その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

またもやキャンセル とほほ・・・

2010-10-14 23:56:51 | ロンドン日記 (日常)
 11月に秋の週末大陸旅行で、ローマ行きを計画しています。ローマ観光とセットで有名なローマ歌劇場でのオペラ鑑賞も計画に入っており、チケットもネット予約済み。演目は、フランチェスコ・チレアの「アドリアーナ・ルクヴルール(Adriana Lecouvreur)」のはずだった。それが、今日不幸のメールが・・・

 全く理由の説明が無いまま、「キャンセルになりました。返金の人は11月11日までに申し出てください」。この対応はあまりにもバカにしていないか?しかもNovemberがMovemberになっている。スペルチェックぐらいしろ。

 「アドリアーナ・ルクヴルール」は初めてだし、楽しみにしたのに・・・


 5月に行くはずだったフィレンチェ音楽祭の公演も直前にストライキでキャンセル(模様はこちら→)。どうも、私はイタリアの歌劇場と相性が悪いらしい。

 しかし、最近、こういうアクシデントに全く動じなくなってきた自分は、度量が広がったって良くなったんだか、サービス品質に鈍感になり感度が悪くなったんだか、分からなくなってきた・・・


From: Supporto Vivaticket <supporto@charta.it>
To: supporto Vivaticket <supporto@charta.it>
Sent: Thu Oct 14 16:49:02 2010
Subject: ANNULLATO Adriana Lecouvreur CANCELLED refunds info rimborsi


Buonasera,

La presente per comunicarLe che Lo spettacolo Adriana Lecouvreur in scena al teatro dell'Opera dal 4 all'11 novembre è stato annullato.
Per richiedere il rimborso del biglietto può rivolgersi direttamente al teatro dell'Opera di Roma, entro e non oltre Giovedì 11.11.10, recandosi presso la biglietteria o chiamando il numero Verde 800.90.70.80, o ancora scrivere alla mail helloticket@helloticket.it.

Cordiali saluti,

-

Good afternoon,

This is an official bulletin to let you know that the performance of Adriana Lecouvreur scheduled for Movember 4th-11th 2010 at Teatro dell'Opera in Rome has been cancelled.
You may ask for your ticket refund before Thursday November 11th 2010 at Teatro dell'Opera box office directly, or writing an e-mail at helloticket@helloticket.it.

Best regards

--
Charta Srl
www.vivaticket.it

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日欧 仕事のやり方

2010-10-13 23:54:09 | ロンドン日記 (日常)
似たような製品、サービスを扱っているのに、日本と欧州の会社ではこうも仕事の進め方が違うのかと驚きます。

こちらの人たちは、自分の仕事がJob Descriptionという職務書でしっかりと決まっている。だから、そこに書いていない事は基本的にやらないし、職務書は明確に業務を分担してあるので、業務間のダブリはない。仕事が明確に決まっているという点では、アメリカンフットボールそのもので、ディフェンスの人がオフェンスの仕事をすることはない。メリットとしては、自分の責任と権限が明確。職務書さえ良く設計されていれば、漏れ、ダブリなく、組織全体としても最小限の人数で最大限の仕事ができるはず。デメリットとしては、他人の仕事のことは全然知らないし、知ろうとも思わない。なので、業務全体プロセスを考えて自分の仕事を最適化するということがなく、常に部分最適に陥る可能性がある。組織間の情報共有も進まない。休みで担当者が居なくなると、その仕事は一切止まる(これはウチの会社だけかな?)

