都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

築地7丁目の銅板張り大型マンサード屋根住宅

2013-10-29 | 中央区  

 残念なお知らせ その2

築地7丁目の銅板張り大型ギャンブレル屋根住宅
所在地:中央区築地7-12   Google Map
構造・階数:木造2階(ギャンブレル屋根裏3階)
備考 :2011.11〜解体予定
Photo 2013.10.14

 聖路加国際病院と築地市場の間の一角である築地7丁目界隈は、聖路加病院があったため空襲の被害を免れたと言われ、戦前の木造家屋が多く残る場所だ。ただ、戦後70年近くが経って昭和初期の木造家屋は築80年以上になっていること、またどの家でも世代交代が進んでいること、都心に近接しており地価が高いことなどから、この界隈でも戦前の家屋は次第に減っている。

 写真の家屋は、銅板張り看板建築が多いこの界隈でも大きさの点でひときわ目立っていた建物だった。妻入りギャンブレル屋根を2軒分の間口で造ったことにより事実上3階建てとしてしまっており、迫力のある姿となっている。

 以前はファサードの全面が銅板張りだったが、数年前に東側半分はアルミサイディングに交換されていた。修繕して使っていたのでまだ残るのだろうと思っていたのだが、最近訪れたところ解体予定である旨が表示されていた。

 奥の銅板張り家屋はまだ存続する模様なので少し安堵する。以前はこの二つの間にも銅板張り家屋があったが、そちらは2000年頃に無くなり現在は空地になっている。

Photo 2013.10.14

 大きなマンサード屋根を縦に区切って2戸としていたのも珍しく、記憶に残る建物だった。

 休日の夕方、室内に明かりはない。居住者は既に退去して無人の模様。右側の家はポストが閉じられており、左側には解体工事及び建築計画のお知らせ看板が張り出されている。

解体工事のお知らせ標示
Photo 2013.10.14

 11月1日から解体工事が始まるとのこと。こちらもマンションになるようだ。

ぼくの近代建築コレクション雪印牛乳築地販売所
ニッポン懐景録中央区築地7丁目
Tokyo Lost Architecture
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