昨日掲載の51号館屋上の景色、遠方に写っているビル群をよく見てみると、約20年前の東京の超高層ビル群風景は、今とはかなり違うことに気づいた。現在と比較してみたいところだが、屋上に出られなくなっており、同じポジションでの撮影は難しい。そこでとりあえず1988年時点の建物を写真に記入してみた。
早稲田大学51号館 屋上から東南方向
内幸町・日比谷、永田町、赤坂、新橋方面
所在地:新宿区大久保3-4-1
Photo 1988.8.24
一目見て、超高層ビルがまだ少ない。驚いたのは国会議事堂が比較的はっきり見て取れること。現在は見えなくなっているのではないかと思う。また平河町にあったNHK分室の鉄塔もぼんやり見えている。
Google Map上で線を引いて当時の超高層ビル一覧と見比べると、多くのビルが特定できた。左方、第一勧銀とフジテレビの間の数棟は、霞ヶ関の中央合同庁舎5号館、内幸町の日比谷国際ビルと富国生命、西新橋の日比谷セントラルビルあたりだと思われる。
早稲田大学51号館 屋上から東南方向(上写真の右側)
浜松町、芝公園、六本木、三田・田町方面
Photo 1988.8.24
視線を少し南へ移すと、東京タワーが見える。東京タワーは今でも51号館から見えるはずだが、20年前のように足下の方までは見えないのではないかと思う。もしかすると大展望台も見えないかもしれない。
アークヒルズと重なって見えにくいが、TBSの鉄塔もぼんやりと見える。NHKの鉄塔もTBSの鉄塔も現在はない。たぶん90年代に取り壊されたのだろう。大久保から三田の方のビルが見えていたのも驚きだった。森永プラザビルヂングは田町の駅前にあるビルだが、今ではさほど背の高いビルではない。六本木界隈に多くのビルが建ったので、こちらも現在はほとんど見えないのではないかと思う。
毎日のように超高層ビルの風景を眺めていると、あまり変化に気づかないのだが、こうして昔の写真を見ると、いつの間に・・・と思うことしきり。昔、私が見ていたスカイラインは、今と比べるとかなりのんびりした風景だったのだなぁとつくづく思う。
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