★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

旨いという感覚

2021年10月10日 22時56分20秒 | 徒然(つれづれ)
 人それぞれに、旨いと思う食べ物や飲み物はあるだろうが、その旨さというのは、調味料や添加物の旨味成分や甘味成分だろうか。

 食物、例えば肉や魚、野菜など、それ自体にはほとんど旨味成分はない。塩や砂糖、胡椒やその他の調味料で味付けするから旨くなるのだ。
 焼肉もタレをつけなければ食べられないし、寿司には醤油、天ぷらには天つゆが必要だ。

 ここからが本題。
 ビールのCMで、旨いと声高に叫んでいるのを見ると、強烈な違和感を感じる。

 コーラやジュースなどの飲料は甘いので、旨いという表現もあながち間違いではない。
 酎ハイやサワーならわかるが、ビールは苦いだけで、旨いには到底、結びつかない。

 ビールを飲んで旨いという人間は、その苦みが旨いのだろうか。
 私もビール党だが、旨いなどとは思ったこともない。
 どちらかといえば、その苦さは不味さにつながる。
 コーラは旨いと思う。キンキンに冷えたコーラは至福の味だ。
 
 ではなぜビールを飲むのか。
 飲酒本来の目的の、楽しく酔うためだ。

 それでも、つまみがないと飲めない。
 おかずがないと、ご飯が食べられないのと一緒だ。

 世のビール好きは、旨い旨いと言いながら、ビールだけを延々と飲めるのだろうか。
 

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