フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

06年と07年には幸運にも希少種のサワトラノオと巡り会えました

2009年12月26日 21時51分01秒 | 花の和名
ようやく年賀状を投函した。ただ「明けましておめでとう」の紋切り型の文章では面白くない。寅年に因んでトラがつく植物を考えると第1に浮かんだのはオカトラノオ属だった。
この属のノジトラノオとサワトラノオは絶滅危惧IB類(EN)だ。サワトラノオは06年、07年に桜区の休耕田に群生していたが、その後はまったく見られなくなってしまった。


06年5月24日の群生

今回その時の写真を探してみた。この種はかなり以前からの希少種で載っている図鑑も少ない。いい機会なので少し写真を紹介してみたい。


株立ちしている左右は水がしみ出て、ミズトラノオの別名躍如です

サクラソウ科オカトラノ属は日本に15種が分布しているという。白い花をつけ花序が虎の尾に似るのはオカトラノオとノジトラノオで他はあまり似てはいない。サワトラノオは茎が軟弱といわれるが、両面に花がつくため円錐状に咲き昇るが先は垂れない。


花茎は長く、果実は球形の蒴果です

花冠は普通5裂し長さ4㎜くらいで、花期は5月末と前2種より少し早い。


雄しべ雌しべとも比較的長い