Komm, Hoffnung, laß den letzten Stern,der Müden nichit erbleichen
ベッラさんも益々のご健勝を。ベッラさんは希望の星です。
レオノーレの「Komm, Hoffnung, laß den letzten Stern,
der Müden nichit erbleichen,」
「悪者よ、どこへ急ぐのだ~疲れた人々の最後の星を希望よ、消さないでおくれ」
至難のアリアですが、ベッラさんならお歌いになれます。(ミルティリさまより)
Elisabeth Schwarzkopf "Abscheulicher! Wo eilst du hin?" Fidelio
★ 再び、イタリア・ペルージャ在住のミルティリさまから暖かいご激励をいただきました。
イタリアオペラ専門として来た私が、ここでドイツオペラを。
これはベートーヴェンの唯一のオペラ「フィデリオ」で、以前に天下の名ソプラノ、
エヴァ・マルトンとグイネス・ジョーンズの同じ曲をクライン孝子先生に捧げましたが、
今度はいよいよ、私が歌うのですね。
ベートーヴェンの曲は大変器楽的でベルカントとは相いれないのですが、これは古今の
名曲中の名曲です。
今回はマルトンやジョーンズよりもやや軽めの声のシュヴァルツコプフで聴きました。
シュヴァルツコプフは、声の種類からしてこれを歌うドラマティックソプラノではないのですが、「歌詞」を
操る素晴らしさは、その声の威力よりも絶妙さと思い切りの良さで「さすが」、です。
ミルティリさまは、30年イタリア在住、声楽のほか、翻訳もされています。
シュヴァルツコプフやカラヤンと何度も共演された往年のイタリアの名歌手、エルコラー二の
愛弟子でもあり、エルコラー二はイタリアオペラ以外にも、イタリア人には珍しく
ドイツオペラも超一流の歌い手でした。
ミルティリさまもイタリア語のほか、ドイツ語も流暢であり、両方の歌をレパートリー
にされています。
私は、長らくドイツ語で歌っていないだけに、きちっと勉強しなきゃと思います。
そしてベルカント唱法で歌いたい。
昨年夏に甲状腺の手術をしてから、声のボリュームは慎重でした。
少しづつ取り戻していきたい。「声帯の神経をさわるので歌えなくなる可能性が強い」
と医師に言われながら、声は3オクターヴを保持、声量も少しづつ正統的なベルカントで
回復していきつつあります。
★ 優しいミルティリさまへ
・・・コレッリが歌うプッチーニ「西部の娘」~やがて来る自由の日
Franco Corelli "Ch'ella mi creda" La fanciulla del west