逆に、日本の(私が勤める会社の)場合。自分の仕事はもちろんあるのだが、明確に定義された職務書があるわけではないので、自由度は高い(昔、上司から「仕事は自分で作るもんだ」といわれたが、西洋人には理解できまい)。サッカーのように、フォワードだって味方がピンチになればディフェンスにも廻る。メリットとしては、チームや会社全体を見ながら自分の業務の最適化を図ることができる。デメリットとしては、誰が責任者なのかわからなかったり、時としてダブリが多く、効率が悪い(その分、一人が怪我で欠場しても、時として10人で11人と戦える)。

なぜ、欧州でこれだけサッカーが盛んなのに、仕事になるとサッカーの動きが出来ないのか?また逆に、こちらに来て初めて、これまでの日本での仕事のやり方が、二重、三重セフティネットが張ってあって、それがいかに意思決定を遅らせたり、効率を落としているか(あるプロジェクトの会議でとある担当から課長、係長、担当の3名が出ていることもあった。夫々何やっているですかねえ〜)に気がついた。日本人の労働生産性はまだまだ低いと言われるが、それもそのはずだと納得する。

和洋折衷の仕事のやり方は無いものだろうか???
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ロンドン シーフードレストラン Scott's

2010-10-12 22:23:38 | レストラン・パブ (in 欧州)
※写真はTimeOutより© Jonathan Perugia

 メイフェアにあるシーフードレストラン。結構な高級店だと思います。

 お店の前にはご案内のおじさんが起立しており、中もとってもシックな雰囲気。

 蛸のカルパッチョ、生ガキ、ドーバーソール(ヒラメ)を頂きました。味はどれも上品でおいしいです。サービスも非常に気を遣って、丁寧な対応です。

 値段は、私が普段でかけるようなレストランよりは明らかに1ランクも2ランクも上で、ちょっと財布には厳しかったです。LSOのコンサート3回分はあります。それでも、レストランは完全に満員で、お洒落な紳士淑女で一杯でした。

 ちょっとランクアップした気分を味わえます。

※お店のHPはこちら
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ロイヤル・バレエ 「オネーギン」

2010-10-11 22:53:04 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 ロイヤル・バレエのシーズン開幕公演「オネーギン」を見に行きました。オペラ版は見たことがあったので、同じ作品がバレエではどう表現されるのか、見てみたかったのです。

 金曜日の夜、仕事からダッシュで駆けつけ、19時半開演直前飛び込みのギリギリセーフ。なので、一幕の前半はゼエゼエで集中力0。そして、やっと自分が落ち着いてきたと思ったときに、ハプニングが。

 ストール席前方右側の席から"Oh, oh, oh, my god!!!!"との女性のとんでもない悲鳴が、オペラ歌手並みの声量で劇場に響きました。その叫びは数回におよび、その悲鳴の主と思われる女性らしき人が途中退席。回りの人も立ち上がり、周囲は「一体何が起こったのか?」「上演中になんだ!!!」などなど、私のまわりも騒然となりました。暗闇のなかで、何が起こっているのかもよく解らない中、そして椅子に縛られ身動きできない中で騒ぎは、ちょっとした恐怖感を感じます。収まった心臓の鼓動が、再びドキドキ。もちろん舞台は騒ぎとは無関係に、何事も無いように進んでいきます。ただ、この騒ぎで、もともと集中力を欠いていた自分には、舞台は見ているものの、目には全く映っていないかのごとくの状態でした。

 (第一幕後終了後の様子(救急車が来て、一部立ち入り禁止になっていました)から、どうも急病人がでたようです。悲鳴の女性は、その急病人のかたのお連れの方だと思われました。無事ご健康を回復されたことを祈念しております。)

 第二幕からは、集中して見られました。タチヤーナ役のLaura Moreraはルックスは私のタチヤーナのイメージとはちょっと違いましたが、表現豊かかつ切れのある踊りでした。オネーギン役のFederico Bonelliは格好よすぎなかんじでしたが、見ていて気持ちのいい踊りでした。特に、第3幕は二人の躍りが圧巻でした。求め、求められ、でも思いを断ち切る。そんな感情の揺れが振り付けと素晴らしい躍りで表現されていたと思います。

 この2人のほかには、オリガ役のMelissa Hamiltonは踊りも優雅で良いですが、文句なしに可愛いし、レンスキー役のSergei Poluninも誠実な青年を好演技でした。

