アントニエッタ・ステッラと夢で語る

アントニエッタ・ステッラ・・・２０世紀の名ソプラノ、大きなスケールで度肝を抜くような声でヴェルディを歌いながらも、愛らしさで魅了したその舞台は忘れられません。

昨夜はぐっすり眠りました。アントニエッタ・ステッラが夢に登場、途中で父のトイレに付き合ったのですが、その後もまたステッラが語りかけてきました。
あの美しさのまま、地味な服装をしているのに、真紅のような輝き、華がありました。
サインをしてほしい、とねだったのですが、色紙もなく、持っていた「イタリア古典歌曲集」にサインしていただき、「この本の歌曲は、いつも大切に歌ってくださいね」とおっしゃいました。
「大きな役を歌った後で、必ずイタリア古典歌曲を勉強して声と音楽のケアをすることが大事なのよ」って。

本当に綺麗でした。うっとりしました。
全身全霊でヴェルディのヒロインを歌い、その優雅なステージは聴き手が何十年も経た後、ますます鮮明に思いださせる、不思議なプリマドンナです。

今年８０歳のディーヴァですが、今もお綺麗です。
夢の中では昔の全盛期のお姿でした。
リハーサルでは大指揮者に堂々と反論、スコアを投げるほどの激しい気性、媚びない、ぶれない、舞台にすべてをかけて情熱的に歌う姿は、最後の大型歌手、と絶賛されました。
スカラのオープニングでのヴェルディはステッラ、コッソット、バスティアニーニ、コレッリ、またはベルゴンツイ、そしてバスのシエピ、などは「定番」でした。
夢でも一曲聴かせてほしかったですね。