ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

介護者の精神的ショックをどうするか

2009年09月20日 | 生活・介護

父がかわいいといっても、たまにはどうしょうもないほど、介護者としての自分の精神的寛容の限度というか、ショックというものがあり、怒ってしまった時、またその後、自分を責める時、介護者である自分自身が哀れに思う時、など弱さを感じます。

今日は、せめておろし立ての服を、安物ですが、気分転換に着て、父の食事の介助をしていました。
以前、ある店の閉店セールで見つけた日本酒「越乃寒梅」を開け、父にすすめました。
しばらくして食事が終わりかけたころ、父は急に怒ってグラスのお酒を私にかけたのです。

私は猛烈に怒りました。それに新品の服が台無し、父は何に怒っているのか、自分でもわからないようで、私にあたったのでしょう。
時々、たたいてきたり蹴ってきたりはしますが・・・お酒をかけられる、というのは初めてで、これは人格を傷つけられたように感じるものです。

服を洗いながら「何であんなに怒ってしまったんだろう、服なんて洗濯すればどうってことないじゃないか」と自分自身が情けなく、また一方では自分が哀れになってきました。
ふたつの感情に翻弄されながら、夕食は父が喜ぶお寿司、そしてトロの刺身を出しました。
父は喜んで食べていましたが「越乃寒梅」は出しませんでした。
ちょっと辛い気持ちだったので・・・。

「越乃寒梅」はプレミアムがつくという銘酒で、お店の閉店セールでわざわざ置いたようです。
普段はありませんでした。デパートでもありません。
これは日本一美味しいお酒、と伝説的なものでしたが、一時、味が落ちた、といわれていました。
ほかのお酒がぐんと美味しくなったせいもあります。
でも、今日味わってみて、美味しさが増してきたように思えます。
以前より美味しくなった、これは事実です。
さすが・・・と思いました。
このお酒をかけられる、というのもショックだったのです。
幸運にも見つけた銘酒、大切にとっておいたのに。

こんな時、自分が大切にされていない、と悲しみが勝手に?こみあげてきます。
いい歳して、と自嘲したくなります。
そこでパンダ夫人の言っていたことが思い出されました。
「私、自分の誕生日に作家物の食器を買ったの。7000円だったけど」

パンダ夫人のこのひとことが「自分で自分をかまう、大切にする」という強い女のせめてもの心の憩いではなかったのか、と。

私もパンダ夫人もお互いに辛いことや悲しいことをぐっとこらえて生きてきた、ふたりでしゃべっている時も、笑いとばしながら、口には出さないけれど、辛いことなどを思いやっています。

先日電話で妹に父のことを話し、父が妹と交替しろ、私に出て行け、と言ってると笑いながら伝えると「じゃあ、私のかわりに会社で働いてくれる?」と、本人はなにげなく言った冗談に、ひどく傷ついたことも・・・私もちょっとしたことですぐ傷つく安物の器になったなあ、と情けなく、立ち直るのも2日ほどかかりました。

こんなことで即、反応するようじゃたいしたことないな、と思い直しました。
☆別宅の安物のパソコン、夜間はスピードが遅く(一番スピードの遅いのを契約していることもありますが)やっと書けました。





コメント (2)
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