その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

2024年度 公推協杯 全国若手落語家選手権に行ってきた!

2025-02-23 07:30:50 | 落語

昨年に引き続き公推協杯全国若手落語家選手権の本選を鑑賞。個人的に春風亭一花さん応援のつもりでチケット買ったのだけど、一花さんがまさかの予選で姿を消し、著しくモチベーション落として会場へ。

この選手権、観客にも投票権が与えられる。なので会場入口で投票用紙が入った資料一式を頂くと、一転して当事者意識がモリモリ上がって着席。

4人の本選出場者の若手はいずれも私にはお初の人たち。若いという共通項以外は、江戸(東京)ベースで活動される方、上方で活動される方が半々。演目も古典、新作、講談風とバラエティに飛んでいて、一人20分の持ち時間、それぞれ個性あふれる芸が披露された。大会特有の緊張化はあるものの、落語通と思しきお客様さんも多数交じっていそうな中、温かい笑いに会場は包まれた。

4名の落語終了後は投票の集計の時間に、昇太師匠のいつもの緩い笑いの一席が聞けたのも嬉しい。

大賞には、4名の中で圧倒的に会場の笑いを取ったごはんつぶさんが選ばれた。「これ落語なの?」とまで思わせる、紙資料多数付きの一人語りの新作ものだったが、話はとっても良く練られたもので、グイグイと観客に迫り会場を笑いの渦に巻き込む力量はさすが。私も少々首を傾げつつも、笑い続け、寄り切られた感じだった。どうも一花さんは予選で彼に勝てなかったようだ。確かに、良くも悪くも一花さんには、このはみ出し感は感じないから(ただ私には、そこが一花さん推しの理由でもある)ごはんつぶさんは、是非、次回は古典も聴いてみたい。

昇太師匠がまくらの中でしみじみと、師匠らがデビュー当時の落語界の不人気を語っていた。昨年から見に来ている本大会だが、ここで聞いた若手達がこれからどんな落語界を作っていくのか、とっても楽しみである。

2月21日(金)19時〜  渋谷 伝承ホール

『公推協杯全国若手落語家選手権』
昇ちく「弥次郎」

柳家小ふね「磯の鮑」
笑福亭茶光「手水廻し」
桂源太「山内一豊と千代」
三遊亭ごはんつぶ「落語業界の真実」

春風亭昇太「人生が二度あれば」


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