都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

エンパイヤビル本館

2020-02-04 | 中央区  
エンパイヤビル本館
所在地:中央区八丁堀2−23
構造 :SRC
階数 :11F
高さ :最高高さ47.8m、軒高36.05m
建設年:1972(昭和47)
解体年:2015(平成27)
Photo 2015.3.5

 日比谷線八丁堀駅の北側出口前の八丁堀交差点に面して建っていたオフィスビル。1972年竣工で、できてから40年程度しか経っていなかったが、5年前に築43年で解体された。

 最近、このくらいの規模と築年数のビルの建て替えが結構ある気がする。駐車場棟と低層の旧館と併せて大きなビルにするのかと思っていたが、2017年に竣工した新しいエンパイヤビルは、地上10階、地下1階で、以前より地上の階数は減ってしまった。耐震性は向上して設備とかも最新のものになったのだろうが、巨大化したり超高層化しなかったのはちょっと意外。それでも建て替える方がメリットがあったのだろうが、つくづく東京はスクラップ&ビルドを続ける都市なのだなとやや呆れてしまう。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区  #オフィス  #モダニズム 
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吉岡商店

2020-02-02 | 中央区  
吉岡商店
所在地:中央区日本橋本町4-10
構造・階数:木・2F
解体年:2018〜19
Photo 2014.5.6

 撮影時は既に廃業していたらしく、看板は外されていた。下記サイト「ぼくの近代建築コレクション」では、まだ営業していた頃の写真が掲載されていて、「風呂敷・タオル・手拭 名入卸 吉岡商店」と書かれた袖看板が建物に付いていたことが分かる。

 木造モルタルの看板建築で、少々凝ったデザインのベランダが魅力的だった。真ん中のアーチはともかく、両サイドの細い隙間とそこのアーチが、本格的でない洋風のしつらえを見せていておもしろい。

 よく見ると2階右側には卯建壁のような小さな張り出し壁も付いている。少しでも壁を張り出しておけば、いざという時、効果があるかもしれないと設置したのだろうか。左側は袖看板を付けるために省略したのかもしれない。

 写真の後もしばらくは仕舞屋として残っていて、2018.4のGoogle Street Viewでは健在だったが、2019年5月時点では残念ながら既に解体中だった。都心からはこのようなモルタル看板建築も次第に減っている。

越前、吉岡商店/日本橋本町4丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区  #看板建築  #モルタル看板建築 

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