「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

孤独死 認知症 見守りサポーター

2018-03-17 06:23:32 | 2012・1・1
僕が今住む東京の目黒区の区報で高齢者の孤独死や認知症に対して区民に”気づいてください””あなたの声で守られる”と呼びかけている。その中で例として、一週間ほど新聞が玄関の郵便受にたまっていたら心配です”と写真で注意を引いていた。その通り、新聞を見たら北区の都営アパートの一室で85歳の妻が介護ベッドで、夫が別室の布団の上でなくなっていた。夫婦しての”孤独死”らしく、先月末からの新聞が玄関にたまっていたという。

わが家の東隣りに数年前まで古い木賃のアパートがあったが、孤独死が発見されたのを機会に家主が建て替えた。しかし、建築会社に一切、管理などをまかしているためか住民の姿をほとんん度見たことがない。大型連休には、新聞が一杯受け取り口あふれている、防犯上も危険であるが、手を出すわけにはいかない。

昔、東京には引越しの挨拶として向こう三軒両隣りへ蕎麦を配る習慣があった。〝そば(側)に近づきました”という江戸っ子の洒落から来ていたらしいが、今は出前の制度もなくなりなくなった。この結果、隣に引っ越してきても挨拶までなくなってしまった。幸いわが町は熟成しており、僕が杖をついて散歩すると、同じような高齢の女性が一言声をかえてくれる。区の広報には、認知症の見分け方として、季節はずれの服装を例にあげているが、老妻に言って、せいぜい、服装には注意して貰おう。笑い話ではなく、問題はお互いの社会への温かい気配りだ。

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2 コメント

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電気ガス (chobimame)
2018-03-17 09:30:04
数年前に独居と思われる家庭のガスや水道の使用量が極端に減っていたり、メーターが作動していない場合は、電気やガス会社がその家に電話をするとの動きがあると聞いたのですが、きっとそのような事はなされていないのでしょうね。
そういう事をしてくれれば、このような事件は減るように思います。
町内会制度や老人会なども崩壊していますから、これから益々このような状況は増えるでしょう。
社会全体で考えなくてはならない問題です。
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社会との関わりあい (kakek)
2018-03-18 08:46:07
chobimame 様
もともと江戸っ子は落語の長屋の世界ではないけれど”おせっかい”で嫌われたものですが、反面犯罪防止に役だったものです。しかし、近年、個人情報守秘が変に解釈されてきて、孤独死みたいな昔は考えられなかったことが頻発しています。社会と関わりなく生活できません。最低限度のお付き合いはあった方がよいですね。
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