青梅街道沿いにあったこの建物もいつのまにか解体されていた。
日動火災海上新宿支部(旧川崎銀行新宿支店)
所在地:新宿区北新宿 2-21
構造・階数:RC・2F
備考 :北新宿再開発に伴い解体
Photo 2000.4.16
2000年3月、初めて買ったデジカメを持って、初の街歩き。自宅から上高田、中野、中野坂上、北新宿、新宿というコース。でも、中野坂上も北新宿もなじみの場所ではなく、何故こういうルートで歩いたのか、さっぱり覚えていない。家を出て特に目的もなく、ぶらぶらしていたらそうなってしまったのかもしれない。ただ、その時初めて、淀橋という橋があると知った。
この建物はそのまちあるきの時に撮った。馴染みの建物でも何でもなく、その時に初めて見た。休日だったためか人の気配が無く、ひっそりとした様子と、周辺の建物がなく、空地の中にポツンと建っている様が気になってレンズを向けたのだろう。あとで見返してみると、建物には会社名を示す看板もない。2000年発行の住宅地図を見たら、日動火災海上保険・新宿研修センターとなっていたが、もしかするとこの時点で既に空き家になっていたのかもしれない。
以後、しばらく北新宿界隈に赴くことはなかった。昨年になって久しぶりに行ってみたら、北新宿の再開発と職安通りの拡幅で景色は全て変わっていた。結局、私がこの建物を見たのはこの写真を撮った一度きり。写真もこの1カットしかない。周辺の建物も含めて全ての建物が解体され、一体的に再開発が行われているので、建物が建っていた正確な場所はもはやさっぱり分からない。
青梅街道、職安通り交差点付近
Photo 2006.11.9
ネットで検索したらいろいろ情報が出てくるかと思ったのだが、写真が下記サイトなどにあるのみで詳細は不明。近代建築ではあるけれど地味だったためか、取り挙げている人は少ない。近代建築総覧を見ても建設年などが不明。昭和初期なんだろうとは思うが・・・。
ニッポン懐景録 > 新宿区北新宿・西新宿
都市風景への旅 > 東京都新宿区新宿
でもこういう状況に置かれて消えていった建物ってなんだか逆に気になる。
Tokyo Lost Architecture
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