虎ノ門・六本木地区 第一種市街地再開発
所在地:港区虎ノ門5-4
Photo 2011.6.13
左手は六本木ファーストビルなど、右奥は城山ヒルズなど。
手前の駐車場周辺はこの市街地再開発地区には含まれていない。だがここではまた別の再開発が準備されているらしく、空き地や駐車場、空き家屋がかなり多くなっている。
我善坊谷周辺の街並みは、数年後には超高層ビルと公開空地が多いものになっているかもしれない。既に城山ヒルズやアークヒルズ、六本木ファーストスクエア、泉ガーデンなどは、公開空地内の歩行者空間が相互に連結しているが、これが十数年後には更に麻布台や虎ノ門方面にまで広がっていくのだろうか。この周辺は、市街地再開発事業などを断続的かつ広域的に実施した結果を見ることができる特異な場所になりつつあるようだ。
再開発事業によって生まれる街並みは、スケール感が大きい。また昔ながらの街のイメージとは隔たりが大きく違和感を持つ人も多い。大手のゼネコンや組織設計事務所、不動産会社が手掛けていることが多く、なんというか、いまどきのデザインでまとめられていて、綺麗ではあるが、悪く言えば似たり寄ったり。路地や古い木造建物を愛する人々などからは、罵倒されることも多い。
でも老朽建物ばかりの街並みはやはり放置するわけには行かない。高齢者などが住み続けられることと、老朽化建物を放置することは、本来は同一ではないはず。
街並みの連続性という観点からすると、超高層ビルと公開空地の街並みは連続性がなく、例えば商店街に並ぶ多くの店舗の店先を眺めながら歩くような楽しさはない。城山ヒルズ周辺を歩くと分かるが、緑が多い公園のような公開空地を歩いてビルのそばに辿り着くと綺麗なお店が集約して存在する。それぞれの店舗群は敷地内に囲い込まれるようにあり、広い地域の中で島状に点在している。見方によっては退屈な街並みでもある。
だが、まちあるきの引率などをしてみると、実はこういう場所は結構有り難いことがわかる。まず、歩車分離がされているのでとても歩き易い。一般の街でも歩道があればそれなりに安全だが、アークヒルズや泉ガーデン周辺は、地形の高低も利用して一部を立体交差にしており、車道の脇をとぼとぼ歩くなどということがない。緑が多く緑陰がある公園のような場所は暑いこの時期とても助かる。
確かに比較的社会的強者の街であることは事実だ。六本木などにも昔は木造長屋があったりしたが、現在の港区六本木周辺はそのような街ではなくなり、そのような生活スタイルを続けることが困難な街になりつつある。
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