フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

荒川河川敷の鴨川旧河道沿いで今、面白い植物 No1

2010年11月14日 17時29分25秒 | Main
荒川河川敷の鴨川旧河道沿いにサイカチが黒くて30㎝くらいにもなる大きなよじれた豆果をたくさん吊り下げている。

サイカチはマメ科の落葉高木。種子はサポニンを含み薬用になるので栽培される事も多いと云う。平たい豆果には褐色の硬い種子が10~25個以上入っているとあるが実際はそんなに入っていないようだ。


30cm近い豆果は平たくてよじれる

1㎝くらいの種子にはサイカチマメゾウムシの幼虫が寄生すると云う。面白いのはこの種子は表面が硬いためそのままでは発芽できず、幼虫が寄生の為に種子に穴を開けた時に多くの雨が降ると水分を吸収し発芽すると云う。この場合は幼虫は溺れ死に、そうでない場合は内部を食い尽くし成虫になるのだと言う。


一つの区切りには2つの種子が入っていました

日本の固有種で万葉集にも
  皂莢に延ひおほとれる屎葛絶ゆることなく宮仕せむ 高宮王(第十六巻 3855)
の和歌がある。
皂莢(そうきょう)がサイカチ、屎葛はヘクソカズラ

新しく盛土された堤防の斜面にホソバウンランが花をつけていました

2010年11月10日 16時22分20秒 | 花の和名

今年盛土された堤防を見上げると黄白色の花が咲いているような一帯があった。今頃何が咲いているのだろうかと近づくと確かに花が咲いていた。

茎の先に集まって咲いている。よく見ると仮面状花冠だ。そして距もある。ウンラン属だろうとは思ったが名は分からない。松葉のような細い葉が輪状にでているが、輪生では無く少しづつずれている。調べてみるとホソバウンランだった。


真中下あたりに付きかけた実が見えます

ゴマノハグサ科の多年草で別名セイヨウウンラン。大正時代に観賞用として輸入されたユーラシア原産の外来種だ。栽培品が逸出して野生化しているが、本来は荒地に生えるともいう。
この2~3年塚本付近の堤防にはマツバウンランが花を咲かせるが、ホソバウンランは初めてで、図鑑の花期は7~9月とあり1カ月以上ずれていた。


両脇の花にはイチモンジセセリ。虫が来ると仮面が開きます
近くの田圃の畔にはカントウヨメナが咲いています


塩原・奥鬼怒川方面の紅葉は今が最高の見頃です

2010年11月08日 10時47分26秒 | Main
いつものメンバーでホテルニュー塩原にのんびり連泊してきた。
1泊7800円の格安プランなので心配だったが和洋室の部屋は広くて、箒川沿いの山並みの紅葉が美しく眺めも最高だった。
お風呂もよく、食事はバイキングだったがまあまあ。従業員の教育も行き届いていた。


ホテルの部屋から箒川上流方面を望む

塩原バレーライン、日塩もみじライン、会津西街道の紅葉も今が一番の見ごろのようだった。
そして龍王峡の散策は秋を満喫できた。むささび橋まで往復約2kmの散策路は切り立った岩のはるか下に渓流が望め、紅葉や新鮮な青葉が素晴らしい景観を形作っていた。


今の季節散策路の花はシラヤマギクくらいでした

むささび橋でほとんどの観光客は引き返してしまうが、あと5分先の大観からの眺めは絶景でここを見ずして引き返すのは如何にも勿体ない。素晴らしい上流の景色を堪能できた。


大観から鬼怒川上流方面を望む


晴天の荒川堤は富士山が遠望でき野菊が咲いて蝶が舞っています

2010年11月04日 07時22分38秒 | Main
荒川堤防からは青い山並みがくっきりと見え、富士山も遠望できた。でも頂上付近が極端に白くワタの様な雲に覆われているようであり、そんな筈はないのに火口壁の雪のようにも見えた。

パソコンに移してみたら雪に覆われた頂上付近だけが陽に輝いて浮き出ていただけで何となくガッカリもし、納得だった。

横堤の上の野菊たちが白や薄紫の花を風になびかせ、暖かい陽射しの中でチョウたちが蜜を求めて舞っていた。

キタテハが多いようだったが、この蝶は同じタテハチョウ科のシータテハとよく似ている。裏側が枯葉色のモザイク模様なのが面白いが、キタテハには後ろ翅の表の黒い斑点の中に水色の点があるがシータテハには無いと言う。


左が裏翅、右の表側の黒点に白っぽい点が見えます

さいたま市の荒川堤と水田の花のマンスリー・レポート27に野菊の群生は年々小さくなっているようですをUPしてあります。