フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

キカラスウリの枯花がリズミカルに揺れていました

2017年07月16日 16時38分15秒 | 身辺雑記

水に挿してあるキカラスウリの枯れて変色した花が微妙に揺れている。風でもあるのだろうか。見ていると一定のリズムがある。
そうか葯で育った幼虫だ。色々見ている内にミスジミバエがキカラスウリの葯に産卵する事が分かった。葯を食べ尽くして次に移ろうとしているのだろうか?次は蛹になるのだろうか。でも蛹は何処で育つのだろうか。

やはり幼虫でした。蛹だったらよかったのにガッカリ

ミバエ(実蠅)は英語ではFruit fliesと言われる果実に付く蠅を意味するようだ。日本では2000年現在69属178種が記録されているが遺伝子解析などにより絶えず変化している(ウィキペディア)という。
キカラスウリの事だけを考えると幼虫が葯で育ち蛹になって羽化していき、成虫は複眼のエメラルド色がきれいのようだ。毒針も無く人には無害という。でも、ウリミバエは沖縄県では絶滅させられたようだが、ウリ科の果実に甚大な被害をもたらす害虫だ。ミスジミバエのキュウリへの食害も報告されていてミバエ類は収穫物に被害を与える害虫のようだが、好ましい影響を与える種もあるようで複雑だ。


ミスジミバエ(三条実蠅)の眼は虹色に輝ききれいのようです。写真は岐阜大学地学研究室のHPより


田島ヶ原にキカラスウリがあるとの情報に勇躍出かけましたが

2017年07月13日 18時51分31秒 | 身辺雑記

自生地の横の鴨川沿いの土手で昨年末キカラスウリの実を見たとの情報が寄せられた。間違いなくキカラスウリだったとの報 に半信半疑ながら行ってみた。
残念ながらキカラスウリは無かった。カラスウリは掃いて捨てる程あった。キカラスウリより花季が遅いのだろうか?花はやっと一輪見られただけだった。

カラスウリの咲き終わった花と葉。葉には短毛が密生するのでビロードのような柔らかい感じ。

キカラスウリの咲き終わった花と葉。表面は短毛が無くつるつるした感じだが、葉だけでの区別は難しい

近くでニガカシュウが花を咲かせていた。ヤマノイモ科のニガカシュウも雌雄異株だが雌株は殆ど無いという。

とにかく葉が大きく葉脈もはっきりしているニガカシュウ

アップした雄花。残念ながら雌花にはまだ出会っていない

ネットでみると雌雄同株と別株をゴッチャにしている記事が見られる。雄花と雌花があって同じ株に付くウリ科の野菜のカボチャ、スイカ、キュウリなどは雌雄同株だ。雌雄異花で同じウリ科のカラスウリ、キカラスウリや上掲のヤマノイモ科のニガカシュウ等は雄株と雌株がある雌雄別株だ。


今宵もキカラスウリは多くの花を咲かせそうです。

2017年07月10日 18時57分16秒 | 身辺雑記

昨晩でキカラスウリに人工授粉したのが25花になった。
同じウリ科のカボチャの人工授粉では成功すると1~2日で子房に艶が出て大きくなり始めるとあった。キカラスウリでも同じようで子房が大きくなり始めたのがみられ、大いに楽しみだ。

受粉成功第一号だ。まだ定かではないが周囲のものよりは2回りは大きい

受粉すると花びらを枯らすのが早いようです。写真は赤が強すぎました。実際は茶褐色です

でも、今日もかなり開花しそうで、花の盛りを迎えているようだ。雄花の供給が追い付かなくなりそうだ。時間がたってから咲くような蕾も取ってきたつもりだが、しょせん水で育てているのでいつまで続くやらそれが不安だ。自然界の場合咲く花の何パーセントが授粉し結実するのか分からないが、雄花不足に陥るのは目に見えている。これは昨晩の花で、まだどうなのかは不明


キカラスウリの葯の中に幼虫が住んでいました

2017年07月07日 09時21分08秒 | 身辺雑記

前日は果たして新宿御苑にキカラスウリがあるかどうかそれ自体が問題だった。
まさかあんなに庭木を覆い尽くしているとは思いもよらなかった。取り敢えず開花している花と夜に開きそうな蕾を中心にペットボトルなどに入れてきた。蕾は花茎が長いので茎との付け根から取ってきた。


手前の裂片を取って葯を露出させた

花を解体してみると葯の中に幼虫がいるのもあった。そして花茎の根元から取ってきた蕾はすべて萎れてしまい花を咲かせたのは一つも無かった。

真ん中の葯は幼虫に食べられてしまったのでしょう

何の幼虫なのか不明です

人工授粉については知識も経験もないのでネットで調べてみた。同じウリ科のカボチャの人工受粉の記述があった。カボチャも雌雄異株なのを初めて知ったが、葯の形はそっくりだった。カボチャの場合は葯を雌しべに軽く触れればいいとあった。他のを見た時花粉袋を破って云々と書いてあったが、ウリ科の場合は花粉はごく小さく3裂した雄しべの表面についているのだろうと思った。
夕刻、咲いた雌花に雄しべをつけtみたが、どうしても強くこすってしまった。3花に初体験の人工授粉をしてみたがどうなるか楽しみだ。

葯は長さ約1cmで縦に3裂

記事は7月7日再度新宿御苑に行った電車の中で作成。


なんと!新宿御苑にキカラスウリがありました

2017年07月06日 12時51分34秒 | 身辺雑記

新宿御苑でキカラスウリが満艦飾に花を付けていた。最初見たときは半信半疑だった。近くで見てもキカラスウリ、それもお目当ての雄花だった。さいたま市の荒川河川敷に無いのは確認済みだったが、先日は鹿沼花木センターで植木職人に聞いても無かった。ネットで探しても古い記録ばかりで、小石川植物園、多摩森林科学園に聞いても5~6年前から見られないという。新宿御苑だけが、09年、14年の便りで場所が違って報告されていた。とにかく来てみてよかった。幸運に大感謝だった。

キカラスウリに夢中で何の樹を覆っていたのかはウッカリしました

近くに作業用の小型トラックが止まっていた。植木屋さんだ。聞くと絡んでいるツル植物はとるという。こんなに花が咲いていても例外ではないと言う。明日には刈ると言う。2か月に一度は樹木の手入れをするとの事でつる植物はご法度なのだ。

キカラスウリの雄花は真ん中に3裂した葯がのど元から覗く。

雄花は一か所から数本の花茎を立て、子房の膨らみはない。

園内の植物は採取禁止は重々承知だが、明日には刈られてしまう命を何とか家の雌花に引き継げないか工夫を凝らしてみた。

いくら花を咲かせても庭木の上に繁茂してはアウトなのでしょうか