよー」とか声掛けされて
「おいおい、自分で作った曲だよ~!」と応えるシーンもあったな。

新し目の曲も、それなりにキャッチーなメロディーだから、
誰かのカヴァーだと思われたのかな?

でも、やっぱり根っからのソングライターゆえに今でも良い曲が
書けちゃうんだろうな。

「この曲は覚えてるかい?」と言って始めたのは
アージェントの代表曲「Hold Your Head Up」。
イントロだけでファンは大喜び。
ここでも、やっぱりギターソロをキメるラス・バラード。

やはり盛り上がったのは、当たり前だけど70年代~80年代のヒット曲。
(ギターのヴォリュームも上げてたし)

レインボーがカバーした「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」では、その経緯を語り
演奏でも、もろレインボーのアレンジを再現してました。
※「♪デュルッデュッデュー♪」の一節も無かったよ
 「♪ウォ~オ、ウォ~ウ~♪」とグラハム・ボネットさんみたいに歌ってましたよ・・・
原曲じゃピアノが目立ってたけど、今回のヴァージョンはラスがギターを
弾き捲くったから、ますますレインボーしてましたわ。

さらに
KISSがカバーしたヒット曲「ゴッド・ゲイブ・ロックンロール・トゥー・ユー」は
問答なしに盛り上がり。
客席に合唱を求めるラスさん。応えるファン。
ラスさん「ビューテフォー」と笑顔。
※ラスさんも歌わせたがる人だったなぁ。でも大合唱といかずスイマセン



エース・フレーリーがカバーした「New York Groove」では
ニューヨークの部分をTOKYOと歌い、会場の喝采を浴びる。

最初はキー低めのチューンでウォーミングアップし、段々とハイトーンでシャウトする曲に
移行するセットも、さすがの構成。

最後の方は「オールド・ロックンロールは好きかい?」とチャック・ベリーの「リトル・クイーニー」。

ただし、「自分はコレで育った」と言いつつ、歌い方はラス節のハイトーン。
ストーンズだってサビは原曲に忠実で、私もそのつもりで歌おうとしたら
「ゴー、ゴゴッゴー♪リル・クィニー」というラスさん節に付いていけず(苦笑)。

さらに、ジョニー・ウィンターの「ボニー・モロニー」までノリノリで演奏。
ポップの人と言いつつも、
やっぱりロックンロールの人だったんだなぁ・・・と感じ入る。

そのうえ、2度目のアンコールではブルースまで披露。
バッチリなブルースギターを聴かせ、その幅広さに感服。
まぁ、「ハウメニィ・・・」と定番フレーズを呟いてたから、
「もうムリ」って意味もあったのかな?

アンコールも終了し
笑顔のラスさんは、メンバーと肩を組み観客に礼。
「サイコー」とばかりの表情でステージ袖に消えて行った。



いやぁ、サービス精神旺盛な人でした。
(多分)多くのファンは「アイ・サレンダー」も聴きたくてアンコールの手拍子を
続けたんだろうが、さすがにソレは無し。



曲数的にも充分に聴けたと思った私は、客電が点いたと同時に出口に向かった。
久々のオールスタンディングだったしね。

最初は行こうかどうか迷ったが、
結局「行って良かった」ライヴとなったのでした。

Musica Promenade 第11回演奏会へ行く

2014年05月06日 | ライヴ
【Musica Promenade 第11回演奏会】

またもJR中央線だ。
快速電車で武蔵小金井へ。

途中、またも高円寺駅で「ヨーロピアン・パパ」の看板とご対面。



しかし、つくづくインパクト抜群の看板だ。
街の中古レコード屋さんが次々と閉店になる中、「ヨーロピアン・パパ」の健在ぶりは実に嬉しいです。
※元々お金持ちなのかなぁ・・・

あと、駅横のビルに「片山まさゆきの店」の看板も発見。
マージャン・ギャグ漫画「スーパーヅガン」作者の片山さんが経営する雀荘「ミスチョイスQ」・・・ですか。



マージャン知らない人間にも面白く読ませ、初心者には指南書となる漫画を
描いてきた人だけに、漫画と平行して雀荘経営してても不思議じゃないよな。
本人も相当の実力者らしいし。



