都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

都営古石場住宅

2019-02-24 | 江東区  
都営古石場住宅
所在地:江東区古石場2-14
構造 :1〜4号棟 鉄筋コンクリートブロック造、5号棟 RC造
階数 :3F
建設年:1〜4号棟と浴場・食堂は1923(大正12)
    5号棟は1926(大正15)
解体年:1999(平成11)
Photo 1995.7.15

 東京で初めてのRC集合住宅。ヨーロッパのアパートメントを意識したのか縦長の窓割りになっている。
 行ってみたら、仮設的な増築が激しく、一部屋増やしてしまったりしていた。木造戸建てなどではよくあることだが、下の階に別の住戸がある共同住宅では日本ではあまりお目に掛からない。築後70年の時の経過の中で出来た姿。

 オリジナルの仕様では外に出られるベランダはなかったらしく、植木鉢を置いたり洗濯物を干す程度の張り出しがあるだけだったようだ。

 各戸へのアクセスは階段から左右に分かれる形式だった。かなりプライベート性が高い雰囲気だったため、建物内部には入らず。屋上が物干し場になっているようだったがそちらにも行かず。


後から増築された物干し台。


外部に配管が露出して取り付けられているが、かなり老朽化していた。


初期の窓枠が残っている部屋と、サッシに取り替えられている部屋がある。


建物本体が見えないぐらいに増築がなされた部分もある。


3F部分は鉄骨で支えられた増築、1Fはそれとは構造を異にした増築。


Tokyo Lost Architecture」内の記事として掲載していましたが、都市徘徊Blog内に移設しました。
古石場住宅/古石場2 - ぼくの近代建築コレクション
『戦前公共集合住宅における住環境形成の分析を通した環境運営計画の構築』
 住宅総合研究財団 研究年報 No.24 1997

2022.9.20 追記
 古石場アパートは1973年版以降の住宅地図(注)では、菱光倉庫社宅と記されている。また、かつての市民館の場所は古石場保育園となっている。同アパート解体後、跡地はウェルタワー深川となった。
 戦後、菱光倉庫の社宅となった時期、また市民館が古石場保育園になった時期は未把握。
 注)都立中央図書館で紙面で閲覧できる最古の「江東区」版ゼンリン住宅地図。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 江東区  #公営・公団・公社・公立住宅  #集合住宅 
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