東急大井町線を等々力駅で下車、南西へ少し歩くと、等々力渓谷の入口であるゴルフ橋に至る。
等々力渓谷・ゴルフ橋と橋詰階段(画像クリックで別ウィンドウで開きます)
所在地:世田谷区等々力2丁目 Google Map
建設年:1961年(昭和36)に架け替えられ、ゴルフ橋と命名された。
橋梁の形態:上路式アーチ鋼橋
ゴルフ橋・橋詰の階段 L字型 47段(上15段、中14段、下18段)
Photo 2012.2.26
ゴルフ橋という印象的な橋名は、この橋の南西側、現在の玉川野毛町公園のあたりに、1931年(昭和6)~1939年(昭和14)に東急ゴルフ場という9ホールのゴルフ場があり、この橋がそこの入口にあたることに因む。
ただ、橋名となったのは現在の橋が1961年に架けられた際で、その時には既にゴルフ場は無かった。かつて存在したゴルフ場に因んで命名され、そちらの方が生き続けているというのはちょっと面白い。ゴルフ橋の名は等々力渓谷公園の入口として意外によく知られているが、地元の人でなければ、近くに小さなゴルフ場があったなどという橋名の由来はあまり知らないだろう。
橋上から見ると何の変哲もない橋だが、橋詰から谷沢川沿いの遊歩道まで階段を下りると、様子は一変する。緑の中に架かる朱色のアーチが印象的だ。等々力渓谷は23区内に残された数少ない自然で、町中に渓谷があるという意外性が魅力だが、ゴルフ橋も景観面からその魅力を増すことに一役買っており、絵になる風景を創っている。
等々力渓谷・環状八号線玉沢橋
所在地:世田谷区等々力2丁目
Photo 2012.2.26
少し下流には環八通りの玉沢橋が架かっているが、こちらは単純で無骨な桁橋で、橋の下側から眺められることがそれほど考えられていないようだ。大きな橋で一日じゅう日陰になるためか、植物もない殺風景な橋の下になってしまっているのが残念だ。
Wikipedia > 谷沢川(等々力渓谷)
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