ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

芸術家の品格

2009年02月04日 | 芸術
芸術家は品格があるのか、立派なのか、と考えると「並」だと思うのです。
李白などは「並」以下のような気がします。
見境もなく大酒に浸り、皇帝の前でも酔っ払い、側近の怒りをかって追放され、奥さんは何人も替えている・・・どんな家庭事情があったのかわかりませんが・・・それに比べ杜甫は何度も科挙の試験を受けるがすべて落ち、李白や孔明を尊敬し、奥さんを大切にする・・・そして「国破れて山河あり」とはじまる気高い詩を書き、貧しい人々の酷い運命に怒りと涙で訴える名作の数々。

でも私は奔放な李白の詩に強くひかれます。
ただ李白は権力におもねる人間ではなかったこと(まあ、勤まらないってこともありますが)、運命に翻弄されながらも、色彩豊かな景色や自分の矜持を大胆に書いています。
蘇軾もそんなところがあります。

音楽でいえば、そこまでのスケールの人はよくわかりません。
なぜかと言うと、演奏家は健康を壊すほどの深酒や奔放な生活など、職業上できないと思います。
ピアニストは手を大切にし、常に鍵盤に向かって技巧の向上・維持に努めなければなりませんし、ヴァイオリニストは高価な楽器を必ず自分で持ち、その楽器の環境も留意しなければなりません。
オペラ歌手などは「冷たいドリンクはたくさん飲まない、アルコールやタバコは声に良くない、刺激のある食べ物もダメ」などいいだしたらきりがありません。

共通するのは「美しいもの、気高いもの」に敏感なことでしょうか。
敏感というのと、本人がそれを目指しながらも実際はどうか、ということでしょう。
それを「品格、品格」と叫ぶのは「腐れ儒者」ということでしょうか。
崇高な芸術を目指しながら、わが身を削って表現に励む、そして心身のバランスを現実的にとりながら・・・でしょうか。
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「優勝の喜びを抑えられなかった」けなげです。

2009年02月04日 | スポーツ
朝青龍は節分の豆まきのあとで、若くて美人のアナウンサーにインタビューを受けていました。
優勝の感想は「うれしすぎて気持ちを抑えられなかった」とけなげに言っていましたが、辛いよね。心から喜びをあらわしたのに。
28歳でこんな偉業を成し、さらにこんな「反省」させられるなんて、本当に可哀想です。
でも、トップになったら、こういう「修業」もあり、と思って春場所がんばって!!

ところで橋下知事の支持率90パーセント?
独裁者に媚びるマスコミ?ファッションですよね、ファッショ!!

ところで「品格」を考えてみました。
芸術家に品格あり?李白は酔っ払い・大言壮語、李白だけでなく、いろんな芸術家って決して「立派」でなかったと思います。
その芸術がすばらしいのであって、ご本人はそのギャップにどうだったのでしょうか。

そろそろ音楽のことを書こうと思っています。

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