ぽてと倶楽部

じゃがいも伝来の地 『長崎』
雲仙普賢岳の裾野に広がるじゃがいも畑。
ここ愛野町は北海道に次ぐ「ポテト王国」です。

晴天が勿体なくて・・

2020-05-16 | 日々の農作業
五月晴れの清々しい晴天が続いていて
じっとしていられない。

「三密」の状態には、
まったく該当しないので大丈夫です。

先日からジャガイモの収穫にはいっています。





来週から本格的に収穫を予定しており、
掘り取り機械が旋回する両端のスペースを確保するため
枕地と5列の掘り取りを済ませました。

畑の土のコンディションは最高で、
イモにはほとんど土が付かず拾い集めるだけ。

ただ・・・





デジマの特性が頭を悩ます。

原因は分からないが奇形(当地では人形と言っています)や
自然割れがどうも今年は多いようだ。

それに加えて一番悲惨なのは、
デジマの行儀の悪さに起因すること。

畝の中で大人しくしてくれればいいのだが
地中深く潜り込んだり・・・

隣の畝へ遊びに行こうとしたのか
畝の谷間に居座っていたり・・・





おかげで機械傷のイモが半端ないのだ。

もちろん、ほんのちょっとだけでも
キズが入ってしまうと規格外商品となるので涙が出てくる。

まだキズで済めばいいほう。

こんなイモも。





深く潜り込んでいるため掘り取り機械の爪が届かず、
大部分のイモは地中に残したままということに。

かといって地中に残された
相方の捜索まですることはないし、
底まで届かせようとすると
硬盤近くまで潜らせるため機械が無理して捗らない。


こういった生産ロスが多いデジマという品種、
茎葉も茂るため作業も一苦労なんです。

美味しいジャガイモでありながら悪い条件が多すぎて
生産する側にとっては次第に敬遠されるのです。

ひいては流通量が少なくなり、
八百屋で見かけなくなったと言われる所以です。

そういう状況のなかでも亡き親父から引き継ぎ、
デジマの美味しさを伝え続けています。

デジマファンの皆様、
もうしばらくお待ちください。




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コメント (2)
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