JTのイメージCM

　JT、言わずと知れた日本たばこ産業株式会社だ。
　そのJTのCMがもろにイメージアップCMだ。

　昔からその傾向は強かったが、最近ではミニドラマ仕立てで、チョイと涙腺をくすぐるようなタッチだ。
　会社自身、健康に害があるものを、政府の後ろ盾もあり、販売しているという自覚は十分ありそうだ。
　そんなイメージから世間の目を少しでも逸らそうという意図が見え見えだ。

　しかしながら、そのCMは確かに心の琴線に触れる。
　最初はどこのCMかわからないが、最後にJTと種明かしされて終わる。
　CMの内容に罪はないが、大半の非喫煙者は、騙されたと感じるのではないか。

　映画やテレビでは喫煙シーンがほとんどなくなった現在、JTが作るべきCMは、己の商品である煙草をいかに抵抗なく見せるかにかかっている。
　昔の映画では、喫煙シーンが重要なポイントになったものが数多くある。
　その喫煙シーンをいかに許容させるか、そのCM作りの手腕が制作陣に求められる。

　

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