★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

世が世なれば

2022年03月09日 12時39分33秒 | 徒然(つれづれ)
 大学時代、1970年代半ばは、コンパで盛り上がると、お調子者たちが一芸を披露したものだ。
 イッキ飲みや手品、テレビ番組のナレーションや寿限無、円周率の暗唱、キャンディーズの振り真似などだ。
 私はものまねでいつもトリを飾っていた。

 当時は今のようなものまね芸人は存在せず、漫才師がネタの中でちょっと披露するくらいのものだった。
 ものまね番組も本職の歌手が別の歌手の歌を真似るのが定番だった。
 ものまねが芸として定着するのは1980年代のコロッケの登場以降だ。

 そんなわけで、当時は私のものまねはコンパの定番芸として重宝されたものだ。
 私のレパートリーは王道の森進一や郷ひろみ、田中邦衛から、京福電車の車掌、大学のそばのパチンコ屋のおっちゃん、大学教授、クラブの先輩などのものまねだった。
 今にして思うと、そんなに似ていなかったのだが、酔いがまわった連中には大ウケで、やんやの喝采を浴びたものだ。

 極めつけは、「アタック〇〇(←私の苗字)ものまねリサイタル」と銘打ち、仲間10人ほどで行きつけの飲み屋の中座敷を借り切って催した宴会だ。
 連れがどこからか手に入れた森進一のポスターの名前を「アタック〇〇」に変えて貼りだし、私はスーツに蝶ネクタイ姿で持ちネタを披露した。
 最後は中座敷の障子戸を開け、他の客の大歓声の中、連れのギター伴奏に合わせて「おふくろさん」を熱唱したものだ。

 もっと真剣にものまねに取り組んでいたら、コロッケ以前に脚光を浴びたかもしれない。


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馬の糞まんじゅう

2022年03月09日 11時24分26秒 | 徒然(つれづれ)
 歳をとって、味覚が変化し、甘党になった。
 特に、ぼた餅、饅頭、どら焼き、最中、羊羹など、和のアンコものがお気に入りだ。
 2日に1回は隣のローソンで饅頭やどら焼きを買っている。

 饅頭は昔からある黒糖まんじゅうで、茶色い生地でこし餡をくるんでいる。餡のほうが生地よりも多めだ。
 その豪勢で豊富な甘さは、饅頭の中ではマイ・モスト・フェイバリットだ。

 その黒糖まんじゅうだが、子供の頃は、私の地方だけかもしれないが、馬の糞まんじゅうと呼んでいた。
 食べ物に糞はないだろうが、まわりも普通にそう呼んでいた。

 変な名前の饅頭では、三重県のへこきまんじゅうも知る人ぞ知る銘菓だ。
 まだ食べたことはないが、名前とは裏腹に、きっと旨いに違いない。

 たぶん、馬の糞まんじゅうもへこきまんじゅうも、昔の人があまりの旨さに、他人に食べられるのを恐れて、下ネタのような名前を付けたに違いない。
 饅頭とは違うが、ムラサキバフンウニも、きっとその類いなのだろう。
 

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