ヌーヴェル赤羽台 5号棟
所在地:北区赤羽台2-4
Photo 2011.6.25
赤羽台団地は老朽化のため、徐々に建て替えが進んでいる。新しい建物群の名称はヌーヴェル赤羽台。ヌーヴェルはたぶんフランス語の「新しい」のことなんだろう。以前の建物は8階建て以下で5階建てが多かったが、新建物は12階建て程度で、一棟あたりの規模も大きい。団地に限らず民間のマンションも最近はかなり大きいことが多いので、そういうものなのかなぁと思う。以前はほとんどの住棟は東南向きに平行に建っていたが、新建物はL字型の住棟を組み合わせて中庭を取り囲むタイプになっている。
一連の新建物のうち、一棟だけは各階通路の手摺が青と緑の透明パネルになっている。グループなどでここを訪れると、皆一様に「あれって、もう完成済みなの?」と口にする。まだ工事中で傷が付かないように保護シートが貼られているのだろうかと思ってしまうのだ。私自身、完成直後に訪れた時はあれっ?と思った。そしてその後、入居が進んだのに同じ状態なのを見て、ようやくあれが「完成型」なのだと確信した。
アーティスティックなことはよく分からないので、建築デザインについての良否についてはコメントしない。住んでいるわけではないので、間取りとか使い勝手も分からないわけだし・・・。ただ、見る者が皆、未完成型なのかと勘違いしそうになる、という事実は指摘しても良いだろう。そういうデザインなのだ。そして多くの人が変な建物だねぇと言っているのも事実だ。
さて、現段階で新棟は7棟だが、それらの大半はモノトーンかシルバー系。その中で、一つだけにグリーンとブルーの透明パネルが部分的に付いているわけで、変な建物だとは言われているが、ある意味、エリアの中でワンポイントのランドマークになっていると言えなくもない。一見するとちょっとビックリするデザインなのだが、何度か見ているとこういうのも"あり"なのかもしれないなぁと思えてくる。
Wikipedia > 赤羽台団地
#集合住宅 #現代建築