昨夜、1967年のイタリアオペラ来日ライブのヴェルディ「仮面舞踏会」のDVDを鑑賞しました。
このDVDはよく観ていたのですが、何度観ても当時の歌手の充実に心が躍ります。中でも名花アントニエッタ・ステッラの歌う本格的なヒロインを聴いたり観たりできるのですから。
調子は良くなかった、と本人が気にしていたといいますが、今の歌手にはとてもとても・・・登場したときからその声の威力はメッゾと十分に張り合い、しかも低音の底力はソプラノながらメッゾの声といってもいいほど、高音はただ高い声を聴かせるだけでなく、その音色に悲劇性がこもっています。
ひとつひとつのフレーズも説得力があり、卓越した名演技が演劇と音楽がみごとに一致し、ただならぬ雰囲気をつくっています。
そして至宝の名テノール、ベルゴンツイとの二重唱、これは絶妙な表現です。
アンサンブルでも彼女のスタイリッシュな表現は、場面に深みを感じさせます。
カラスの劇的な声とテバルディの説得力とを兼ね備え、さらに気品が漂って、憂いのあるハーフトーンの見事さ、ヴェルディを歌うことがいかに声や体力を消耗するか、よく知っている今は、なにげなく歌っているように見えるステッラの実力に感動してしまいます。
NHKには「アイーダ」「トロヴァトーレ」「西部の娘」「慈善演奏会」などフィルムがあるはずです。
DVDでこのような大型ソプラノを堪能したいですし、ぜひ発売してほしいものです。
このDVDはよく観ていたのですが、何度観ても当時の歌手の充実に心が躍ります。中でも名花アントニエッタ・ステッラの歌う本格的なヒロインを聴いたり観たりできるのですから。
調子は良くなかった、と本人が気にしていたといいますが、今の歌手にはとてもとても・・・登場したときからその声の威力はメッゾと十分に張り合い、しかも低音の底力はソプラノながらメッゾの声といってもいいほど、高音はただ高い声を聴かせるだけでなく、その音色に悲劇性がこもっています。
ひとつひとつのフレーズも説得力があり、卓越した名演技が演劇と音楽がみごとに一致し、ただならぬ雰囲気をつくっています。
そして至宝の名テノール、ベルゴンツイとの二重唱、これは絶妙な表現です。
アンサンブルでも彼女のスタイリッシュな表現は、場面に深みを感じさせます。
カラスの劇的な声とテバルディの説得力とを兼ね備え、さらに気品が漂って、憂いのあるハーフトーンの見事さ、ヴェルディを歌うことがいかに声や体力を消耗するか、よく知っている今は、なにげなく歌っているように見えるステッラの実力に感動してしまいます。
NHKには「アイーダ」「トロヴァトーレ」「西部の娘」「慈善演奏会」などフィルムがあるはずです。
DVDでこのような大型ソプラノを堪能したいですし、ぜひ発売してほしいものです。