・・・なんて考えてる間に吉祥寺~三鷹と過ぎて武蔵小金井へ到着だ。

会場は駅から見えている。
駅の南口すぐ、ロータリーの向かいだった。



13:30開場、14:00開演
小金井市民交流センター大ホール

【Musica Promenade 第11回演奏会】

パンフレットによると
ムジカ・プロムナードとは、2003年に結成されたアマチュア・オーケストラとの事で
入場は無料。今回の演奏会テーマは「ふるさと」との事。

演奏曲は
コープランド「アパラチアの春」
伊福部昭「交響譚詩」
田附奏「郷愁歌」
小山清茂「管弦楽のための木挽歌」
ドヴォルザーク「交響曲第9番/新世界より」

お目当ての伊福部曲・・・
交響譚詩は「第二譚詩」だった。

う~ん
私は、いきなりアレグロが炸裂する「第一譚詩」が好きなんだが。

しかし、若くして亡くなった兄(ギターも嗜んだ伊福部勲氏)に捧げたとされる「第二譚詩」も
静かな楽曲ながら日本土着のフレーズを盛り込みつつ、終盤盛り上がる伊福部曲だから
やっぱりグイグイと引き寄せられたのでした。
※しかし、クラシックに和テイストを加えると、けっこう取って付けたようになるモンなんだが
 伊福部さんはハナから一体化させてるもんなぁ。ホント凄いよなぁ・・・。

その後で演奏された「管弦楽のための木挽歌」第4部で見事なアレグロを聴かせてくれただけに
「交響譚詩/第一」もムジカ・プロムナードさんに演奏してもらいたい・・・そう感じたのでした。



そして、もう一つのお目当て曲
ドヴォルザーク「交響曲第9番/新世界より」

これは全楽章の演奏。そりゃそうです。
第1楽章から第4楽章まで捨てフレーズなし、全楽章に素晴らしいメロディーが散りばめられた名曲です、
一気に演奏するのが常識です。

ただ、さすがに長丁場になるとアラも見え始め、個々の見せ場で奮闘する演奏者さんを
心の中で「頑張れ!」と応援したくなった私なのでした。
(素人のくせにスイマセン)

まぁ、例によって曲中に気持ち良くなって、寝ちゃったりもしたんですけどね。
新世界からの「家路」は
本当に安らぐというか、“まったりする”というか・・・

仕事疲れもあったんですが、もう本当に穏やかなメロディと演奏で神経を癒して貰った感じで
気持ち良くなっちゃったんです。
※自己弁護すると、そういう意味じゃクラシックコンサートで寝るのも「あり」という
 演奏者さんもいらっしゃるそうで・・・

~とは言え、そこは「新世界から」です。
第3楽章、第4楽章と怒涛の盛り上がりが続くのです。

ボクシング・ファンからすると、
ライト級の東洋太平洋王者「不動心」坂本博之が入場曲として使った「第4楽章が御馴染みでしょう。

プログレ・ファンからすると
キース・エマーソンがザ・ナイス時代に「ロンド」でフレーズを引用していたのも印象的。



もっとも、それ以前に学校の音楽の時間に聴いている有名曲です。
私は「なんてポップで勇壮なメロディーなんだ!」と感激したもんです。

そのフレーズの数々が生のオーケストラで聴けている・・・それだけでも感動です。
まぁ、今回は泣きませんけど(笑)。

~そう思うと、アマチュア・オーケストラの無料演奏会に気軽に足を運べる日本って
何だかんだ言って文化水準高いんだろうなぁ・・・なんて事も感じました。
(地域レベルで頑張ってらっしゃるんでしょうが)

ムジカ・プロムナードは(指揮者の方が岩手県釜石市出身という事もあり)、釜石市の
復興活動もサポートされているそうで。最後は、そういった活動報告のような物もあり。
復興テーマ・ソングのようなものを合唱して終了。

客席でアンケートに記入しながら
ムジカさんのみならずとも、こういった演奏会も良いもんだなぁ・・・なんて思いました。

演奏曲にもよるけど、その辺チェックして又お出掛けたいものです。

お目当ての曲以外にも素敵な曲と出会う機会にもありますしね。
※バッハのオルガン演奏会でも、そんな事あったですよ。「目覚めよと呼ぶ声あり」なんて
今や愛聴曲だもんなぁ・・・。