 音楽も美しく良かったですが、音楽はオペラのほうが好きかなあ。

 出だしは乗れなかった公演でしたが、最後はすっかり満足して、会場を後にしました。


※Laura MoreraとFederico Bonelli


※Melissa HamiltonとSergei Polunin


※指揮のBarry Wordsworth




Onegin
Friday, October 08 7:30 PM

Credits
Music: Pyotr Il'yich Tchaikovsky
Choreography: John Cranko
Designs: Jürgen Rose (after the original 1969 designs for Stuttgart Ballet)
Lighting design: Steen Bjarke
Staging Reid Anderson, Jane Bourne

Performers
Conductor: Barry Wordsworth
Tatiana: Laura Morera
Eugene Onegin: Federico Bonelli
Olga: Melissa Hamilton
Lensky: Sergei Polunin
Prince: Gremin Gary Avis
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塩野七生 『ローマ人の物語 15 パクス・ロマーナ (中)』

2010-10-10 22:53:04 | 
 カエサルの遺志を継いだアウグストゥスが45~57歳であった統治中期にとった諸政策を描きます。「少子対策」「安全保障政策」「税制改革」など、ローマによる平和体制の確立を次々と進めた手腕を打ち手の的確さには驚くほかありません。

 アウグストゥスの政策の特色を「平衡感覚」と捕える筆者は、

 「平衡感覚とは、互いに矛盾する両極にあるところの、中間点に腰を据えることでないと思う。両極の間の行き来をくりかえしつつ、しばしば一方の極に接近する場合もありつつ、問題の解決により適した一点を探し求めるという、永遠の移動行為ではなかろうか」(p31)

 と言います。平衡とは運動であるとの捉え方は、なるほどと思わせます。

 そして、アウグストゥスの目指すものが「平和」であり、それを平和の祭壇という見えるもので訴えることで、アウグストゥスのメッセージが伝わったと考えます。

 「統治とは、統治される側の人々までが納得する何かを与えない限り、軍事力でおさえつけようが反対者を抹殺しようが、永続させることは不可能事だからである」(p70)

 今の英米のアフガンにおけるタリバン戦にそのままあてはまるような一文です。

 最後に、筆者がIV巻でも紹介したイタリアの普通高校で使われている歴史教科書の一文。

 「指導者に求められる資質は、次の5つである。知性、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意志。カエサルだけがこの全てを持っていた。」(p148)。
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ドヴォルザークのスターバト・マーテル byロンドン・フィル,ネーメ・ヤルヴィ

2010-10-09 22:55:22 | コンサート (in 欧州)
 ロンドンフィルのコンサートに行ってきました。今夜はドヴォルザークの宗教曲が2曲というちょっと珍しいプログラミング。なんでもドヴォルザークは敬虔なカトリック信者だったらしいです。私には2曲ともお初。

 一曲目はTe Deum(テ・デウム)。キリスト教カトリック教会の聖歌のことらしいです。テクストの冒頭の一文“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)からこの名称で呼ばれるとのことです(Wikiより)。私のクラシック宗教曲のイメージとはちょっと異なる程の賑やかで明るい曲でびっくりしました。ソプラノのJanice Watsonさん、バスのPeter Roseさんをはじめとして、コーラスの皆さんたちの歌声が素晴らしく、何かゴスペルを聴いているような明るい気になる曲でした。

 二曲目はStabat mater(スターバト・マーテル「悲しみの聖母」)。イエスが磔となった時のマリアの悲しみを歌う曲です。(Wiki解説はこちら→)。ドボルザーク最初の有名な宗教曲とのことです。歌詞は悲しいものですが、音楽は、冒頭の劇的な導入から、途中の非常に悲しげなソリストたちの独唱も入って、とてもドラマティックで美しい曲でした。1曲目同様、コーラスの美しさが素晴らしい。また、ソリストもソプラノ、バスの存在感が際立っていました。

