新静岡センター
所在地:静岡市葵区鷹匠1-1
建設年:1966(昭和41)
階数:8F+RF(時計塔)
2009.1.31閉店、解体して建て替え、新店舗は2011年に完成予定。
Photo 2009.2.8(この記事内全て)
過去、何度か建て替えが検討されたが、今回ついに計画が動き出した。
地元の人は新静岡センターとはあまり言わず、省略してただ「センター」。「きのうセンター行っただよ。」と言ったりするわけで・・・。よその人は「中央」って何?、市民会館かなんかですか?と思うかもしれない。
静岡市民にとっては馴染み深い建物だった。静岡の人なら、おそらくそれぞれがそれぞれの「センター」の記憶を持っているのではないだろうか。
北街道側から、後方はペガサート
オープンは1966年。私が生まれた年にオープンしていたというのは今まで知らなかった。ものごころがついた時から既にあったため、ずっと前からのものだと思っていたので、これはちょっと意外だった。ただ、改めて建物を見ると、確かに昭和30~40年代のモダニズム系の建物デザインだ。
静岡鉄道 新静岡バスターミナル
バスターミナル、鉄道駅として交通の一つの要になっており、文字通りセンターだった。そういう意味で集客力も大きかったはずだが、老朽化している面もあったのだろうか。耐震性やバリアフリーも問題だったのかもしれない。バスターミナルも含めて整備し直すのだそうだ。2009年の1月末にいちど閉店して、2011年の再開をめざすのだという。
時計塔
静岡市民にとっては屋上の大時計も記憶に残るものだ。写真は閉店後、一週間ぐらい経った頃、帰省した折に、最後の姿を撮りに行った時のもの。建物には入れなくなっていたが、まだ解体は始まっておらず、意外に多くの人が写真を撮ったりしていた。一眼レフで撮っている老夫婦もいれば、携帯やコンパクトカメラで撮ってる大学生や高校生も。建物のデザインとしては、大した装飾があったわけではないが、大時計の姿は市民にとって忘れがたいものだったのだなぁと改めて思った。
さてこの時計塔、側面の「Center」のロゴはたしか当初は無かった。このロゴは比較的後になってから使われ出したものだった記憶がある。いつ頃だったか忘れたが、改修工事がされたことがあった。
また、改めて写真をよく見ると、時計その他のデザインが東面と西面では異なることが分かる。写真でも分かるが、実は「Center」の文字のある側面は少し曲がっていて、時計塔は直方体ではない。このため時計のある面も、西面はほぼ正方形だが、東面は縦長の長方形になっている。「新静岡センター」のロゴは、東面は2行、西面は1行で描かれているし、時計も西面の方が大きい。
確かに見る方向によって時計の様子がなんだか違うような気は少しだけしていたが、まさかそんな違いがあるとは思いもせず、意識したことはなかった。今回、写真に撮ってみて、違いがはっきりしたので逆にビックリしたほどだ。
そういえば、この時計塔は私が通っていた学校からも見えていた。昔は中心部で背の高い建物といえば、県庁と電電ビルの鉄塔、あとこのセンターぐらいだったので、学校のグラウンドからも目立ってよく見えたのだった。
この項、しばらく続く。
Wikipedia > 新静岡センター
駿府は96カ町
> Auf Wiedersehen(2009.1.31閉店時の様子)
> 新静岡再開発
新静岡センター 2、
3、
4
静岡の建築
#失われた建物 静岡県
#商業系
#デパート・百貨店
#塔
#自動車
#モダニズム