フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

収穫済みの田圃にはコナギが咲きイボクサの花が開いていました

2011年09月16日 18時02分41秒 | 花の和名
道場の河川敷の刈入れは3分の2くらいは済んでいるのだろうか。今年は休耕田が急に増えてしまったので荒川堤防上から俯瞰してもハッキリ分からない。近くに行くと刈入れ前でほとんど稲が倒伏している田もあった。


農道の左手前は収穫済み。その向こうは稲が倒伏。右は休耕田

切株が並んでいる田んぼにコナギが群生していたが、11時過ぎだったので花が開いていたのは1~2株だった。
コナギ(小菜葱)はミズアオイ科の一年草。ミズアオイに似て小さいのが名の由来で、花径1.5~2㎝の花は朝咲いてほとんどが間も無く萎む。多いと稲に悪影響を与える史前帰化植物。


同一花序の花はほとんど同時に咲きそろう

近くにツユクサ科のイボクサも咲いていた。花径は13mmほどで花弁、萼片とも3、雄しべは6個で長い3個は花粉を出し、短い3個は花粉を出さない仮雄しべ。名の由来は昔この草をイボ取りに用いた事からという。


長い3個の雄しべは紫色の葯を付ける花糸に毛が多い


荒川左岸堤防にヒガンバナが咲き始めました

2011年09月12日 15時34分29秒 | 花の和名
羽根倉橋から秋ヶ瀬橋の間の荒川左岸堤防上のヒガンバナは今年で3年目。
河川事務所も植えたものを掘り出す事まではしなかったので地下の鱗茎は順調に育っているのだろう、多くの花茎が伸びていた。除草後の堤防上は他にあまり止まるものがないからだろうかトンボがよく止まっていた。

結構折られているのがあった。ヒガンバナとは知らずアスバラとでも思ったらしい。ただいたずらなら茎は放り投げてしまうだろうが折った茎は必ず近くにあった。採った後でヒガンバナで毒性がある事を知らされたのだろう。それにしても心無い仕業だ。


折られた茎がそのまま捨てられています

何処の世界にも気の早いのはいるもので、早咲きが2輪だけあった。別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)は法華経にある天上赤花の事で古い昔に中国から渡来したらしいという。どこか異国情緒の漂う花だ。


今年は荒川堤のヒガンバナがより見事に咲きそうです

2011年09月07日 10時07分10秒 | Main
道場付近の堤防の除草は終わったと思ったが雨続きだった事で遅れたのだろう。5日には大車輪で行われていた。ヒガンバナの心配が頭をよぎったが花茎を伸ばし始めるのは来週あたりからだと思い直したら、素晴らしいヒガンバナの群生が見られると楽しみになった。


きれいな除草跡にヒガンバナの群生が出現すれば見事です

羽根倉橋からの自転車道迂回路はますます両側から蔓植物が張り出しているが、特にヨモギが多くなりアレチウリがますます領域を広げている。


これから花を咲かせるとヨモギはもっと雑草然とします

前回まではクズが這い上っていた標識にそれを乗り越えるように大きな円形の葉が覆いかぶさっている。

アメリカで侵略的外来種に指定されその繁殖力を恐れられているクズが日本では北アメリカ原産のアレチウリに覆われているのは何とも皮肉な光景だ。アレチウリは日本では駆除すべき特定外来植物だ。


アレチウリの雄花を吸蜜するクロウリハムシ


ハナグモは網を張らずに花の中で待ち伏せしています

2011年09月04日 15時28分00秒 | Main
今河川敷ではキクイモが黄色い花を風に揺らせている。

大きな花の中にハナグモが待ち伏せていた。平和に見える花の中も虫にとっては戦場だ。
カニグモ科のハナグモは黄緑色と白く見える腹背が目立つ。網を張らない徘徊性のクモで待ち伏せして獲物を捕える姿がカニに似ているのが科名の由来という。

よく見られるキタテハはタテハチョウの仲間だ。翅を立てて止まる事が多いのでこの名がある。これから見られる秋型は秋に生まれ成虫で越冬するという。


よく似たシータテハとは縁の突起が尖るのが相違点