さいたま市の荒川堤と水田の花にツルマメとヤブマメをようやくアップできた。
参考にさせて頂く事が多い「野の花散歩」の「道の辺の荊(うまら)の末に這ほ豆のからまる君を別れいかむ」丈部鳥(万葉集20-4352)の「這ほ豆」はヤブマメという説が発端だった。
ヤブマメは旗弁が紫で他は白色
「ツルマメは平安時代の本草和名にもあり江戸時代には確立していたが、利用価値の少ないヤブマメは江戸時代に認知された」(野草の名前)とあり、こちらはとても万葉歌の比喩などにされる雰囲気ではない。
ツルマメの花は約7㎜で小さいくヤブマメに比べて大きすぎました
そして這ほ豆はつる性のマメの事であり、ツルマメ、ヤブマメ、ヤブツルアズキあるいはノアズキの総名(身近な野生植物のページ)とあり、これが一番リーゾナブルと思うが、この歌の解釈を「愛する妻を残して旅立つ防人の切ない心情を詠った秀歌」としている。でもこれについては「君は身分の高い男性をいう」講談社文庫・中西進万葉集との説がありこちらもナカナカ悩ましい。