その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

突撃! ロイヤル・ウエディング前夜 @ウエストミンスター

2011-04-28 23:20:34 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 いよいよ、あと10時間を切ったロイヤル・ウエディング。どうせ明日は人だらけで近づけないだろうから、せめて前夜をということで、夜10時前後のウエストミンスターを直撃。

 ビッグベンの廻りはイギリス国旗で一杯。
 

 ライトアップしたウエストミンスター寺院はいつもながらとても美しいです。


 寺院の前は既に人がいっぱい。大晦日の明治神宮に行くみたい。


 道路を挟んで寺院の前にはメディアの特設ブースが作られていました。BBCのアナウンサーが生中継中です。
 

有名BBCレポーターに旗を振る沿道のロイヤル・ウオッチャーたち。


振っている旗


そして昨日から並んでいるらしい徹夜組。
 

ウエストミンスター寺院をバックにテントで寝るってどんな気分だろう???
 

なんか良く分からないけど、やたら皆ハイです。


ピンボケですが、こんなCabまで発見


帰り際に傍のパブでビールを一杯のんで帰りました。ここにもウイリアム王子とケイトさんが。


明日はパレードだけでも見に行きたいと思っているのだが、どこまで近寄れるだろうか???

 
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ロンドンマラソン応援記

2011-04-17 21:20:21 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
先週はパリで沢山の人に応援してもらい、背中を押してもらったので、今日は自分が背中を押す番と思い、春のロンドン風物詩であるロンドンマラソンに応援に行った。もともとは、同僚が走る筈だったのだけど、練習のしすぎで腰を痛め、今回は残念ながら棄権(出場権は来年に持ち越せるらしい)。

過去2回はもっとも絵になるし、往路と復路の両方が楽しめるタワーブリッジ付近に陣取ったが、今日はもっとゴール近くの地下鉄エンバンクメント駅の駅前、丁度40キロ地点に陣取った。10時半には到着したが既に通りは待つ人で一杯。なんとか、少しの隙間を詰めてもらって、前列に入れてもらった。



いつも通り、車椅子部門の人達が最初に通過。それから女子の招待選手、男子の招待選手が時間をおいて通過する。女子招待選手は赤羽選手がパンフにも載っていたので、近くに来た際に大声で「赤羽、頑張れ!」と声をかけてみた。それ以外の日本選手は知らなかったのだが、その後も藤永選手、野尻選手と上位で続いた。男子は日本選手はいたのかもしれないが、分からなかった。

(ガンバレ!赤羽)


こうした招待選手のランナーは見ていて、本当に姿が美しい。一瞬で通り過ぎるものの、見とれてしまう。すごく自然なのだ。走るということは人間の本能に根ざした活動なのだろうと思うのである。例えは適切ではないだろうし、失礼かもしれないが、競走馬がレースで走る美しさと共通するものがある。

(先頭で通過したアフリカの選手)


そして、いつも思うことだが、ロンドンマラソンの主役はやっぱり市民ランナーだ。タイム3時間過ぎぐらいから続々と市民ランナーが登場し、沿道は大いに盛り上がる。仮装をしながら3時間そこそこで40キロ地点を通過するツワモノも居る。時間が経過するにつれて、どんどん増えるランナーに比例して、応援も盛り上がる。自分も先週走ったばっかりなので、この地点がどんなに辛いかも痛いほど分かる。"Come on, Paul!”とか、ユニホームに書いてある名前を呼んで、応援した。それにしても、人がただただ一生懸命走っているのを観ているのが、何故こんなに心を躍らせ、感動させるのだろう。自分でも不思議だった。

(以下、40キロタイム。2時間37分!)


(2時間43分)


(2時間47分)


(3時間26分・・・それでも自分よりずっと早い!)


(3時間40分)




残念だったのは、あんまり日本人のランナーを見かけなかったこと。ブルーのタンクトップを着たかなり速い人が2人程居たほかは、徳島大学のユニホームを着た人、大きな寄せ書き入りの日の丸を体に巻きつけて走っている人、そのほか数人しか日本人と確定できる人はいなかった。その都度「ガンバレ、ニッポン」と大きく叫んだが、もっと沢山いると思ったので少し残念。

先週の情けない走りで、かなりへこんでいたのだが、また走りたくなって来た。





2011年4月17日

(参考)
 ※ 2009年の観戦記→
 ※ 2010年の観戦記→
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テートモダン(TATE MODERN) ミロ(Miro)展

2011-04-16 22:55:06 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
Tate Modernで始まった企画展であるミロ展を見に行きました。まだオープンから2日目。私としては異例の早期訪問です。テートモダンは今回初めての訪問です。ロンドン名物のミレニアムブリッジを渡って行きました。

