都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

倭兄弟商会

2007-02-15 | 中央区  

 危ないなーと思っていたら、またもや予感的中。そしてやっぱり間に合わず。

株式会社倭兄弟商会(Yamato Bros. & Co.)
所在地:中央区銀座6-12-11
建設年:1951~52(昭和26~27)頃
階数 :3F
備考 :2006.10~2007.1に解体
Photo 2006.10.3

 火曜日の夕方に銀座へ行った。ちょっとだけ時間があったので、6丁目へ向かったところ、倭兄弟商会の建物が解体されたことを知った。この建物も以前に写真を撮ったのが夜だったので、明るい内に撮りなおそうと思って訪ねたのだが、またもや間に合わなかった。昨年秋の時点で既に使用されていなかったので、建て替えられるのかなとは思ったが、解体が予想外に早かった。

 倭兄弟商会の建物は、なんの変哲もない3階建てのビル。スクラッチタイルが2、3階に貼られているが、装飾らしい装飾は全くなかった。大文字で書かれた「YAMATO BROS. & CO.」、2階全面に広がる窓がモダン。

 派手で目立つような建物ではなかったが、倭兄弟商会も、昨年取り壊された西銀座ビル同様、銀座の街並みを創る建物だったのではないかと思う。昔の銀座の街並みを知る手掛かりが、また一つ消えていったような気がする。

 しかし本当に最近は、出掛けるたびに建物の消失に出会ってしまう。無くなるかもしれないなと思う建物を見に行くからかもしれないが、それにしても多い。Tokyo Lost Architectureのリストに加える建物がどんどん増えて、記事化が追いつかない。

 関東大震災後に建てられたビルの多くは建設から70年以上(倭兄弟商会の建物も建設から50年以上)になる。20世紀中は現役だった建物が、21世紀に入って引退するケースが急に増えているようだ。

 今回もまた引用させて頂くが、この建物も下記のサイトに掲載されている。

ニッポン懐景録中央区銀座6丁目
都市風景への旅東京都中央区銀座6丁目

2008.1.11追記
 御子孫の方から、戦後(昭和26~27年頃)の建物であることなど、詳しい情報をコメント欄にお寄せ頂きました。情報をもとに記載を一部訂正し、また記して感謝致します。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 中央区  #夕景・夜景  #オフィス 
コメント (5)
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