 指揮者のネーメ・ヤルヴィさんは15年も前に米国でデトロイト交響楽団を聴いて以来です。指揮ぶりは堅実で派手なところはありませんが、LPOをしっかりとまとめてバランスの取れた良い音楽を聴かせてくれました。

 大感動というコンサートではありませんが、後味の良く、美しい音楽を聴いたという、確かな満足感が残る演奏会でした。

※ソリストたち。左からPeter Rose、Peter Auty、Dagmar Peckova、Janice Watson


※指揮のネーメ・ヤルヴィ(右端)


※大健闘のコーラス陣




London Philharmonic Orchestra
Resident at Southbank Centre
Saturday 9 October 2010

Royal Festival Hall

Antonin Dvořák: Te Deum
Interval
Antonin Dvořák: Stabat mater

Neeme Järvi conductor
Janice Watson soprano
Dagmar Peckova
Peter Auty tenor
Peter Rose bass
London Philharmonic Choir

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ロイヤルオペラハウス "Niobe, regina di Tebe"

2010-10-08 23:41:22 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 この間の日曜日、Agostino Steffani作曲のオペラ"Niobe, regina di Tebe"(直訳すると「ニオベ、テーベの女王」)の最終日の公演を見に行きました。あらすじは、dognorahさんのブログ(こちら→)を参照ください。

 Agostino Steffani(ステファーニ?)という作曲家は初めて聞く人ですが、ヘンデルとかに影響を与えた人とのことです。

 オペラ自体は何がメッセージか良くわからないところがありますが、音楽がとっても美しいのが印象的でした。演奏はBALTHASAR NEUMANN ENSEMBLEという楽団です。古楽器を使ったアンサンブルはとてもきれいで、安心して聴いていられました。

 歌手陣の中で印象的だったのは、王様役の男性ソプラノのJacek Laszczkowski。男性ソプラノというのは私初めて聴きました。歌声はとっても綺麗なのですが、髭面からあの声は正直ちょっと気色悪かったです。ゴメンナサイ。タイトルロールの女王ニオベ役のVéronique Gensの声は良い時(合う曲?)とそうでないことがありましたが、全般的にはとっても満足でした。

 あと、ステージの色彩がとっても美しかったです。また、ミラーボールや劇場内の客席照明を使ったり、いろいろ小技が施されていました。バロック系の音楽であまり変化があるわけではない分、舞台の変化を楽しめました。

 「ちょっと長いなあ~」と思ったのは事実。飽きる寸前だったがなんとか持ちこたえた。でも肩が凝らずに、リラックスして、純粋に音楽を楽しめるオペラでした。

※真ん中がVéronique Gens、その右がVéronique Gens


※指揮のThomas Hengelbrock


※お揃いで。


以下はロイヤルオペラハウスのHPから抜粋 Photos: Bill Cooper







Niobe, regina di Tebe
Sunday, October 03 3:00 PM

Credits
Composer Agostino Steffani
Director Lukas Hemleb
Set and lighting designs Raimund Bauer
Costume designs Andrea Schmidt-Futterer
Choreography Thomas Stache

Performers
Conductor: Thomas Hengelbrock
BALTHASAR NEUMANN ENSEMBLE
Niobe: Véronique Gens
Anfione: Jacek Laszczkowski
Manto: Amanda Forsythe
Creonte: Iestyn Davies
Tiberino: Lothar Odinius
Clearte: Tim Mead
Nerea: Delphine Galou
Tiresia: Bruno Taddia
Poliferno: Alastair Miles
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スペイン人???