(ミレニアムブリッジからセントポール寺院を臨む。テートモダンは反対側)


ロンドン初の大規模ミロ回顧展と言う売り込みにふさわしく、青年期から晩年に至るまでの計150点以上の作品がバランスよく13部屋に渡って展示されています。

(入り口)


私はミロの絵の色彩やデザイン性がとても好きなので楽しめました。特に、青年期にカタルーニアの農村や農夫を描いた画は祖国カタルーニアへの親愛の情が滲み出ていますし、スペイン内戦や2次大戦時の絵画には怒りと絶望が強く伝わってきます。逆に1960年代後半以降の抽象画の世界に入ると、正直、私には理解の範疇を超えています。それでも、ちょっと不思議だったのは、3.5M四方の白地のキャンバスに髪の毛のような線を描いただけ(失礼!)の絵(?)6枚を一つの部屋に円形に張り巡らした部屋があったのですが、その中央の長椅子に腰かけ眺めていると、不思議になんか落ち着く気分になりました。



9月11日まで開催のロングランですので、興味のある方は、是非、足を運んでください。15.5ポンドと言うロンドンでは法外とも言える高い展覧会ですが、バルセロナのミロ美術館でも行かないとこの位の網羅的な個展はないのではと思います。またこの手の個展はとっても混むので事前のネット予約をお薦めします。金・土曜日は夜10時までやっていますよ。

(テートモダン4階からテムズ川を臨む。19:30過ぎ)


2011年4月15日 訪問
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プレミアリーグ観戦 フラムvsウエストハム・ユナイテッド (Fulham vs West Ham United)

2010-12-27 23:22:08 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ボクシング・デーの26日、久しぶりにプレミアリーグ観戦へいきました。

 フラム(フルハム?)対ウエストハム・ユナイテッドで、双方とも現在下位争い中のカードながらもロンドン東西対戦。テムズ川沿いにあるクレイヴン・コテージは収容25000人でプレミアリーグのスタジアムとしてはとても小さいですが、目の前で先週のプレイを楽しめる最高のスタジアムです。地下鉄を使えば40分ちょっとで行けるのですが、この日は、仕事納め(?)のストライキということで、地下鉄が使えず、たどりつくのにえらく難儀しました。

 相変わらずのスピードと迫力のサッカー(Jリーグと比べて)を堪能しましたが、昼間の試合というのに、滅茶苦茶寒いのには閉口しました。靴下を2枚重ねるなど、上から下まで完全防寒態勢で出かけましたが、しびれるような寒さには歯が立たず、体はずーっと硬直したまま。

 試合の方もフラムが先取点を取ったものの、その後度重なるチャンスを相手ディフェンスの好守に阻まれて得点できない一方で、相手は少ないチャンスを確実にものにして、最終的には1-3のホームゲームとしてはかなり情けない試合。寒さに耐えて応援したサポーターもかなり怒りモードでした。

 ※霜が張った座席


 ※芝も凍ってました


 ※こんなに近くで観戦できます
  
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チャーチル・ウォー・ルーム博物館 (Churchill War Rooms)

2010-12-10 00:34:32 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 先々週の日曜日に"Westminster At War"というWalking Tourに参加したことは、先般ご紹介しました(こちら→)が、そこの最後の訪問地であったChurchill War Rooms博物館についてご紹介します。(Walkingツアーでは、この博物館の前で解散で、博物館の中には時間と興味のある人が、勝手に入場することになります。入場料はLondon Walksのツアーということで少し割引になります)

 ※博物館のホームページはこちらから→

 ここは、1939年からロンドンが戦争で攻撃を受けた場合に備えた内閣執務室として、イギリス大蔵省庁舎の地下に建設され、主にチャーチルが首相の際に、内閣執務室として使われました。重厚な壁で防備されており、内部も当時の会議室や首相をはじめとする幹部の執務室、通信室等がほぼそのままの形で保存されており、戦時中の緊張感そのままで当時の様子を偲ばせます。

The Cabinet Room


The Main Corridor


Chiefs of Staff Conference Room


Room 65 - The Map Room


Room 65a - The Prime Minister's Room


※ヴァーチャルツアーができます→

 更に、圧巻は併設されているチャーチル博物館。チャーチルの一生が豊富な資料や展示で紹介され、チャーチルの一生を追いながら、イギリスの現代史を振り返ることが出来ます。時代時代の節目での、チャーチルの演説が生の録音で聞くことができるなど、迫力満点です。

(チャーチル博物館の部屋の様子)


