下手に出張で何度も来ているものだから事前の情報収集が甘く、かつ購入したガイドブックは8割がた飲食店の紹介だったので、博多の歴史文化を知るのにどこが良いのか良く分からないままだったのですが、偶然、街中で「博多旧市街エリア散策マップ」なるものを見つけ、これを参考に祇園エリアを散策しました。
【楠田神社】
ここは出張時の空き時間に来たことがあったので再訪です。博多の総鎮守さま。博多の生活に根付いた風情があります。博多祇園山笠が奉納される神社でもあり、山笠も展示してあります。
【東長寺】
唐から帰国した空海が創建と伝えられています。本堂の建物自体はコンクリですが、隣接する建物に福岡大仏なる木造の大仏様が鎮座されています。仏像自体はさほど古いものではありませんが、大仏を見上げると包み込まれる様な包容力を感じ、癒されます。大仏の台座内には、地獄絵巻があって、続いて長野の善光寺のような真っ暗な通路を壁伝いに歩くようになっています。
(福岡大仏の絵葉書から)
(六角堂 市の文化財指定されてます)
【聖福寺】
建久6年(1195年)に栄西禅師を開山として創建された日本最初の禅寺です。東長寺の裏側にあるのですが、街地図を観ながら偶然訪れたのですが、禅宗のお寺らしい落ち着いた佇まいが魅力的です。京都や鎌倉にありそうな、静寂に包まれた境内は博多の賑やかさとは別世界です。ここはとってもお勧めです。
(山門)
(仏殿)
(丈六三世仏(弥陀、釈迦、弥勒))
【承天寺】
「日本におけるうどん・そば・饅頭などの粉食文化や博多織の発祥地。また、博多祇園山笠の発祥地でもあります。鎌倉時代(1242年)、弁円(円爾)が、太宰少弐藤資頼や宋人貿易商で巨万の富を有していた謝国明の助力を得て開いたお寺。」(博多の魅力HPより)
(「饂飩発祥の地」というよくわからない碑)
この界隈は寺社町になっていて、この他にもちょっと覗きたくなるお寺が集まっています。気の向くまま、足の向くまま、ちょっと訪れるそぞろ歩きが楽しいです。
(博多千年門:博多の寺社町エリアへと導くウエルカムゲート)
2024年9月21・22日