2010-10-07 23:59:56 | ロンドン日記 (日常)
 昨日の少し続きを。

 これも私が勤める会社によるのか、個人によるのかわかりません。でも、欧州で仕事をして初めて知ったスペイン人の素顔。

 今まで一人も知らなかったくせに勝手に持っていたスペイン人のイメージ。「仕事をしない怠け者。お昼にお昼寝(シエスタ)する人。ひたすら能天気な人。」

 ゴメンナサイ。私が間違ってました。

 うちの会社のスペイン人は違います。確かに昼休みは2時から4時まで2時間とりますし、とっても明るいです。しかし、仕事は凄い真面目で、しっかりです。4時から午後の仕事を始めますが、9時、10時まで働きます。ある意味、うちの欧州メンバーの中では一番まじめかも。

 魚介類大好き、タパス(小皿料理)も日本の居酒屋一品料理と類似、しかもおいしい。なんか、結構、嗜好も似てます。

 遠いようで、意外と親近感を覚えるスペイン人です。

 2010年10月7日

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欧州人気質?

2010-10-06 23:02:37 | ロンドン日記 (日常)
 私が勤める会社のカルチャーなのか、欧州人のカルチャーなのかわかりません。

 普段、私が主に仕事を一緒に進める欧州人(主に英・仏・蘭・独・西)マネジャーたちは、よく言えば「大人」、悪く言えば、衝突をさけようと保守的に行動しがちなように見受けられます。会議等でも、他のマネジャーやチームを正面から批判するようなコメントはあまりありません。もちろん、会社ですからいろいろな組織間の利害の衝突は発生するのですが、会議では非常に遠まわしな言い方でコメントしたり、相手を慮った発言が目立ちます。

 イギリスで生活するまでは、これまでお付き合いのあった西洋人といえばアメリカ人ばかりでしたので、西洋人と言えば、ダイレクトにはっきりともの言う人たちというステレオタイプが出来上がっていたのですが、この1年半でこの西洋人のイメージはすっかり崩れました。もちろん国や人による違いもあります。(これも何処までが人の特性で、どこまでが国の特性かも見分けるのは難しい)また、若手日本人同僚に聞くと、マネジャー以下の会議は衝突は日常茶飯事とも聞きます。ただ私の廻りには、全体に「和」を重んじるという雰囲気を強く感じます。

 これは、争いごとを最小限に抑えるという、歴史の中で培われた欧州人の生きていくための知恵なのでは?と思っているのですが、どうなんでしょうか?

 ただ、時として、非常にまどろっこしいこともあります。問題の正面からの分析や、課題への切込みをぼかしてしまい、中途半端な結論で、抜本的な解決策が取れないことがあるからです。曖昧さにかけては、日本人を凌ぐ人種は居ないと思いますが、その日本人の私から見ても、もっと健全なコンフリクトはあってしかるべし、と思うぐらいです。

 これは会社のカルチャーなんですかねえ?それとも、やっぱり欧州人って、こういう傾向があるんでしょうか?未だ、よくわかりません。

 2010年10月6日
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ロンドン 日本食レストラン Saki 幸

2010-10-05 21:57:26 | レストラン・パブ (in 欧州)
 パートナーの会社の方と出かけたロンドンのジャパニーズレストランです。

 入って雰囲気にびっくり。黒を基調にした壁やテーブルの色合いと照明を落としたダイニングルームは、銀座や汐留あたりにあるエレガントなレストランバーを思い出させます。なんか、いわゆるお洒落な日本のデザインです。「何処に来たのだろうか?」と一瞬錯覚。

 メニューの種類も一品料理からお鮨までさまざまですが、びっくりしたのは日本酒の種類の多さ。日本でもこれだけの数の日本酒を取り揃えているところはそうは無いと思います。日本酒好きには痺れます。いろいろ、頂きました。

 料理はコースメニューを頼みました。ちょっと値段は忘れましたが、安くは無いけど、高くは無い値段です。私は、お鮨や天ぷら等の定番コースでしたが、どれも、上品で結構な日本料理です。

 場所はTube CircleLineのBarbican駅からSmithfiledの市場に向かって徒歩5分弱。取引先、彼氏・彼女となど、落ち着いた話をするのにもいいかもしれません。