(チャーチルの側近の証言「彼は一緒に働くのが最も難しい男だった。。。でも彼とともに働く機会は何を犠牲にしても逃すべきではなかった」。チャーチルは、朝8時から翌朝3時まで18時間働いたそうです。)


(チャーチル人形のコレクション・・・これは受けた)


 この博物館はあまり日本のロンドンのガイドブックには紹介されていません(手元の「地球の歩き方」「わがまま歩き ロンドン」にも紹介がない)が、展示物そのもの、展示の仕方も非常によく出来ており、多少なりとも現代史に興味のある方は、是非、訪問されることをお勧めします。ロンドンの博物館系にしては、珍しく有料で、それも12ポンドもするのが玉に傷ですが、十分、その価値はあると思います。私は、閉館1時間半前に入ったので、十分な時間を取るくことができなかったのが残念でした。もう一度行くと思います。

 2010年11月27日訪問
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London Walks: Westminster at War

2010-12-01 22:25:24 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今日もロンドンは冷蔵庫状態。気温はO℃だけど、体感温度はー7℃だそうです。

 さて、先日の日曜日にLondonのウオーキングツアー(London Walks)のWestminster at Warに参加しました(HPはこちら→)。ロンドンの中心地ウエストミンスター・エリア界隈を歩きながら、ロンドンにとっての第2次大戦を振り返るという企画です。

 初めて知ったのですが、第2次大戦時イギリスでは、空爆などで一般人が6万人、そのうちの半分の3万人がロンドンで亡くなっているそうです。

 集合はエンバンクメント駅で、そこからテムズ川&ウォータルー橋→チャリングクロス駅→トラファルガー広場→レスタースクエア→ピカデリーサーカス→ジェルマイン・ストリート→セント・ジェームス・スクエア→キャビネット・ウオー・ルームを廻るというという全2時間半のコース。

 史跡を見て廻るというよりは、歩きながらこのエリアは戦争時どうだったのか?という話をガイドさんが、新聞、雑誌等からの自家製スクラップブックをもとに、話をしてくれます。普段、しばしば通るエリア、ストリートではありますが、ガイドさんの話を聞くことで、見慣れた風景が違って見えるという興味深い体験をすることができました。

 その中の幾つかのスポットをご紹介します。

(チャリングクロス駅)
この駅から発車する列車に乗って、サセックス地方(ロンドン南東部)に多数の児童が疎開したそうです。そしてこの駅の地下やセントマーティンフィールド教会のちかは防空壕として使われていました。



(トラファルガー広場)
ナショナルギャラリの絵は殆どが戦災を避けるためにウエールズに移されたとか。トラファルガー広場の一番のモニュメントであるネルソン提督の像も、戦時中は、その象徴的重要性から一時取り外され、避難したそうです。


(レスタースクエア付近)
レスタースクエア付近は空襲でボロボロ。日本の家は木でできているので空襲後の写真は焼け野原ですが、イギリスの建物は石で出来ているので空襲を受けたあとの写真は瓦礫のやまです。写真は大熱弁のガイドのヘレ‐ネさん。


(ピカデリーサーカス)
ピカデリーサーカスのエロス像も取り外されて避難したとのことでした。


(アイゼンハワー居住地)
連合軍のアメリカアイゼンハワー将軍が戦時中に滞在した建物。1942年に、アイゼンハワーはロンドンに司令部を置くヨーロッパ戦域司令官に着任して以来、1944年まで連合軍全軍の最高司令官として重責を担いました。
 

(ホースガードパレード前の記念碑)
 第1次隊大戦後の戦死者を祀っています。



 最後はチャーチルが戦時中に指揮を執ったキャビネット・ウオー・ルームの前で解散です。零下の気温かと思われるる寒さの中での見学は正直、体には堪えましたが、とても勉強になりました。 現代史に関心のある方にはお薦めです。


 2010年11月28日 参加

 ※付録

 今日の通勤、帰り道。寒そうでしょ。

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アスコット競馬場 ボックス席観戦

2010-10-30 20:12:03 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 数週間前のことですが、日ごろから懇意にさせて頂いているパートナー会社の方から、アスコット競馬場観戦のご招待を頂き、行ってまいりました。アスコット競馬場は昨年7月に行った(こちら→)きりですし、前回はいわゆる1階の平民席でしたが、今回はそのとき「一回上に上がって見てみたいなあ」と思ったボックス席です。

 もう秋も後半に差し掛かった時期だからでしょうか、会場の賑わい、華やかさは前回に及びませんでしたが、上から見る景観は平場とは違う開放感があふれるものでした。

(眺めが素晴らしい)