テレ東フェスの戦利品

2014年05月05日 | 生活
くもじいステッカーや
ナナナ(テレ東の「7」チャンネルに因んだバナナのキャラ)のシールなど

色々と貰ってきましたが



やっぱり「ひっそりステージ」の脇にあったテレ東本舗で購入した「モヤさまフィギュア」
コレが一番の注目品でしたね。
※1000円自販機(シークレット)が買えれば文句なかったが行列に負けました・・・



モヤさまフィギュアも中身は5種類で、何が入ってるかは
開けてみないと分からない「シークレット」のパターン。

よってコンプリートするには、ダブリなどの苦渋を経て
大きな散財をも覚悟して買い続けなければならないのだ。

そんな気は全然しないけど。



箱に横には5種類の写真が表示されてて、
ハワイの「ヌシカンさん」や、「井戸おやじ」、「タップおばさん」
公園にあった「恐竜すべり台」「ストラップセット」・・・など

なかなか面白いラインナップが揃ってるのでした。

今回、箱のなかから出て来たのは・・・



「恐竜のすべり台」
・・・なんか微妙。

パーツは組み立てずバラバラに置くだけだし。
すぐ部品が無くなりそうだし。
※特にウチは粗忽ちびスケが直ぐに無くすのよ・・・

やっぱり微妙。
でも、この微妙さ加減が「モヤモヤさま~ず」なんだよなぁ。

テレ東フェスに行く

2014年05月04日 | 生活
代々木体育館一帯で行われた「テレビ東京フェスティバル」に
一家で出かけた。

暑いくらいの天気。
世界卓球も行われてるので、人も多かった。
(世界卓球の当日券は売り切れだったそうな)



事前にネット登録するシステムで、入場パスはプリントアウトが必要だったが
まぁ、白黒プリンターで刷ったモノでOKだった。

入場してすぐ、ピカチュウふわふわ。
中に入って飛び跳ねる巨大な子供遊具。
人気で行列出来てる。



ちびスケは年齢制限オーバー。待ち時間も長そうだし、ここは諦め。

テレ東といえばアニメ。
これまた巨大なパネルがお出まし。



アイカツの“いちごちゃん”も
いらっしゃる。



アニメブースに
もっと何かあると期待したが、そっちはイマイチだったな。



アトラクションブースはモヤさま秘宝館が人気。
1000円自販機にも行列。



等身大パネルとも記念撮影。パネル単独で撮ってる人も多かった。
モヤさまメンバーがステージに立ったらしいが、そっちは残念ながら見逃した。



とれ高サイコロ振って寒いギャグを言い、ブース内へ移動。
(でも、係員のお姉さんは笑ってくれました。皆さん、本当に親切で優しかったですよ・・・)

ブース内では展示物を観覧。



これまでの名(?)シーンのパネル。
大江アナ時代のモノもあり。



街歩きで収集したモノ。
手作り土偶や、スパイメガネ(大竹が凄い形相した回のモノ)が・・・。



音声合成ソフト・ショウ君のイメージ絵。

次は休憩テントを挟んでフードコートへ。



午後から出掛けたため、結構売り切れになってたが
ソーセージと肉をカキ込んだ。

渋谷寄りにも別スペースあり、そちたに「ひっそりステージ」とかあったが
(ネーミングがテレ東さんらしくてイイねぇ)

私らが行った時にはホントに地味にやっていた。
こちらにも番組ブースがあり、
「アド街」や「空から日本を見てみよう」のコーナーへ。



“くもじい”のヌイグルミ・・・。
空撮映像を見ながら何処かを当てるクイズコーナーに参加。

当たってステッカーを貰う。
まぁ、当たらなくてもくれたかも知れませんが。



帰りには垂直に立つ虹が見えた。
不思議な現象だなぁ・・・と思って
デジカメで撮った。



後で気象現象を確認したら「幻日環」というモノだったらしい。

また、虹色の光が空高く横一直線に浮かぶ「環水平アーク」と呼ばれる現象も関東地方から
中四国地方の広い範囲で観察されたそうな。

気象台によると、
太陽の光が雲に含まれた氷の粒で屈折して色づき、虹のように現れる珍しい現象で、
春先の薄曇りの日に見える事があるという。

やっぱり珍しいモノだったんだなぁ・・・。
さすがテレ東さん、
最後に凄い現象まで見せてくれましたわ。

バウスシアターに行く(ニール・ヤング ジャーニー)

