フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

昭和築堤下の荒川堤防付近の河川敷模様

2012年07月12日 11時07分29秒 | Main
昭和築堤の下の荒地に面白いカヤツリグサ科の植物が群生していた。球形の大きな穂を付けているが高さはマツカサススキのようには大きくない。独特の長い苞葉から科は分かったが種名は分からない。茎は柔らかい稜の3角形だった。
イガガヤツリ。花序が栗のイガのように見える事からで、日本では関東以西沖縄に分布するという。


イガガヤツリは海岸近くに多く分布するようだ

近くにはゴマノハグサ科のオオカワヂシャにしては花が小さく、カワヂシャでもない花が散乱するように広がっていた。オオカワヂシャは在来のカワヂシャと交雑し易く遺伝的攪乱が生じるので、生態系に悪影響を及ぼす要注意外来生物に指定されているが、まさにその自然交雑種のホナガカワヂシャのようだった。

荒地では大きな姿をよく見かけるヤナギハナガサやダキバアレチハナガサも風に揺れていた。


クマツヅラ科の外来種のヤナギハナガサ

ブッシュの中でフト気付いたら目の前にフタモンアシナガバチの小さな巣があった。一瞬後ずさったが襲ってくる様子も無かった。巣はこのようなブッシュの下に作ることが多く、普通には攻撃してこないハチらしい。