ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

宮崎正弘氏「トランプ政権、実は対中国強硬派」

2018年03月19日 | 政治

 ★ 宮崎正弘氏の警告か・・・

 トランプ政権、これで対中国強硬派、アンチ・グローバリストが勢揃い
  ティラーソン国務長官解任劇に隠れたが、コーン経済諮問委員長も去った
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 トランプ大統領に経済政策を進言する大統領国家経済諮問委員会のゲリー・コーン委員長は、対中国製品課税強化に抗議する意味を込めて、政権を去った。トランプは中国の鉄鋼、アルミ製品に25%、10%の関税をかけると発表した直後だった。コーンはウォール街偏重のきらいがあった。

 新しく大統領国家経済諮問委員長に指名されたのはラリー・クドロオ(70歳)である。
 クドロオ? あのアンチ・チャイナの代表的論客?
 その通り。かれは中国へ高関税を課すのは「当然の罰」であり、「なぜなら中国は国際的貿易ルールをまもってこなかったからだ」とCNBCの番組で堂々と強硬なコメントで言ってのける対中タカ派のチャンピオンである。

 まして中国への貿易戦争では「ブッシュ政権が対イラク戦争で『多国籍軍』を形成したように、対中貿易戦争の多国籍軍を形成するべし」と発言してきた。ラリー・クドロオは自由貿易に懐疑的であり、一貫してトランプのアンチ・グローバリズムを支持してきた。大きな政府は不要というレーガン流の思考回路の持ち主。このポストは上院の指名承認が要らない。

これで大統領貿易諮問委員会のピーター・ナヴァロとともに、国務省からは対中宥和派のティラーソンが去り、ポンペオCIA長官が就任することに決まった。
正式にポンペオが指名承認されると、対中タカ派が政権に勢揃いすることになる。USTR代表はやはり対中強硬派のロバート・ライトハイザーだ。かれはNAFTAの再交渉に専念している。
 
 ラリー・クロドオはフレッシャー大学で歴史学を専攻、プリンストン大学では公共政策と国際関係を学んだが、経済学では博士号を取得していない。だがレーガン政権下で、予算局(当時はディビット・ストックマンが局長だった)にポストを得た。

 ユダヤ人だが、若き日に、神への信仰を失って一時はアルコールと薬漬けになったことを本人も認めている。しかしカソリックの信仰に復帰し、アルコールを経った。このプロセス、まるでブッシュ・ジュニア大統領とそっくりである。

以後、FRBではボルカー議長の下でエコノミストを努め、ウォール街に転身してからはベア・スターンズ、ペイン&ウェーバーなどの名門証券でエコノミストを務めた。
近年はCNBCテレビで「ラリー・コーナー」を担当し、経済予測で名前を売ってきた。

       ◎▽□み◇◎◎や◎▽◇ざ◎□◇き□◇◎ 

★ (ベッラの意見)トランプ大統領は今までにないタイプだ。しかし日本には厳しくあたると思う。

拉致問題でまたアメリカに行くということだが、また日本は北朝鮮にどのように対するのか?

今の国会で与党の支持率が下がっているようだが、国民が納得するような動きをしないとだめだ。

「安倍おろし」「安倍叩き」などということを連呼していたらよけいに威圧を感じると思う。

書きにくいが安倍昭恵夫人には現状をよく認識していただき、・・・ああ、もう安倍総理の考えもわからない。

政権交代はないだろう。野党にはそんな力はない。与党も石破・岸田氏をはじめ不安だらけだ。

しかし国民の保守も疲れて来た・・・民主党政権の時は団結して闘えたのに。

救国の政治家は野に下っているのか育っていないのか・・・そして国民の国家への意識も低下していく。

矢折れ、力尽きていくようなイメージだ。拉致問題も心配だ。 

皇室も・・・不安しかない。 

 

ブログのティールーム

三宅博先生がご存命の時は「救国の講演会」などをお手伝いしたものだった。

些細なお手伝いでもうれしかった・・・

オペラの「救国」と言えばヴァーグナーの「ローエングリン」、しかし聖杯の騎士であるローエングリンも去る、絶望・・・敗北だ。勝利を感じるにはヴァーグナーよりヴェルディだが、今日はヴァーグナーで。

 なぜか毎日のように「ローエングリン」を聴いている。もちろん私の手元には昔買ったドイツの楽譜ペーター版の全曲スコアがあり、楽譜を見ては心で奏で、往年の名歌手の演奏を聴いては感動を得る。

これは大変な名唱だ。スイス出身の名歌手シャンドール・コンヤはまさに理想のローエングリン、ドイツ語の歌詞も音楽と密着。驚いた・・・。一言一言が心に響き、歌い進めば進むほど大きく感動に満たされてしまう。

巨匠ラインスドルフの指揮と大きな表現力を持つオーケストラ・合唱も抜群で聴き手を圧倒。

ローエングリン名乗りの場である。彼は自分をすべて信じ「名前・出身・家柄」を問わないよう約束を要求し了承されていた・・・しかし人間はやはり不信感を持ってしまう・・・そしてそれは自分を全面的に信じてくれなかった人間への不信と憐み、将来へのささやかな希望を投げかける。「私の名はローエングリンという」と名を明かし、出身・家柄を話す・・・そして人々が深く嘆くのを背に帰っていくのだった。

 Sándor Kónya - Wagner: Gralserzählung (with 2nd verse) - Boston Symphony Orchestra/Leinsdorf (1965) 

2分30秒ごろからの意訳 グラール(キリストの血を受けた聖杯)に仕える者たちを
聖杯は不思議な力で守護する。
どんな悪に面しても、死に面しても、
それらが退去するほどである。
しかし、聖杯によって遠方の土地に向かわされる者は、
気高い騎士であり、
聖らかな力を持つ者は、
知られてはならないのだ。
グラール(聖杯)は大変気高く、
秘密が知られればここを去らねばならない。
疑ってはならない。
正体が知られれば去らねばならない。
聴き給え・・・これこそ禁じられた問の答え!
私は聖杯によってここへきた。
王冠を持つ私の父はパルジファル。
グラールの騎士である私は、ローエングリンという名である。

sein Ritter ich - bin Lohengrin genannt.

 

(・・・そして悲しむ人々の合唱・・・)

 

★ しかし、ヨーロッパをキリスト教が支配する以前は多神教の神々を信じていた。これは土着の宗教の神を信じる敵役オルトルートと今はキリスト教に帰依した多くの人々との葛藤であり、聖杯(キリストの血を受けた杯)の騎士ローエングリンをすべて信じ得なかった人間により、去らねばならない聖杯の騎士の敗北でもあったと考えている。ヴァーグナーが「タンホイザー」で聖母マリアと異教の女神ヴィーナスの間で揺れる心、また壮大な「4部作」(ラインの黄金・ヴァルキューレ・ジークフリート・神々のたそがれ)は言うまでもなくゲルマンの神々を人間のように描いたものであった。これは私の考えだが、他にもいろんな考え方・解釈があることだろう。

コメント (4)
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