(賭けやさんのお店が並んでいます)


 今回のボックス席は、部屋と部屋続きになっている専用観客席で30名弱の方々が収容できるぐらいの大きさです。主催者のかたのお話によると、ボックスにも当然ながら、大きさ、格とかでいくつか種類があるとのことでした。いろんな方と仕事の話、競馬の話をしながら、ほぼ30分おきに行われるレースを一緒に楽しむのは、なかなか盛り上がります。

(これは隣のBoxのParty)


 残念ながら、私の戦績は散々。しょぼい複勝が1レースだけあたっただけでした。ゴルフもそうですが、かけ方でもその人の性格がかなりますね・・・





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ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ 「ブダペストの至宝 (Treasures from Budapest)」展

2010-10-27 23:19:51 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ロンドンには金曜日夜遅くまで開館している美術館がいくつもありますが、ピカデリーサーカスから西に歩いて5分ぐらいにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、なんと金曜日は10時まで開館しています。

 先週の金曜日、終業後に開催中の特別展「ブダペストの至宝: レオナルドからシーレ ヨーロッパ絵画の傑作展 (Treasures from Budapest: European Masterpieces from Leonardo to Schiele)」と題したブダペストが誇る ブダペスト西洋美術館、ハンガリー・ナショナル・ギャラリーからの作品を展示した展覧会に行ってきました。夜8時を過ぎての美術館はライトアップされて綺麗なものです。



 展示は15世紀から現代にかけての、ハンガリーの画家たちの作品やイタリア、スペイン、フランドルといった、いわゆる時代時代を風靡した西洋美術の名品のコレクションが展示されており、極めて充実したものでした。時代順に並べてあるので、西洋美術の流れを概観できるともいえます。

(Egon Schiele, 'Two Women Embracing', 1915)


 個人的にはゴヤの大胆で迫力ある人物画 、ブリューゲルの繊細で細かい描写、ルーベンスの陰影豊かな絵が好みでした。

(Francisco José de Goya y Lucientes, 'Water-carrier', c.1808-12)


 さすがに20時を過ぎるような時間ですと、館内はひっそりとしており、絵に鑑賞者が一人ついているかいないかぐらいなので、マイペースでみることができます。30歳台ぐらいの女性が多く、一人でゆっくりと鑑賞している人が多いです。200を超える展示数なので、一枚にそれほど時間をかけずとも一時間半は平気で過ぎてしまいます。

閉館間際の10時前に会場をあとにしましたが、金曜日の夜をとても充実して過ごすことができ、満足感一杯でした。

 (本特別展は2010年12月12日まで開催)

 ※ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのHP

 2010年10月22日訪問
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ヴィクトリア&アルバート博物館 Raphael: Cartoons and Tapestries for the Sistine Chapel

2010-09-17 23:22:59 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 先週末にヴィクトリア&アルバート博物館へ、ラファエロの特別展を見に行ってきました。

 今回の企画はバチカン市国のシスティーナ礼拝堂にある、ラファエロのデザインによる10のうちの4つのタペストリーを展示するというものです。そして、イギリス王室が所有するその下絵(Cartoon)と合わせて比較展示するという、当の本人であるラファエロでさえみることが出来なかった展示ということです(タペストリー は1516年から1521年にかけて当時ヨーロッパのタペストリー制作の中心地であったブラッセルで制作とのこと)。





 どうもタペストリーというのは、欧州ではかなり芸術価値が高く評価されているようですが、日本人(私だけ?)にはあまり芸術作品としてなじみがないようです。(でも昨日、エリザベス女王がローマ法王を案内した部屋にも、畳何畳もあるような大きいタペストリーが飾ってありました)。ただ、確かに大きい上に、細かく精巧に織り込まれていて凄いなあとは思いますが、良く分からないとこともあります。むしろ、私には、同様に大きい聖書のシーンをとった下絵のほうが、興味深いものでした。

※タペストリー


※上のタペストリーの下絵(向きが逆とかちょっと違うところがあります)


※その他の下絵例





 見学は他の展示同様無料ですが、入場時間が指定されたチケットが必要になります。お出かけになるかたは、ネットで事前予約をしたほうが良いかもしれません。まだ開催間もないからかもしれませんが、土曜日の10時40分頃に到着して、割当られた時間は12:15でしたので。まあ、時間をつぶすには事欠かないので、時間がある方は良いですが、この展示だけを観たい方は、予約をお勧めします。

