フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

限りなく日本的な帰化植物2種が荒川河川敷に繁茂中です

2016年04月27日 22時40分54秒 | 荒川河川敷

4月のマンスリーレポート27当日は一面の曇り空。時折薄日は射すものの青空が広がることは無かった。
荒川自転車道迂回路の昭和たんぼ部分は田んぼの真ん中を走るように設定されている。ゴルフ場脇の農道を走るようにすれば良かったのに何故か田んぼの方に方向をとってしまった。
でも、お蔭で農道は舗装されず両側の荒地は従来通りに残った。ここに4~5年前からセリバヒエンソウが繁茂し始めた。逸出帰化植物と知らねば在来種と思い込むほど、薄紫の花の色と精巧な姿形をしている。

繁殖力は旺盛でこのような荒地に他の植物に負けずに繁茂する

さいたま築堤で盛土されて高くなった堤防にはシロツメクサやアカツメクサが群生しそこに交じってマツバウンランが繁茂し始めた。荒川ではマツバウンランは下流の戸田あたりの堤防に見られたものが次第に上流に上がってきてさいたま市の堤防にも見られるようになり、さいたま築堤が速度を加速させている。

ダンドロボロギクと競い合うように咲いています

この2種は競い合うようにさいたま市の荒川河川敷に繁茂し始めたが、かたや耕作放棄地の荒地、かたや日当たりの良い堤防のノリ面と生育場所はハッキリ住み分けている。セリバヒエンソウは明治時代に中国から渡来し、マツバウンランは昭和10年代に北アメリカから渡来した帰化植物だが、両者とも見た目は日本的で日本の風景にもよく似合う。敢えて目くじらを立てる必要も無いように思うが、繁殖力は旺盛だ。