フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

今、種子を冠毛で風に乗せて運ぶ植物3題

2012年12月08日 18時39分35秒 | Main
ガガイモ科のコカモメヅルは長さ3~4㎝の先のとがった細い円錐形の袋果を左右につける。絹糸状の冠毛(種髪)をつけた種子が中に整然と詰まり、熟すと裂開して種子を風で運んでいく。


まさに旅立ちの時を迎えたコカモメヅル

シオン属のノコンギクは2㎜くらいの扁平な楕円形の痩果を、長さ約5㎜の長い冠毛が風で運んでいく。ユウガギクなどのヨメナ属の短い冠毛に比べるとかなり遠くまで運ばれ分布域が広くなりそうに思うが。


もう半分以上が旅立ったようなノコンギク

センニンソウは3㎝にも伸びた雌しべの花柱に多くの羽状の毛が生えて痩果を風に乗せて散布する。この長い花柱を仙人のひげなどにたとえたのが名の由来とも言われる。


他と絡まず珍しく冠毛がよく伸びています