※お店のHPはこちら
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ロンドン地下鉄ストライキ・ジョッグ

2010-10-04 21:32:24 | ロンドン日記 (日常)
 しかし、一体どこまでやったら気が済むのだろうか?あと、何回、このブログでストライキの記事を書くことになるのだろうか?昨日の晩からのストライキは今日一杯続きました。

(朝のBBCニュースより)




 今回もチケットオフィスのストライキなので地下鉄そのものは動いている路線が結構あります。でも、チケットオフィスがストライキなので、過半数以上の駅は閉鎖されています。

 なので、今朝、起きてまずやったこと。どうやったら、会社に行けるかのリサーチ。イギリスというのは本当に「良くできた」ところで、ストになると、スト中の列車の間引き運転、駅の閉鎖を織り込んだ、「路線/列車案内」がロンドン地下鉄のホームページにでます。これはなかなか良くできていて、前回のストの時は、会社から自宅に帰るのに、「テムズ川のボートを使うべし」と案内されたぐらいです。今朝も、そのHPで調べたら、どうやらバスと地下鉄2本を乗り換えれば、会社の最寄駅にはたどりつけそう。しかし、バスに乗り込めるかどうかも分からないし、本当に地下鉄の駅が空いているかどうかも、いまひとつ信用ならないので、結局、一番ストレスフリーなジョギングで行くことにしました。まあ、前回のストで走っているので、様子は分かってますから。

 出発時はまだ昨日からの雨が多少残った小雨でした。(リージェンツパークの周回道路)


 公園内も天気が良くないので、あまり走っていてもあまり面白くありません。


 駅にはやはりどうしたらいいのか分からない人が。


 前回は70分かかりましたが、今日は道も覚えたので60分ちょっとで到着。正直、このジョギング出勤というのは、心身にはなかなか良いようです。1日、体が軽く、集中力も持続。ストでなくても、週に1回はやってみようかと思うぐらいです。

 夕方の新聞によると11月頭にも同様のストライキが予定されているとか。もう、好き勝手にやってくれ、ともう投げやり。本当にこの国、大丈夫か?!

 2010年10月4日
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ハイドパーク ジョギング

2010-10-03 22:21:17 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜は嵐のような風雨でした。今日も朝こそ曇空の中から一瞬太陽が覗いたけど、直ぐに強い雨、風の一日でした。ロンドンでのジョギング継続のコツは走れる一瞬の時間を逃さずに、走ることです。「今日は晴れそうだから、午後走ろう」は絶対に通用しません。

 ということで、朝の一瞬の晴れ間を縫って、いつものハイドパーク、ケンジントンズガーデンへジョグ。

 もうすっかり秋なのですが、木によって紅葉の進みは大分違います。

 このあたりは、かなりもう色が変わっている。


 逆に、ここはまだ緑が元気です。ただ、ここの木は色が変わる最中であっという間に葉が散ってしまいます。


 ピーターパンの像があります。


 ハイドパークの池。雲から覗く朝日が晩秋を予感させるものでした。





2010年10月3日 8:00頃


※今日の夕方からまた地下鉄のスト。明日は、またジョギングで会社に行くかも。
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イングリッシュ・ナショナル・オペラ 『ファウスト』 (グノー作曲)

2010-10-02 22:57:37 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 イングリッシュナショナルオペラへグノーの『ファウスト』を見に行く。

 心底、感動した。演奏、声楽、演出がとっても上手く組み合わされた素晴らしい舞台だった。失礼ながら、ENOのオペラにここまでの感動は期待していなかったが、個人的には今年のトップクラスの印象に残る公演だった。

 特に、音楽が美しかった。オーケストラも音がよく出ていると思った。第3幕までは、木管のふくよかな調べ、弦は特に低弦セクションの重厚さがすばらしく、深みのあるアンサンブルだった。そして、4・5幕では、狂気と悲劇の緊張感満点の演奏。金管、打楽器が劇場を突き抜ける音が印象的だった。今日のオーケストラは本当に凄いと思った。指揮のガーディナーのリードが良かったのだろうか?