余談ですが、ヴィクトリア・アルバート博物館へ足を運ぶのは初めてでした。噂には聞いていましたが、その巨大さ、展示内容の広範囲さには圧倒されました。待ち時間に、ルネッサンス美術とブリティッシュ・ギャラリーを訪れましたが、その展示品のレベルの高さ、広範囲さに驚きっぱなしでした。今度は、テーマを絞って通常展示のほうもじっくり見てみたいと思います。

 ※V&Aラファエロ特別展のホームページ

Raphael: Cartoons and Tapestries for the Sistine Chapel
8 September – 17 October 2010



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ナショナルギャラリー 企画展 "Close Examination"

2010-09-05 19:07:04 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 8月に東京からロンドンを訪えてくれた友人がお薦めしてくれた、ナショナル・ギャラリーの特別展示”Close Examination: Fakes, Mistakes and Discoveries”に行ってきました。もう来週の日曜日で終わってしまう企画展ですが、ロンドン在住の方にはとってもお勧めです。



 ナショナルギャラリー所有の作品の中から、贋作、絵画の再生作業の中で発見された元々の隠されたオリジナルの絵などを解説、展示してくれています。

 例えば、この作者不詳の1510-30頃のイタリア絵画「窓辺の女」。


 この絵は1855年にナショナルギャラリーが来た作品とのことです。しかし、その時の絵はこの絵。(絵はもちろんカラーです)


 1978年の補修作業の中で、実はこの絵の背後にはその元の絵が隠されていたことが判明し、その上塗り部分を丁寧に取り去り、今の展示作品になっているとのこと。購入時の絵は、元絵をビクトリア調のふくよかで明るいトーンに描きかえられたらしいです。

 もうひとつ。この絵。


 1845年にナショナルギャラリー初のハンス・ホルバインの作品として呼び物入りで購入された作品とのことです。購入当時から真贋論争があったようで、早々にホルバイン作という目録は外されたようです。そして、1993年にこの絵の画板の木の年輪分析で、この画板の木の最後の年輪は1542年から1543年にかけてのもので、画板として使うためにの一定の乾燥期間を考慮すると、この画板が使われたのは1560年以降であることが、判明。ホルバインが亡くなった1543年なので、ホルバインの作品ではないことが立証されたとのことです。

 補修作業、画板検証、絵具分析、X線判定などなど、科学をフルに活用することで、いろんな過去の事実が浮かび上がってくるのが、興味をそそります。ナショナルギャラリーには、リサーチ部というようなところがあって(正確な名前は忘れました)、先端科学を駆使して、所蔵作品、購入作品の鑑定、補修、再生等を専門的に行っているとのことでした。

 一つ一つの解説を読みながら、絵を観ていくことになるので、通常の展示を観るよりも時間がかかります。


 
特別展会場入り口の横では、本展覧会の15分程度のvideoを流していますが、これも秀逸です。展示してあるのは結果としての作品とその解説ですが、実際の作業やプロセスが、映像で楽しめます。

 ナショナルギャラリーの特別展にはいつも感心させられるのですが、本当にこうした面白い切り口、見せ方を提示してくれます。

 訪れるのが難しそうな方には、是非、下記のホームページをご覧頂けるとよろしいかと。面白いです。

http://www.nationalgallery.org.uk/paintings/research/close-examination/



Close Examination: Fakes, Mistakes and Discoveries

Date and time
30 June – 12 September 2010
Sainsbury Wing Exhibition
Admission free


 ※全然、展覧会とは無関係ですが、今日初めてトラファルガー広場からビッグベンが見えることを発見、


 2010年9月5日 見学
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ノッティング・ヒル・カーニバル (Notting Hill Carnival)

2010-08-31 22:49:06 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 連休最終日の月曜日、ヨーロッパ最大規模と言われるノッティング・ヒル・カーニバル (Notting Hill Carnival)を覗いてきました。

 噂に違わぬすごい人出でした。それでも午後早めに出掛けたのでエリアに入ることはできましたが、見られる場所を確保するのに一苦労です。

 色とりどりの衣装を身に纏ったダンサー達がすごい音量の音楽に合わせて踊ります。グループごとに次から次へと流しでダンスが続くのは、日本の阿波おどり、よさこい、ねぶた祭りとかと同じです。

 音楽がビートを効かせたリズム感たっぷりの音楽で、大音量には参りましたが、めちゃ楽しめます。みんな楽しそうに踊りますね。「どうせ踊るなりゃ、踊らにゃ、ソン、ソン」は古今東西同じのようです。

 そんなに長居をするつもりはなかったので、一時間ほど覗いたら帰ろうとしたら、そんなに甘くはありませんでした。帰ろうと思っても人が多すぎて身動きは取れないし、出口はほとんど規制されていて閉鎖されていて、脱出しようにもできません。1時間近く彷徨って、やっと脱出しました。

 彷徨って分かったのは、このフェスティバルは、パレードだけでなく町の至るところで大音量の音楽をかけて、皆、踊って飲んで、パーティーをしています。パレードは夜9時に終わるがパーティーは深夜まで続く、とどっかに書いてあったのはこういうことかと合点しました。

 まあ、いくら文章で書いても、この雰囲気は伝えにくいので、以下の写真をご覧ください。



(出陣前です)


(いよいよ始まり・・・)


(フードコーナーではブラジルやカリビアンの料理の屋台が沢山)


(蝶蝶夫人?)


