
石森ビル(中野センター・中野ヘルスクラブ)
所在地:中野区 中央4-61
構造・階数:RC・5
建設年:1961(昭和36)頃
解体年:2009(平成21).12
Photo 1997.3.30
中野光座があった中野センター食品街の建物の東隣にあったビル。中野光座と同時期、少し後に建てられたもので、1961年発行の「東京都全住宅案内図帳」では建設中と記されている。また1968年発行の「東京都全住宅案内地図帳」では「三越商事KK・中野センター」となっている。また、1976年発行のゼンリンの住宅地図では「石森ビル・三越商事」と記され、その後の住宅地図では「ファミリーショッピング中野センター」などとも記されている。
南側は5階建て、北側は2階建て。北側が2階建てなのは、大久保通りが将来拡幅される予定なのが当時既に明らかだったためかもしれない。1階にはファミリー中野センターというスーパーマーケットが入居していた。また、主に2階には中野ヘルスクラブというジムがあった。

ジムとかボディビルとかの方面には全く疎いのでよく知らないのだが、中野ヘルスクラブは古くからのジムで、草分け的な存在だったらしい。とにかく、外国人と思しきマッチョな男女が外壁に描かれているのがすごく印象的だった。最近のジムにはこのような絵は描かれていない。90年代でも異色な存在だった。またその看板が古びて色褪せたりもしていて妙な迫力を醸しだしていたのだった。いちど入ったら出てこられない雰囲気・・・。
ファミリー中野センターの方は、西側の中野センター同様、戦後このあたりにできていた小規模店舗をまとめたものが元になっていたのだろう。
建設当初は、大久保通りの拡幅工事が始まるなら5階建ての側は残して北側を取り壊そうと考えていたかもしれない。しかし用地買収がされる頃には建物も老朽化していて、より高層の建物に建て替える方が良くなったということだったのだろうか。
ついに終焉。中野の闇市ゾーン [中野光座] : 日本ボロ宿紀行
Tokyo Lost Architecture
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