 歌手陣もなかなか。ロイヤルオペラでも良く出るトビースペンスのファウスト博士は、演技、歌ともに良かった。歌は最初、本調子でないのかとも思ったが、尻上がりに調子を上げて行ったように見受けられた。むしろ、僕はトビースペンスの演技も好きで、今日も特に、3幕以降の演技は真に迫ったもので、舞台を大いに盛り上げた。
 マルガリータ役のメロディムーアは初めて聴く人。第1,2幕は声はとっても美しいが、高い音のボリュームがやや物足りないなあと思ったりしたが、この人も尻上がりに調子を上げ、第3幕のファウスト博士との重唱などはとっても美しくうっとりするもので、第4,5幕は歌、演技ともに悲劇のヒロインを見事に演じていた。
 この舞台を支えたのは、悪魔メフィストフェレス役のIain Patersonだと思う。存在感がある演技かつ、声も通る綺麗な低音だった。

 今回は新プロダクション。ニューヨークのメトロポリタンオペラとの共同で、ブロードウエイの作品(例えばジェシー・ボーイズ)を手掛けるカナダ系アメリカ人デス・マッカナフ(Des McAnuff)が監督。ロンドンのメディアではプロダクションを取り上げる紹介が多かった。私的にもなかなか良かったと思う。大きな仕掛けがあるわけではないが、照明の色彩、時折の映像、作りが立体的で面白く見られた。時おりハリウッドのSF映画まがいのへんてこ骸骨の化物のようなものが登場するが、気になるほどではない。舞台設定にも意味が込められているようだが、私には今回1回では良く理解できなかったので、これについては省略。

 最近、オペラの難しさというのは、作品、歌、演奏、演出のどれが欠けても観劇後になんか不満が残ることだと思っているのだが、今日は、それが見事にプラスに組み合わさった公演で、満足感一杯で劇場を後にした。
 
 余談だが、今日はバルコニー席(最上階)の中段で観劇。舞台には遠いが、オケの音や歌は十分良く聴こえた。チケットがダンピング売りされているという話を聞いた通り、バルコニー席は8割ぐらいの入り。こんなに感動する作品だから、もっと見に行ってほしい。

※今日は自分の写真は頭2枚。最後はWebからの拝借です。

(ENOの本拠地ロンドン・コリシウム)


(幕間の舞台)


(トビースペンスとメロディムーア)



Faust

Oct 2 at 6pm
Gounod
Barbier and Carré after Goethe
New Production
CAST
Cast includes Toby Spence, Melody Moore, Iain Paterson, Benedict Nelson, Anna Grevelius & Pamela Helen Stephen
Conductor Edward Gardner; Director Des McAnuff; Set Designer Robert Brill; Costume Designer Paul Tazewell; Lighting Designer Peter Mumford; Choreographer Kelly Devine; Video Designer Dustin O'Neill

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とある職場の風景 みんな残念組

2010-10-01 22:35:39 | ロンドン日記 (日常)
 今朝、職場についたら、なんか盛り上がっている。

 「俺もダメだったよ~」
 「私はまだ来ない。どうなっているの?」
 「俺もダメ。バルセロナにした」
 「パリしかないね」
 「チャリティするか~」
   ・・・・・

 職場のランナーにここ数日で届いているらしい、来年のロンドンマラソンのエントリー抽選結果。まだ、当選したという人を聞かないから、やっぱり相当、倍率は高いみたいだ。しかし、ロンドンマラソンの出場当落だけでこれほど盛り上がるとは思わなかった。こんなに市民ランナーが多いとは、改めてビックリでした。


 (付録)
 昨日(2010年9月30日)の帰宅途中で撮ったタワーブリッジ。神秘的な美しさでした。この橋をロンドンマラソンで走って渡りたい・・・    (6:50撮影)






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