ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

「最後のローマ人」~ヴェルディ『アッティラ』より~三宅博先生に

2015年04月07日 | 政治
  
Baritono - GIANGIACOMO GUELFI - Attila "Dagli immortali vertici" - Scena, aria e cabaletta - #Live#

・・・このyoutubeの写真は「ウイリアム・テル」の扮装。

★ カップッチッリより以前のバリトンで全盛期は1950年代と思われる。
  それにしてもなんと偉大な声か・・・そして苦みばしった表現。
  塩野七生さんの「ローマ人の手紙」にも出てくる古代ローマの将軍、
  何度聴いてもこの曲は素晴らしい。
  血が騒ぐ。

  現代最高の指揮者のひとり、イタリアのリッカルド・ムーティが著作に書いていたが、
  スカラでは失敗すれば聴衆が劇場に火をつけかねない、そんな激しい気性の聴衆は
  感動すれば狂喜する。特にこの「アッティラ」はヨーロッパを制覇した覇王アッティラに
  立ち向かった将軍エツイオが「最後のローマ人」としてアッティラを撃退し、ローマを護った実話をもとにヴェルディがオペラに作曲したもので、イタリアの存亡をかけた「祖国統一戦線」を鼓舞したもの。都市国家から祖国統一へ、ヴェルディのオペラは聴衆の歓呼の中で燃えに燃えた。名バリトン、ジャンジャコモ・グエルフィは卓越したヴェルディ歌いだった。



・・・最後のローマ人と称される将軍エツイオは、なんと戦場から皇帝に呼び出される。
ローマ皇帝は自軍の将軍の軍功を嫉妬していた・・・


<歌詞の意訳ですが・・・>

(皇帝ヴァレンティ二アヌス三世からの手紙を読む)
・・・フン族(アッティラ軍)と休戦し、ローマへ今すぐに戻れ、命令である。 皇帝ヴァレンティ二アヌス三世・・・
命令!!...戴冠した子供のような皇帝が私に(戦場より)戻れというのか?
皇帝は、野蛮な軍隊よりも私の軍を怖れているのか!
勇敢で思慮のある戦士である私はずっと、臆病な傀儡皇帝の前に頭を下げるのか!
帰ってやってもいいが、今は祖国をこの危急存亡の危機から救うことだ。

2分5秒から
滅びることのないこの地の美しい栄光はいつか
祖先の霊よ、どうぞ現れたまえ!
少しの瞬間であったとしても!
かつて勝利が世界を飛び回ったのだ。
卑しい屍となったローマを今や誰が(かつての栄光と)見分けることができるだろうか。
誰が来たのか?

(そこへアッティラ王の使者たちが来て、アッティラと面会をするように要請、エツィオは承諾。
そこに青年のフォレストが語り掛ける
勝利をするには徳のある貴方が必要と、そして山に狼煙がかかったらローマ軍を動かすようにと言って退場)


7分20秒から
すでに決まったことだ。戦いの準備は出来ている。
私は倒れることがあっても強者として倒れ、名は残ることだろう。

この愛する祖国が分割されるのを見ることはない。
イタリアのすべてが「最後のローマ人」として悲嘆にくれるであろう。





三宅博先生、お誕生日おめでとうございます!!

三宅先生のフェイスブックには多くの方々がお祝いの言葉と激励を書かれていた、
私は音楽で!!!




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