フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

半夏はカラスビシャクの球茎を薬用にした漢方の名前です

2012年07月01日 16時45分54秒 | 花の和名


仏炎苞をカラスが使う柄杓に見立てたのが名の由来

今日は唯一、七十二候と雑節とが重なる半夏生(はんげしょう)という。
七十二候は二十四節気のそれぞれを3分割して詳細に記述し、第三十候が「半夏生ず」。雑節は二十四節気以外の季節の移り変わりの目安となる日で土用や節分がポピュラーで、夏至から11日目が半夏生だ。


大きい3小葉をつける葉柄はすべて根生する

ところで半夏はカラスビシャクの球茎の漢方の呼び名でカラスビシャクの別名だ。当然「半夏生ず」とはカラスビシャクが目立ち始める頃との意味だが、葉柄の途中や小葉の基部に珠芽(ムカゴ)をつけて増えるのは仏炎苞の形と共に面白い。

ドクダミ科のハンゲショウは葉の半分を白くするので半化粧とも、半夏の頃に花をつけるので半夏生とも記され、本家のカラスビシャクをしのいでいるようだ。


花穂が地味なので葉を白くして虫を呼ぶハンゲショウ
花は4裂した雌しべと6個の雄しべのみ

さいたま市の荒川堤と水田の花に6.27レポートの田んぼの希少種のオオアブノメに出会えましたをアップしました。