2014年05月03日 | 洋楽
一日2度の映画鑑賞は久々だ。

「わんぱく王子」を観てメシ食って、子供を帰して
ふたたびバウスに戻ったのだ。

目当ては二ール・ヤングのドキュメンタリー映画「JOURNEYS」だ。
轟音ギターが爆音上映にピッタリだと思ったのだ。



60年代から活躍しているカナダのミュージシャン、ニール・ヤング。
さすがに太って老けていたが、そんなに声は変わっていない。
生ギターも低音が効いてるから皮膚を震わせてくれる。

~というか、全編弾き語りスタイルだったのね。
エレクトリックにギターを変えて轟音感は増したが、ベースとドラムは無し・・・。

気がついたら・・・寝てた。
まぁ夢の中にもニールさんの歌と演奏は届いていたが、ドキュメントシーンは・・・。



まぁ、最初の方は観れたし
そこで「父親はカナダで有名なジャーナリストで名前を冠した学校がある」なんて事も知れたし、
ニールが地元を車を転がしながら思い出を語る趣旨の何割かは理解出来たから

まぁ、イイか・・・。

バウスシアターへ行ってきた(わんぱく王子の大蛇退治)その2

2014年05月03日 | アニメ・特撮
「わんぱく王子の大蛇退治」上映前にスクリーンがスーッと横に広がる。
なんか懐かしい。
昔の映画館は、広告が終わって映画本編が始まる前にスクリーンの幕が動いたんだよな・・・。

本編開始。
・・・というか、まずは岩を洗う波に「東映」の文字。それからオープニング。
まだ「長靴をはいた猫」が東映動画のキャラクターになる前の映画と云う事だ。

オープニングのタイトル文字がデカイ。



そこに流れる伊福部曲。
子供用アニメとは思えない重厚な曲。
へヴィだ。

私はへヴィロックも結構聴き込んでるが、伊福部先生の曲のへヴィさは
それらの曲にも引けをとらない!
ツェッペリンの「ブラックドッグ」やスプーキー・トゥースの「コットンフィールド・マン」にも
負けていない!

画面には、まるで時代劇映画のようにスタッフ名が縦書きで並んでいく。
主人公スサノオの声は、幼い頃の風間杜夫だそうな。
原画には(ルパン三世、カリオストロの城で知られる)大塚康生さん、演出助手に高畑勲さんの名前が見られる。



そして本編。
「日本神話」の文字。

古代日本の風景。
さすがニュープリント、美しい。

イザナギ、イザナミの国つくりの説明。
そして主人公登場。

虎だって やっつける腕白王子スサノオ。
やさしい母に「男の子は強いだけじゃいけないのよ」と諭され、体を洗ってもらう。
母親大好きのスサノオ、この時だけは穏やかな表情。
(流れる伊福部劇伴曲も絶妙に優しい・・・)

しかしある日。
「イザナミ様がおかくれに」

母の死が理解できない幼い王子は「お母様旅が立った国へ行く」と言い
父ら大人を困惑させる。

海の向こうに母の国があると聞き、そこを目指して腕白王子の大冒険が始まる・・・。

動物のキャラクターや動きなどにはディズニーなどの影響を感じるが、背景・美術は
実に日本的で本当に美しい。
氷の世界の幻想的ビジュアル、火の国の真っ赤な溶岩、高天原の日本美術的な風景・・・。

キャラクターの動きも、今でいう枚数制限とは無縁だったんでしょうね。
キャラ自身が簡素化されて動かし易いように設定されたんだろうが、それにしても動きが滑らかだ。

速い動きのシーンでもコマを飛ばしていないから、主人公の敏捷性が生きている。
水中での高速バタ足、終盤スサノオを乗せて天を駆ける馬(アメノハヤコマ)足捌き・・・など
まぁ、見事なスピード感でございます。