(気勢を上げろ!!!)


(このスピーカーでガンガンやられますから、聞いている方は結構つらい・・・)


(かなり世界に浸ってます・・・)


(ここは本当にロンドンなのだろうか????)


(どう見てもロンドンとは思えない・・・)


(自分的にはMVP。最高に格好良かったです)


(これは何だろうか???)


(これも良く分かりません・・・)


(これは、カーニバルのお面です)


(「こらぁー。おまわりさんに抱きつくな!!逮捕する。」この写真では分かりませんが、すごいイケメンおまわりさんでしたが、結構、嬉しそうでした。)


(スチールバンドというのがいくつも出ていました)


(3役揃い踏みです。ごっさんです。)


(この中を帰るのは相当苦労しました)


 2010年8月29日


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プレミアリーグ観戦 アーセナルVSブラックプール 

2010-08-21 19:55:16 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 友人からチケットを譲り受け、初めてアーセナルの試合を見に行きました。今日はプレミアリーグ開幕2戦目。本拠地エミレーツ・スタジアムでは開幕ゲームになります。相手のブラックプールは今シーズン昇格してきたばかりのチームです。(ちなみにブラックプールは、映画「Shall We ダンス?」の社交ダンス・コンクルールの舞台になっているところで、イングランドの北西部にあります)

(スタジアム入り口)


 エミレーツ・スタジアムは当然、6万人の満員大入り。私は過去に2回、フルハムの試合を見にクレイヴン・コテージを訪れましたが、設備が老朽化しとてもこじんまりとしたクレイヴン・コテージ(それはその独特の良さがあり、大好きなのですが)と比較し、その近代的な大型スタジアムにはただただびっくり。同じプレミアリーグでもえらい違いです。その大型スタジアムが満員ですから、雰囲気の盛り上がること。居るだけで、楽しさが味わえます。(フルハム戦観戦記はこちら →その① →その2



 試合は事前の予想以上(?)のアーセナルのワンサイドゲーム。6対0で、ブラックプールは殆どチャンスらしいチャンスもないまま終わってしまいました。もうアーセナルのやりたい放題と言う感じでした。前半の中盤ぐらいまではかなりシュートのミス等があったので、本当だったら10対0ぐらいでもおかしくないぐらいです。

(2点目のペナルティキック)


(アーセナルのカウンター攻撃)


 なので、ゲームとしてはエキサイティングとは言えませんでしたが、相変わらず各選手の運動能力、テクニック、スピードには感嘆です。セオ・ウォルコットがハットトリックを決めましたが素晴らしい動きでした(ミスもありましたが・・)。ちょっと目を離すと何が起こるか分からないのがプレミアリーグの面白さです。この点は正直、Jリーグとは全然違う。

 もう、アーセナルファンのためのような試合。とりわけアーセンルファンと言うわけでもない私はもうすこし接戦を期待したのですが、十分、楽しませてもらった2時間でした。

(終了直前の電光掲示板) 
 
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ケンウッドハウス ピクニック・コンサート (ハムステッドヒース)

2010-08-09 21:50:46 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 カンタベリーからロンドンに帰ってきた夕方、友人と引き続き、ハムステッドヒースへ。ここでは、毎年、7月から8月中旬にかけて、ヒース北部のKenwood House前の広大な芝生の広場で、毎土曜日夜、ピクニックコンサートをやっています。一度、どんなものか行ってみたかったのです。

 家族連れを中心に、皆さん、思い思いにピクニックシートを広げ、ピクニックバスケットを開き、ワインボトルを明け、楽しんでいました。




 夕方、強い雨が降ったため、地面はかなり濡れていましたが、開演時間近くなると晴れてきて、理想的な天気。ちょっと、寒いぐらいでしたが、夕方の雲が美しいです。友人が、何度も「イギリスの雲は表情が豊かだなあ~」と感じ入っていました。





