「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     ドラマのある高校野球 中京大中京の勝利

2009-08-25 04:51:37 | Weblog
高校野球の決勝戦をテレビ観戦した。中京大中京が10対9の接戦を制し43年ぶりに
優勝旗を持ち帰った。試合は最終回、相手校の日本文理(新潟)の猛反撃にあい手
に汗を握る好試合、これぞ、ドラマのある高校野球。その面白さを堪能させてくれた。

中京大中京は戦前、全国中等野球大会当時、中京商業の名前で第17大会(昭和6年)
から19大会まで三連覇している。この連覇の時も球史に残るドラマがあり語りつがれ
ている。19回大会の準決勝、明石中学との試合である。延長35回、4時間55分という
熱戦を中京商の吉田正男投手が336球を一人で投げぬき勝利をもたらした。

この試合を含め甲子園で23勝している吉田投手の記録は今でも破れず、のちに吉田
さんは野球殿堂入りしている。たまたま戦後まもない頃、僕はアルバイト先の藤倉ゴム
で吉田さんをお見かけしたが、身長165cmぐらいの小柄の方で、とても球史に残る大投
手とはお見受けできなかった。

真夏の野球といえば、昭和30年代頃までは、高校野球と同じくらい都市対抗野球の人
気があったが、今は昔ほどではなくなった。今年は80回の節目の年だが、主催の新聞
社以外マスコミの話題に上らない。先日大リーグのレッドソックスで勝利投手となった田
沢純一は昨年の都市対抗の優勝投手だそうだが、あまり知られていない。やはり野球
は勝負だけではない、ドラマがあってこそ面白いのかも。