都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

旧 沢書店

2022-01-30 | 千代田区 
旧 沢書店
所在地:千代田区 神田神保町2-5
構造・階数:木・3
建設年:1928(昭和3)
解体年:2015〜16(平成27〜28)
Photo 2005.3.25

 靖国通り、現在の古書街の中心からはやや西にはずれた場所にあった看板建築。恐らくギャンブレル屋根の屋根裏3階で、ファサードは銅板張りだったようだが、撮影時、壁面はクリーム色に塗装されていた。

 住宅地図や下記サイトの写真などによると、沢書店は1973〜1980年代初めまでに無くなり、建物は文泉堂書店に引き継がれた。1982年の住宅地図には文泉堂本店として記載されている。
 また「ぼくの近代建築コレクション」の写真(1986年撮影)では、「第2神保町ブックセンター/文泉堂書店支店」となっている。文泉堂書店支店は2000年代前半までこの建物で営業していたようだ。
 2005年には、文泉堂書店が関わっていた古美術・古民芸店「ぎゃらりぃ檜(かい)」となっていた。


 Photo 2014.4.7

 2011年時点では「Asian Gallary 季節風」、写真の2014年時点では「india」(民芸店?)、2015年4月には「DEPAK」(民芸店?)となっていた。このように2000年代以降、1階の店舗は移り変わったが、2、3階の壁面の様子は80年代からはほぼ変わっていなかった。

 2013年7月のGoogleストリートビューには、西隣の2軒続きの店舗、敬喜金物と前田金物店が写っているが、翌2014年4月の写真では取り壊されていた。旧 沢書店の建物も2015年4月〜2016年3月の間に取り壊され、3軒のお店の跡地は2017年にはSAKUREN HOTEL神保町となった。更に2021年12月にはBOOK HOTEL神保町となっている。

日清堂、文泉堂支店/神田神保町2丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 千代田区  #商業系  #看板建築  #銅板張り看板建築  
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