 今日はロイヤルフィルハーモニックオーケストラによるヴィバルディの「四季」をはじめとしたオーケストラ演奏。マイク・スピーカーを通じてのオーケストラはちょっと興ざめなところがありますが、ここはむしろ音楽をバックに雰囲気を楽しむところ。POPSやロックの方が盛り上がりはすると思いますが、雰囲気を楽しむにはこれでいいかと。



 気温が恐らく17℃位なので、日が暮れるとかなり寒かったです。でも、とても楽しいコンサートでした。

(ライトアップしたKenwoodHouse)


 ※ピクニックコンサートの公式HPはこちら
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2010 ウィンブルドン テニス観戦記 その2

2010-07-02 04:53:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ついに、ウインブルドン入場!!!中に入ると、既にすごい賑わいだった。まさにお祭り。センターコートの壁にはツタが茂っている。この人ごみ、活気、陽射しは、湿度だけが全く異なるものの夏の高校野球の甲子園球場周辺そのものである。

(入り口にあるトーナメント組合せ表)


(センターコートの入り口)


 人をかきわけて進むものの、有名選手の出るコートは既に一杯。センターコートなんぞは当日券は先着200名限りだから、整理番号6000番台の私らは、全くお呼びでない。生シャラポアを見たいなあと思っていたのだが、そのためには第1コートの出待ちをするぐらいしかない。シャラポア嬢の出待ちに賭けてひたすら第1コートの出入口でひたすら待つか、それとも、他の選手の試合を見に行くか、苦渋の選択だったが、シャラポア嬢はあきらめた。

 日本に居る時に、テレビではしばしば見ていたものの、20近くのコートが並び、ごくごく間近でいろんな選手、ゲームを見られるのは、想像通りのウインブルドンだった。土曜日のせいか、センターコートや第一コートのようなスタジアム形式のコート以外のグランドコートは6つほどしか使われておらず、これらのコートは座席数がそれほど多くないため、既に占有されていた。そこで、目ならしとして、全英オープンに並行して、グランドコートで開催していたジュニアの試合を見学することとした。たまたま、日本人の女子選手が出ている試合に巡り合った。EMI MUTAGUCHIさん、将来の伊達公子選手だ。ジュニアとはいっても、高校生ぐらいで、とっても上手い。しかし、残念ながら惜しいところで負けてしまった。



 ジュニア選手の応援の後は、コートを移動して、本来の選手権の試合を見ることにした。ここでもコート前に、並ぶこと30分ぐらい。でも、巡り合わせ側が良く、第18コートの最前列に席を確保できた。選手が5メートルも離れていない、手の届くところにいる。まずは、女子のシングル3回戦。Na Li(CHN)[第9シード] vs Anastasia RODIONOVA (AUS) 女子とはいえすごい迫力。さすが、本物は違う。

(コートに入るのも並びます)


(試合前のサイド決め)


(Na Li選手。とても力強いです)


(Anastasia RODIONOVA選手)


 続いて、男子シングルス3回戦。Fabio Fognini (ITA) vs Jullen Benneteau(FRA) [第32シード]これまた女子よりもさらにスピードとパワーにただただ圧倒される。試合も前半ワンサイドゲームかと思った試合が、途中で流れが変わり、両選手、観衆も大いにエキサイト。結局、ファビオ選手が流れを引き寄せきれずに負けてしまったが、とっても楽しいものだった。



(ファビオ選手。惜しくも敗れましたが、声援の多い人気選手でした)


(堅実で冷静なプレイが光ったJullen Benneteau選手)


(ボールボーイの機敏な動きが印象的です)


 試合後、せっかくなのでセンターコートを見学。スタンドには入れないが、スタンドの通路は自由に出入りできる。入場係の人に頼みこんで、ゲームの合間に写真だけ撮らせてもらった。一瞬の見学だったが、満員の観客が来ている服の色あいのミックスとテニスコートの芝の美しさが印象的だった。観衆のどよめきとかは、まさに夏の甲子園そのものだった。

(センターコート)


(センターコートの試合はモニターで見学)


 私はこれで十分楽しんだので、6時半頃、失礼したが、同僚は引き続き観戦。センターコートのリターン(既に帰ったお客さんの)されたチケットのリセールを狙って、引き続き残った。翌日、聞いた話では、リセールの行列に並ぶ前に、センターコートの通路をウロウロしていたら、帰路に着くお金持ちそうなマダムからセンターコートチケットを譲り受けたそうだ。アンディ・マリーのゲームを目の前で見たと言って感激していた。こんなこともあるらしい。

