十条跨線橋
所在地:北区中十条2丁目から東十条3丁目
架橋年:1931年(昭和6)、1895年(明治28)製作の橋を移設。
橋長 :約30m
幅員 :5.5m
形式 :ポニーワーレントラス
材料 :錬鉄
Photo 2011.7.3
旧日本鉄道の複線用トラス橋(東北本線荒川橋梁の一部)を、下十条駅(現東十条駅)の開設に伴い、1931年(昭和6)に跨線橋に移設転用したものだそうだ。トラスの部材には1895の文字が記されている。
都内にある鉄橋のなかでは、八幡橋(旧弾正橋、1878/M11・重要文化財)、JR中央線(旧甲武鉄道)多摩川橋梁(1889/M22)などに次いで古いものらしいが、現場にはそのような古い橋であることを示す標識などはない。
現代だったら単純な桁橋を架けてしまいそうなぐらいの規模だが、小さいながらもトラス橋になっているのが印象的だ。昔の橋なので、一つ一つの部材が小さく、ボルトやリベットでたくさんの部材が接合されている。鋼鉄ではなく錬鉄で造られているのも、古い橋ならではのこと。錆が目立ってしまっているが、是非、使いながら残していって欲しいものだ。
Wikiなどで調べてみると、トラス橋にもいろいろな種類がある。ポニートラスは、左右のトラスを結ぶ鋼材が上側に無いシンプルな形状のトラス橋のことで、またワーレントラスは垂直に立った部材がないタイプのトラスの組み方のことだそうだ。にわかには覚えきれないが、こういう言葉を覚えていると、構造形式を聞いただけで、どのような形の橋なのか分かるのだろうな。
土木学会 > 歴史的鋼橋集覧 > 歴史的鋼橋: T3-013 十条跨線橋
東京の古い橋 > 十条跨線橋
Wikipedia > トラス橋
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