秋山邸
所在地:新宿区 下落合4-9
構造・階数:木・2F
建設年:昭和初期
解体年:2016〜17(平成28〜29)の間
Photo 2009.6.8
昭和初期に建てられたという和洋併設の住宅。目白の徳川黎明会ができる前に同所にあった戸田邸の部材を使って建てたという話のある建物だった。
門と玄関がある西側部分はアーチ型の3連窓がある洋風建物。その奥、東側(上写真右)に和風建物が接続していた。敷地の関係からか、建物の洋風部分は南側の道には直接面していた。
アーチ型窓の前には小さなバルコニーがあり、窓の右側にはバルコニーへ出る扉もあった(手前の木の幹に隠れて写真ではよく見えないが)。
南側から Photo 2009.6.8
和風部分は洋風部分より少し下がった位置に建てられていて、屋根付きの板塀と細い庭が建物手前にあり、これが目隠しになっていたようだ。
門と玄関の側(西側)から Photo 2010.4.29
門の側からだと、石の門柱が立派なのと縦長の上げ下げ窓が印象的だった。ただその他の装飾はあまりないので、これだけだと古い洋館にはそれほど見えなかった。
2010年に訪れた時はまだ比較的きれいな状態だったが、売却直前には屋根や窓枠などの傷みが進んでいた。2015年末に訪れた時には既に売却希望物件になっていて、その後、2016〜17に売却されて消失したようだ。落合界隈の戦前の洋風住宅は残念ながらあと十数軒ではないだろうか。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 新宿区 #住宅系 #洋館・洋風住宅