早大通りの住居と蔵(K邸)
所在地:新宿区早稲田鶴巻町519
構造・階数:木造2階、石造
建設年:?
備考 :2010解体・建て替え
Photo 2010.3.26
早大通りに面して建っていた木造2階建て住居と大谷石でできた蔵。
最近になって解体建て替えのお知らせが貼り出された。来春には6階建ての共同住宅(店舗)に建て替えられるようだ。
早大通り沿いはここ数年の間に2階建ての木造建物が次第に減って、次々に中層のマンションやオフィスが建てられ、昔ながらの街並みは急速に変化を遂げた。もともと住宅地で個々の敷地がそれほど広くないため、結果的にペンシルビル型の建物が最近は増えている。
この建物の右隣も以前は空き地で、最近7階建てのほっそりしたマンションができた。左側もマンションなので、マンションの間に挟まれて頑張っているなと思っていたのだが、あまり間をおかずこのお家も建て替えられることになった。よそ者からすれば、ひとまとめに建て替えれば良かったのになどと思うが、土地所有に関することは複雑なので、端から見るほど簡単ではなかったのかもしれない。
新しいマンションに挟まれた姿
Photo 2010.3.26
改めて正面から眺めてみると、石造の蔵と玄関はかなり左に傾いている。全体が傾いていたので今まで気づかなかったが、となりに新築の建物がまっすぐに建ったら、傾きがやけにはっきり分かるようになった。
Photo 2005.3.29
大谷石の蔵の窓には鉄製の庇と、棚のようなものが付いている。庇の板がガラス製だったのはちょっと意外。2005年の写真では、まだガラス板が嵌っていたが、解体直前の3月時点では既に無くなってしまっていた。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 新宿区 #倉庫・蔵