見所のひとつ言われてるのが、アマノウズメの舞踏シーン。
天岩戸に篭ったアマテラスを再び世界に戻らせるための催し。

日本芸能の誕生の瞬間とも言われる一幕を、(伊福部先生が好きだった)ストラヴィンスキーの
「春の祭典」的でありながら雅楽の要素がミックスされた楽曲と、断崖や岩肌・虚空を
幻想的に舞うアマノウヅメ、一緒に踊る神々・・・。

これまた簡略化されたキャラなれど、なんともチャーミング。
天空からアマノウヅメが腕を振ると星くずが空から舞い降る・・・。
そんな幻想的で美しい光景に感激。

そして、もう一つの見所がヤマタノオロチとの対決。
「お母様に似ている」という娘を救うため、恐ろしい大蛇に挑む決意をするスサノオ。
※ここで「姉のアマテラスさまの方がお母様にそっくりだろう」と突っ込むのはヤボですね

クライマックスは、本当に手に汗握る名場面に次ぐ名場面。
超絶作画と自由自在なアングルは圧巻!

アメノハヤコマを駆って八本の頭一つ一つと戦い退治していくスサノオ!
再び流れる重厚なオープニング音楽!

刃を折られてピンチになったり、お供の赤鼻ウサギは地に落ちかけたり・・・と
ハラハラドキドキのシーンが続き
そこでも伊福部(特撮)マーチが主人公を鼓舞するが如く鳴り響く!



崖に沿って空を走るアメノハヤコマ、それを追って来るオロチ。
これを崖に映った影で見せる表現法、凄いわ!

垂直に逃げるシーンを真上から撮っているかのような画面も凄い!

おおっ、我が子が身を乗り出して観ているぞ!!
私も感動して泣いてるぞ。

50年以上前、これだけの作品を作った日本のアニメ人は凄い!
そう思っただけで感激しちゃったのだ。

崩れ落ちた大蛇の体が川になり、そこに豊かな土地が広がったのも
「ああ、そうだったなぁ」と再確認。

神話じゃ、助けたクシナダは勿論スサノオの妻になるのだが
子供映画では そこまでは述べず。

でも、戦いの前日いっしょに川辺で遊び、アメノハヤコマに乗って空を舞ったりしているので
そういう表現で暗喩してるといえるでしょうね。
※川辺のシーンも、川に映る二人の姿・・・の演出が素晴らしかったですよ。

実質、伊福部昭の劇伴が鳴りっぱなしの86分。
そういう意味でも贅沢な作品です。



終わった時には場内から拍手が巻き起こりました。
私たちも手を叩きましたよ。

バウスシアターさんに感謝です。

バウスシアターへ行ってきた(ゴジラ伝説)その2

2014年05月03日 | アニメ・特撮
終わって吉祥寺のアーケードを歩きながら、ちびスケに感想を求めたら
ゴジラは「恐かった」との返答。

まぁ、そもそもが恐い存在だからね、怪獣は。
そのドキドキから憧れに変わって行ったのだ。



演奏聴きながら、ワタシャまた泣いちゃってたし。
(最近、感動すると直ぐ涙が出るんだよなぁ・・・)

曲の度に語られる、井上誠氏による怪獣作品への真摯な思いも
素晴らしかった。
「根底に流れる文明批判」

それは天才に不可欠な要素・・・と談志師匠も仰ってたな。
やはり円谷さんは技術だけでなく、色んな意味で天才だったんですね。

演奏も凄かった。
テクノロジーで武装してるとはいえ、キーボードとドラムだけで
あれほど重厚な演奏を披露されちゃ圧倒されるしかない。



連れと乗換駅で合流して、メシ食って別れて
私だけ再び吉祥寺に戻り、そこのネットカフェで取り急ぎ感想などを
UPしたのだが。

その後、改めて出演者の方々の経歴をチェックしてみると新しい発見が
あった。

今回の「ゴジラ伝説」は、そもそも30年前の企画で、元々ヒカシューの
ステージでもゴジラコーナーが設けられるほど井上氏の特撮映画偏愛
ぶりは強烈だったとか。



ともだしんご氏は、その企画盤「ゴジラ伝説」にも参加したドラマーに
して、ビクターエンタテインメントでもディレクターも務められ、現在は
その経験を生かし

特製のエレクトリック・ドラム「ハイリーズ・セット」を開発し、普及に
努めている人だとか色々と知ることが出来ましたわ。

Youtubeには「ともだ×青木純」ドラム競演映像もあったし。
そりゃ上手いワケだわ。

コーラスは「不気味社」という名称とは裏腹に、荘厳な男性声で伊福部曲の
重厚さを増幅させ巻上広一氏(ヒカシュー)、マリアンヌ東雲さん(キノコ
ホテル)の両者は、「マハラモスラ」や「返せ太陽を」で原曲に忠実な歌唱を
聴かせてくれた。

