所在地:港区高輪3-21
構造・階数:木・2
建設年:戦後まもなく?
解体年:2008(平成20)
Photo 2008.4.12 以下同じ
「東京の階段 DB」でも採り上げている「0641 グランドプリンスホテル高輪北側の階段」のわきにあった、3棟の木造2階建て下見板張りの家屋。最近は木造でも全面下見板張りになっている例は少ないが、それが3棟、斜面の木立の下に同じような風合いで並んでいた。
窓枠も一部は木製で、木造の物干し台も付いていたりして、昔ながらの木造家屋の雰囲気をかなり残していた。
家屋の周囲には大きな木が何本かあり、一見すると木立の中に家があるようで、階段上から見てもなかなかの佇まいだった。
北向き斜面の下、小さな谷の底にある家屋群だったので、地形的には良い立地とは言い難かったが、それでもプリンスホテルの目の前の場所で、品川駅からもさほど遠い場所ではなかったので、このような状態で残されていたことがやや意外な感じさえする空間だった。
しかしやはり老朽化や居住者の高齢化などは進んでいたのだろう。2008年に全ての家屋が解体され、跡地には5階建てのマンションが建設された。
Tokyo Lost Architecture
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