フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

「君ニ老ト衰ヲ還(かへ)サン」を去りゆく年の餞別に贈ろう

2013年12月31日 22時35分56秒 | Main
今日は青い空が広がり風もなく穏やかな2013年の大晦日だった。
荒川河川敷はほとんどが枯れ姿で無機色の世界だ。でもそんな所でも艶のある紅いクコの実や、艶のない丸いノイバラの実、そして黄褐色のヘクソカズラの実などがみられる。


クコはナス科の落葉低木。乾燥させた果実は枸杞子(くこし)と呼ばれる生薬
枸杞の花径は約1,5㎝で、花は春の季語


ノイバラの実は直径約7㎜で、営実(エイジツ)と言われ利尿薬になる
雌しべは複数あるので、偽果の中には複数の真果が入る


ヘクソカズラはアカネ科の多年草。萼の先端が果実(偽果)の端に残る
ヘクソカズラの2本の雌しべは長く伸び出る

それぞれの種子は鳥などに運ばれ、来年はまた花を咲かせ次世代に受け継いでいく。

また蘇東坡の別歳を口ずさむ時になってしまった。最終章のみ記して干支とお別れだ。
還君老與衰     君ニ老ト衰ヲ還(かへ)サン