※でも「遊び心で他の曲のフレーズも交えてみました」とか仰ってたな。
 分からないのが少し悔しかったですよ。



しかし「返せ空を、海を」と歌うサイケ感は凄いね。
漫画版「デビルマン」にて飛鳥了が不動明を誘った怪しいドラッグ(?)
パーティー会場にて流れてて不思議じゃないサイケデリックGS・ファンキー
ソングだ。

マリアンヌ嬢のショートボブとワンピースも70年代してて素敵だった。
ウエストが締まって、裾がミニのシルバー・ワンピース、なかなか
似合う女性は居ませんよ・・・。

「演奏」も「声」も良かった。そんな印象ですよ。



会場の何割かはヒカシューファン、「ゴジラ伝説」のファンでしょうから。
井上誠氏が
「私自身わんぱく王子を早く観たいので、切り上げ気味で行きましょうか」
・・・なんて言うと、軽く「え~!?」なんて声も上がってました。

基本「わんぱく王子」目当てで会場入りした私も
「いや、みっちり演りましょうよ!」と思ったくらい充実したライヴで
御座いました。

バウスシアターへ行ってきた(ゴジラ伝説+わんぱく王子)

2014年05月03日 | アニメ・特撮
久々に総武線に乗りましたよ。
高円寺駅のホームから見えたのはCDショップ「ヨーロピアン・パパ」の看板。



フリートウッドマックの「英吉利の薔薇」ジャケットを使った懐かしい駅広告が見えて
嬉しかったですよ・・・。

吉祥寺は10年以上ぶりか?
駅が凄く様変わりしてて面食らう。
(そりゃパトレイバーもデッキアップするわなぁ・・・)



しかしバウスはそのままだった。

【ゴジラ伝説 LIVE 2014+わんぱく王子の大蛇退治】

イベントは15時半から開始。



伊福部昭百年紀の監修・司会の井上誠氏による
ゴジラ音楽と伊福部劇伴アニメ上映イベント。
どういう形態でのイベントか分からず、ドキドキの会場入り。

予約番号順に入るのだが、待ってる方々は結構な大人ばかり。
子供が殆ど居ないぞ(苦笑)。

まずは入場してすぐ、
3/30和光市第3回伊福部昭音楽祭CDを購入。



そして、鍵盤の井上誠氏とカスタム(?)ドラムの“ともだしんご”さんで演奏される、
「ゴジラ」曲の数々。

まるでゴジラが目の前に居るかのようだ!!
ラドンが、キングギドラが、モスラが居るようだ!!

・・・至高の時間。



ちびスケは爆音にビビッている。
スマン、また私の趣味に付き合わせてしまった!許せ!

たっぷり伊福部曲を満喫、10分の休憩を挟んで「わんぱく王子...」だ。

1963年に公開された東映動画製作の86分の劇場用アニメ映画。

日本神話の天岩戸説話、スサノオの八岐大蛇退治を題材に、
子供向けの明快ファンタジー&冒険活劇映画なんだが。



やっぱり伊福部音楽の破壊力は凄い!
オープニングから重厚なテーマソング。

天岩戸の舞では和楽を思わせるオーケストレーショョン。
ヤマタノオロチとの激闘シーンでは、再び勇壮なテーマソングと伊福部マーチ!
つ~か、これは「地球防衛軍マーチ」じゃないかッ!!

アニメの絵も凄い。
ヌルヌル動いてる!
もともとヌルヌル動いてたんだ、日本のアニメは!!



美術も素晴らしい。
背景の幻想的な美しさ、古き日本美術を昇華したような自然の表現。

得した!

ちびスケにも良い物を見せられた気分だ。
日本人として、ぜったい身になるからね!