 とにかく、陽射しが強く、随分日焼けしたのがつらかったが、ホント楽しい、お祭り体験だった。

※いつも、オペラのレポートで参考にさせていただいているロンドンの椿姫さんのブログで、娘さんのウインブルドン観戦記が紹介されていました。なんと、2泊のテントによるOvernight Queでセンターコートを観戦されたとか(→こちら)。私は、まだまだ修行が足りない。

 2010年6月26日観戦

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2010 ウインブルドン テニス観戦記 その1 キュー

2010-06-30 22:45:38 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
※冒頭写真は6月28日版Times紙より拝借

 先週土曜日、初めてウインブルドンへテニス(正式名は、「全英ローンテニス選手権大会」)を見に行った。これもロンドンに居るからには、一度は行ってみたいと思っていたイベントである。

 チケットを持っているわけではない。当日券を求めて並ぶのである。

 会社の同僚5名で、ウインブルドン駅に朝の6時15分集合。同僚の一人の昨年の反省に基づいた時間設定だ。彼は、昨年、9時頃会場に着いたら、結局、入場できたのは午後4時だったという。6時の集合で、果たして何時に入場できるのだろうか?(自宅を出たのは、4時50分。ナイトバスと地下鉄を乗り継いでの到着である)

 同僚の一人が、ナイトバスのハプニング(良くある、来る筈のバスが来なかったという類のもの)で集合時間を20分近く遅れてウインブルドン駅を出発。遅れを取り戻すべく、タクシーに乗って、当日券購入者の待合場所へ急行。7時ごろ到着。

 待合場所は、サッカーグラウンドが3-4面分はあるかと思われる広場だった。開門10時半、各コートでの試合開始は12時からなのだが、この待機広場についた時には、既に広場一杯に人が並んでいた。そして、ぼんやり見ている間に、どんどん行列が伸びていく。「集合の20分遅れが、入場の何時間の待ちに匹敵したか!?」とケチな考えか、一瞬頭をよぎったが、もう、何を言ってもしょうがない。並ぶしかないのである。


 「これが、ウインブルドン名物のキュー(行列)か~。」と驚くやら、あきれるやら。急いで、行列の最後尾を探し出し、並ぶ。直ぐに、係のお姉さんが整理券を配りに来てくれた。整理番号は、なんと6070番台。人生、そこそこ歳を重ねてきたが、6000人の行列に並ぶのは、初めてである。「6070番目の私は、一体、何時に入場できるのだろうか?」と一瞬自問する。到達点の見えない待ちは、なんとも不安だ。

(キューの最後尾を表す目印)


(キュー・カード(整理券))


 救いは、一人でないことだ。同僚たちと、持参した花見用のビニールシートをひいて、腰を落ち着けることにした。あっという間に、我々の後ろにも長々と行列がどんどん延びていく。周りは、おしゃべりに花を咲かせる人、横になって寝ている人、本を読む人、思い思いに時間を潰している。並んで、待つこと自体を楽しんでいるようにも見える。もちろん、横入りしたりするような人もいない。この風景はなんともイギリス的だ。美点と言えるかどうかはわからないが、行列を楽しむことにかけてはイギリス人にかなう国民はいないだろう。


(「日焼けしますよ」)


 並んでいる間に、係のおねいさんがガイドブックを無料で配っていた。「時間はたっぷりあるから、その間に、選手の経歴でも眺めているか」と思って、手に取ってみたら愕然とした。タイトルは ”A GUIDE TO QUEUEING FOR THE CHAMPIONSHIPS” (選手権観戦のための行列案内)。並び方、快適な過ごし方、チケットの購入方法などなど、並ぶためのガイドブックなのである。「ここまでやるか~。負けました。」


 我々も覚悟を決めて、おしゃべりに花を咲かせる。ただ1時間半も話すと、ネタも段々途切れてくる。今度は気の効いた同僚が持参したカードゲームに移行。これがとても面白く、あっという間に11時近くまで時間が経過した。しかし、それにしても天気がいい。というか、良すぎる。陽射しがまぶしく、気温がどんどん上がっていくのが分かる。

 10時半の開門時間を皮切りに、段々と徐々に行列が動き始めた。「この動きが止まらないでくれ~」と天にも祈る気持ちと言うのは、こういう心理状態を言うのだろう。係のおばさんが、「8000番ぐらいまでは12時までには入れるのでは?」と見込みを教えてくれた。


 その言葉通りに、12時ちょい前にセキュリティゲートでセキュリティチェックを受け、やっとの思いで切符売り場にたどり着く。チケット(£20)を買う。いよいよ、テニスの聖地、ウインブルドンへ入場である。


(念願のチケット)


 2010年6月26日 行列

(つづく)
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